人は言葉の中で生きている

教授が言った一言が頭の中で繰り返される。
これからの研究は量的研究ではなく
質的研究なんだという話。
人は数字ではなく、言葉の中で生きているから
これから道を開くのは質的研究だと思うんですよね。と。

間違いない。
人の世界は数値ではない。
人を動かすのは数字ではなく言葉だ。
全てを数値化、仕組み化してして説得しようとするのは最終的に人を動かす力にはならない。
いかにして言葉の世界の中で
人間関係を築いていくかが私たちの人生の
幸福度に直結しているのではないか。
言葉を紡いでいく中での問題を発見し
解決していくことがこれからの心の世界を発展させていくのだろう。

日本の心理の世界は曖昧だ。
しっかりとした制度と基盤がなかったが故に
スピリチュアルなものと心理療法がごっちゃになっている。
動物占いをする動物心理学の資格持ってるよって
この前お客さんに言われた。
このままじゃやばい。
そう思わざるを得ない。
留学生にも言われた。
日本のメンタルヘルスの問題は大きいと。
しかし、ここまで日本の心理学者たちの努力は
尋常ではないものだったと思う。

2017年に公認心理師資格が出来たこと。
これを達成するために
あらゆる方面の人に挟まれながら
どれだけの心理士が奮闘したのだろう。
諦めなかった先人たちが成した偉業だ。
心理の世界を発展させるために
想像を絶する努力をした先人には
尊敬と感謝しかない。

日本の心理を発展することに妥協しない。
そんな心理師に私もなりたい。

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