自分の為に生きる人が好き
「CHICAGO」が好きです。
ブロードウェイミュージカルで、映画化もされているあの、CHICAGO。
もう、徹頭徹尾
ぶれずにずっと
自分の為だけに
突き進む2人が
見ていて眩しくて、いつも
なんだか泣けてくるのです。
日本ではとかく「人に迷惑をかけない」ことが重要視されます。
例えば、自由を謳歌している(ように見える)人が世間から批判されると、必ずこういうコメントが付きます。
「人に迷惑かけなければ
何やったっていいんじゃないの」
一見、相手を庇っているような、寛容さを示しているような感じのする言葉ですが、わたしには「人に迷惑が及ぶのならば容赦すまじ」という考えが透けて見えるように思えます。
子どもの頃、この歌を歌いながら、なんだかちょっと嫌な気分になったのを覚えています。
不思議とラグビーは好きなんですけどね。
忘れもしない、日本で開催された「ラグビーワールドカップ2019」。
ラグビー日本代表の倒れても倒れても諦めない熱い戦いには痺れたし、NHKテーマソングだったLittle Glee Monster「ECHO」は今聞いてもいい曲です。
…「One for all, All for one」と歌い上げるのに。
思うに、1つの目標に向かってチームの為に自らを犠牲にして立ち向かう姿には心動かされる、けれどもその精神を「我々もONE TEAMで挑んでいきたいですね」などと自分に押し付けられるのは我慢ならない、ということだと思います。
それは、承服できかねる。
「CHICAGO」は、2人の女性がそれぞれ自分を裏切った男を殺めた罪で刑務所に入るけれども、敏腕弁護士やマスコミをうまく使って無罪を勝ち取り、互いにいがみ合いながらも打算的に手を結び、スターの座を手にする話です。
めちゃくちゃです。
因果応報
自業自得
勧善懲悪
こんな四字熟語を
CHICAGOの2人にお伝えしたら
なにそれ
美味しいの?
と返ってきそうです。
わたしは自分が、心から自由を愛しているくせに、ついうっかり人の顔色を窺って右往左往してしまうようなどっちつかずの人間だから、「CHICAGO」を見ると眩しくて、泣けてしまうのかもしれません。
20代の頃よりはマシになったけど
もうちょっと周囲への怯えを減らして
もう一歩自分の為に胸を張って生きたい。
2023年、これが最後の投稿です。
みなさんよいお年をお迎えくださいましね。