素直は損?得?


素直な所はあなたのいい所だね。

そんな風に言われたことがある。アドバイスを一旦聞き入れて実行する、そんなニュアンスだ。

素直にも色々種類があると思うが、概して素直な事はいい事だ、という観念が世の中には出回っていると思うが、本当にそうなのだろうか?

先の私の例だと、素直なのは、他者のアドバイスに対してだ。外から入ってきたものに対してやたらに拒絶をせず、受け入れてみて実行する、そんなところだろうか。外から来るものには素直であるが、中から出てくるものにはどうだろうか?

外から来るものに素直な人が、その人の中から出てくるものに対して素直ではない場合、その人は素直であると言えるのだろうか。その場合、その人は自分をごまかして、あるいは抑圧して、外に対しての素直を保っているのではないだろうか。

そんな風に形成される素直というレピュテーションは、長期的にはその人に歪みが溜まっていくだけ、故に損、と言える。持続的でない素直。SDGsに反する。SDGsは世界の大枠の話だが、個人の内面に対しても言えるのかもしれない。

対して、外から来るものに素直でない人が、自分に対しては素直だったらどうだろう。
であるなら外に対して素直でない理由は、自分に素直であるからという事になる。自分に素直にいた結果、外に対して素直でなくなる場合もある。その場合、損得で考えるとnot素直ケースが頻発する環境だと損になるし、そこまで齟齬が起きない環境だと特にマイナスにならないのであろう。

自分に嘘はつきたくないよね。

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