年の瀬に"My Best Friend"を思う
今年も残すところ1週間をきった。
クリスマスまでなにかとワクワク感があるのに、クリスマスの終わりと共にやってくる暮れの感じに若干の焦燥感を持ちつつも、「まぁ日付が変わるだけだし」なんて整理整頓が終わらないことの言い訳を毎年してる。
そして今年もまったく同じ。
とりあえず普段掃除しないところを掃除して、まぁまぁこれでいいじゃん?とか自己満足に入ってる。ただ日付が変わるだけなんだから…。
東京にきて4年。
実家のある京都に帰省というイベントが私の年末の行事に追加された。ニュースに映ってる年末年始の帰省ラッシュ&Uターンラッシュなんて、地元生まれ地元育ちの私が東京で生活を始めるまで遠い世界で起こってるくらいの出来事だった。
しかし、帰省が「はー、めんどくさ」とならないのは、大阪城ホールで開催されるTHE ALFEEのツアーファイナルに行けることが大きい。
14歳の時に初めて行った大阪城ホールのTHE ALFEEのライブ。
「すごいもん見ちゃった…!!!!!」
と、その日から世界の見え方が変わっちゃうほどの衝撃だった。そしてそこから私は坂崎さんに激しく恋してしまった。翌日、当時実家の年末恒例だった餅つきをぼーっとした頭で手伝い、ああアルフィーさんは、坂崎さんは、もう大阪を離れてしまわれたかしら…と心ここに在らずの状態でひたすら餅を丸めていた。
あの日受けた衝撃は、30年近くたった今も変わらずに私を揺さぶり続けている。
2022年の冬 大阪
去年の大阪城ホールのライブから、あーもうあれから1年経つんだなぁ、と思う。
この1年、ホントに色々あった。
ホントにホントにきつかった。
でも、大事にしようと思える人たちと出会えた1年でもあった。この年齢になって、こんなにも素敵な友だちができるんだーって思った。
なので結果として、すごくいい1年になった。
でももうしばらくあんなキツイのはいらないな。
試練みたいな出来事をなんとか乗り越えて、穏やかな日々に入ったのは夏の終わりの頃。
今年の秋のツアーでは、昨年の大阪城ホールのとある出来事で立てられたフラグが見事に回収されたのだ。
前段がだいぶ長くなってしまったけど、その話をここでします。
2022年の大阪城ホールのオーラスはCountdown 1999。
ファイナルといえばSee You Againですよネ、という予想を裏切るかのようにスタンドに立てられたギターが出てきた。
「えっ!?えっ?まさか…??」
と思っていたら、イントロのギターが始まり、私は無我夢中で拳を降りまくってた。
夢中とは夢の中と書くのだ。
曲が終わってラストを迎えた後、私はホントに夢から覚めたような気持ちだった。
その年の秋ツアーで仲良くなった友だちとホールの中で再会し、感動を共有。そのまま打ち上げに。
そこでもまた新たな出会いがあって、「あー好きなことを分かち合える友だちがいるって幸せだなぁ」なんて感動していた。
終電の時間が近づき、遠征組の友だちの泊まる方向と反対方向に帰る私は駅でお別れすることに。
寂しさを抱えながら、私は京阪に乗った。
寂しさを誤魔化したくて、サブスク音楽のライブラリからARCADIAを引っ張り出し、Countdown 1999を選んでライブの余韻に浸り直す。
どうしても大阪城ホールの帰りは初めてアルフィーのライブに参加した日の気持ちが蘇ってきて、感傷に浸ってしまう。
サブスク音楽アプリの再生画面をスクショした画面の画像に「これ聞いて帰る」とツイート。
ARCADIAというアルバムには、私の好きな歌が本当にたくさん詰まってる。
My Best Friend
なかでも好きなのがMy Best Friend。
この歌には思春期の思い出がそれなりにあるが、それなりの思い出を含むアルフィーさんの歌は沢山あるので、ここでは思春期の思い出話を割愛する。
とにかく好きなんだ、My Best Friend。
「この星の悲鳴が君も聞こえるだろう
耳を塞がないで 独り逃げ出さないで」
思春期だった頃、環境問題やら世界情勢やらのニュースを聞くことが怖くて、目を逸らし、耳を塞いでいた私。
そんな私に、なかったことにしちゃいけないよ、と諭してくれるようなそんな歌だった。
受験とか学校に居場所がないとか色々悩んだりしながら、当時のやり方でひたむきに生きてた記憶を掘り返す。
…そういえばMy Best Friendってライブで聞いたことないな。
「My Best Friend、すごく好きなんですよね。いつかライブで聞けたらいいなぁ。」
と、続いてツイート。もうすっかり感傷モードに入った私による、全世界に向けた独り言である。
ほどなくしてフォロワーさんからコメントがはいる。
「いつか聞けるさ。だって御三方は今でもMy Best Friend同士なんだから。」
…!!!(胸が殴られるような衝撃)
…ジーン(衝撃の余韻)
そうだよね、御三方がMy Best Friend同士なんだから、いつか聞けるよね。
あ、、なんかやばい。涙腺が。。
と、もう私の感傷モードのレベルはMAXになっていた。
2023年の秋 静岡
2022年秋に出会った友だち2人と静岡で行われるライブに参加した。
この日、私はMy初日だった。
ライブ前に日本平へ聖地巡礼し、無茶苦茶はしゃいで楽しんだ私たち。
こんなに楽しいのにライブまであるなんて!
最高すぎじゃないか、とホクホクしながら多幸感を纏いつつ会場へ。
1階1桁台のセンターの席で、これはもう吐息がかかるクラスに近いではないか…!
と感動し、開演後は直接音が降り注いでくる感覚、音の衝撃を耳と目だけでなくて体全体で味わっていた。
そしてあの曲が始まった…My Best Friend。
イントロを聞いて、おもわず「えっっ!??」と叫んでしまう。
いつか聞けるさ、の「いつか」、今日来ちゃったよ…とうっとり聞き入る。
嬉しくて、うっすら涙が出てしまう。
しかも、大人になって出会えたMy Best Friendsと一緒に聞いてる…。
と、そんな2023年の秋ツアーのセトリは2022年の暮れに立てたフラグを見事に回収したのでした。
人生のいろんな出来事の横には、いつもアルフィーさんの歌がある。
そして、1人でも楽しいアルフィーのライブは友だちと感動を分かち合うことで、もっともっと楽しくなることを知った。
きっとこれからもそうだと思うし、ずっとそうであってほしいなって思う。
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