卒業という麻薬【教育小話】
2月受験が終わると、一気に卒業式シーズンですね。
「終わりよければすべて良し」という言葉が、この時期だけは嫌いになります。なぜかって、すべてを美化して、「また一年頑張ろう!」「この日を迎えられて本当に良かった!」と教育現場にいる人間は思ってしまうんですよね。
私もその一人でした。そんなある3月、当時の同僚とこんな話をしました。
私「やっぱ卒業式で感動するもんですね。担当学年じゃなくても心震えますね。」
同「それが、卒業マジックだよ。笑」
私「卒業式=感動って事ですか?笑」
同「まぁそうね。でも少し意味は違うかな。3年間どんなに理不尽な事があって嫌になっても、この日はなぜかそれら全てが美化されて、また頑張ろうと思わせてしまう。そして、また新学期が始まると、心身ともに疲弊していく。」
私は、何も言えなかったです。確かに、どんな理不尽な親も、この日だけは「今まで本当にありがとうございました!先生でよかったです。」と言ってきますよね。今の仕事(塾の教室長)なんてまさにそれです。こいつ、夏にクレーム言ってきたくせにとか、受験で合格できたら塾行く必要ないから金返せと言ってくるやつとか、ほんとにそんなんばっか。でも、最後の授業日は、菓子折り持ってニコニコ笑顔で「今までお世話になりました!」って言ってくる。
言われた方はずっと残っているのに、言った方は忘れてる。の典型例ですよね。
つまり、何が言いたいかって
1、卒業式マジックに騙されるな。心身の崩壊が起きる前に逃げろ
2、先生は何でも屋じゃないし人間。嫌なことはしっかり覚えている。
3、まじモンペやめて。
4、卒業式最高!!は良いけど、この日のためにとか思わない。
です。
別れの季節に逆張りしている男の戯言です。笑