中華レンジ床下防水剥がれ、給水管の取り直し事例
今回、中華レンジの床下防水の剥がれをモルタルで補修致しました。
床補修の為に、中華レンジを引き出さなければならなかったのですが、各箇所に、特注のステンレスカバーがビスで固定されており、かつ油や熱でビスのネジ山がだめになっているヵ所も多く、外すのに苦労しました。
また、ガス管の一部取り回しのみでいけると見ていたのですが、開店されてから長いお店で、中華レンジの裏から立ち上げていた給水管が、露出配管の鉄管だった為、錆びて腐っていました。通常、こういった露出配管はしないのでここまで酷くはならないのですが、案の定中華レンジを引き出しただけで、つなぎ手箇所から、したしたと水漏れが発生しました。
腐った配管は、これ以上手を加えるとさらに手がつけられなくなるので、後日、給水の店舗内の元から、配管をやり直し、露出で上から降ろす方法を取りました。
おそらく、当時工事をした業者さんではないので推測ですが、厨房内のスペースを少しでも広く確保したいために、露出配管をされたのではないかと思われます。ですが、配管が錆びて取り返しのつかない状況にもなりかねませんので、新規開店をされる際は、オーナーさんも給排水・ガス・電気等の設備関係の取り回しにも気を配られると宜しいかと思います。
補足ですが、
今回のような幅が2mを超えるタイプの中華レンジですと、容易に出し入れができません。また、特注タイプも多く、様々な固定板等でビス固定されていたりします。ビスは経年劣化でネジ山が回せなくなっておりますので、サンダーやドリル等の工具を使用したりしました。また、限られたスペースの中でたまたま、今回は手前に引き出して床を補修する事ができましたが、全くスペースが取れない場合は、機械を解体する事になるので、(解体する工具が使用できるスペースがあれば)買い替え費用と入替工事費用、解体費用、設備配管費用(給水・ガス)がかかり経費が余計にかかってしまいます。また、それに伴う工事で数日お店をお休みにしなければならないので、初期の設計段階で、メンテナンスに伴う出し入れができるか?配管のメンテナンスは容易か?錆びるような配管になっていないか?等の注意が必要です。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。