日の丸構図
写真を始めた頃によく見聞きしたことのひとつ。
「日の丸構図はダサい」
その時、駆け出しだった自分は「なるほどそうか」と鵜呑みにし、定番構図四天王(勝手にいま考えた他の3つは後で考える)のひとつ、三分割構図の交点に被写体を置き続けた……それはそれとして、三分割構図についてはまた今度お話ししよう。
さて、そんなわけで今回はダサいダサいとよく言われる日の丸構図について書く。
でも、日の丸構図、別にダサくないんじゃない?と思っている。実際使い方次第ではシンプルでインパクトのある写真を撮ることができる、はず。
例えばこれ。去年多摩動物公園で撮影してきたオランウータン。バッチリカメラ目線をくれたので日の丸構図で撮ってみた(もうちょっと背景ぼかしても良かった気がする)。
SONY α7R II, SONY FE 70-200mm F4 G OSS
200 mm, 1/80, F5.6, ISO 100
ディズニーシーにあるS.S.コロンビア号で撮った一枚。中央にあった……えーと……なんだっけこれ……まぁとにかく円形のものがあったので、真ん中ドーンで撮ってみた。
SONY α7R II, FE 55mm F1.8 ZA
55mm, 1/3200, F1.8, ISO 100
定番のお花。花の中心を中央に置いてこれもほぼ日の丸構図。
SONY α7 II, FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS
192 mm, 1/640, F5.6, ISO 100
写真の良し悪しはともかく……別にダサくないと自分では思ってる。
ダサくないよね!?!?!?(え?ダサい?ごめんゆるして)
日の丸構図のメリットは被写体に注目を集めやすいこと。シンプルでインパクトのある写真が撮りやすいこと。ってなところかな。ただし、ちょっとしたことで記録写真や記念写真のような平凡な絵になってしまいがちなのが難しい。動きや躍動感を表現するのも苦手だと思う。
個人的には背景の整理が大事かなーと考えている。背景を大きくボカして被写体を浮き立たせたり、ガチャガチャうるさい背景は避けたり、輝度や色の差を上手く活用したり……言うは易しだけど意識するしないで結構違ってくると思う。
自分は滅多に撮らないけど、人物ポートレートなどを撮る時はとくに記念写真になりやすいって怖さがあるようだ。そんなときこそ、被写体のピントに注意しつつ、背景を大きく圧縮、ボカしたりすると、きっときれいにまとまるんだろう。たぶん。きっとそう。
ってなこと書いてて、「あぁもしかして85mmや135mmって画角がポートレートに最適っていうのはその辺も理由のひとつなのかもしれない?」ってちょっと思った。人物撮影はほとんどしないし、この辺の画角のレンズ持ってないので、詳しい方がもしいらっしゃったら教えてください!
そんなわけで、もっともらしいことを色々書いてみたけれど、この程度の話は世間にたくさん転がっている。探してみるとためになる記事がたくさんあると思うので、それらも見つつ、気になった方はぜひ日の丸構図にチャレンジしてほしい。
以上、日の丸構図の話でした。