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Leica M10-P を購入した
はじめはα7RIIIという高解像度機でライカのレンズを使ってみたい思いが募り、そして購入に至ったのが、現行品のSUMMICRON-M F2/35mm ASPH.でした。
35mmは以前、カールツァイスのSonnar T* FE 35mm F2.8 ZAを所有していて、あれはあれで良いレンズだった。
けどコンパクトな分、F2.8というのがちょっと心もとないのと、全然寄れないということもあって、売却してしまった。あの小ささは最高だったけど……。
以前に撮ったSonnar 35mmの写真。キレッキレだし、青が綺麗だし、軽いし、小さいしカメラ散歩には最適だった。テーブルフォトが撮れないこと以外は。
そして再び手に入れた35mm画角のSummicron。ライカのレンズはツァイス同様寄れいないレンズが多い。これも同様。
しかしを使えば無理矢理寄れて撮れる!
これが購入の決め手になった。
思った以上に寄れて、近所に咲いてた曼珠沙華撮影が捗った捗った(そして蚊に刺されまくった)。
当然遠景も素晴らしい。LM-EA7ならMFレンズでもAFが使えて至極便利。
当初から素晴らしい写りで一瞬に虜になった。
これを購入したのが2019年9月27日。そして気がつくと……。
こちらを撮影したレンズは現行品SUMMILUX-M F1.4/50mm ASPH.で撮ったもの。気がついたら注文して届いて銀座を撮り歩いてた。
(何故か銀座に現れた)華やかな舞妓さんに、
休日の銀座ではとにかく多いテレビクルーなどなど。カラーもモノクロもどちらも良い。
購入したのは2019年10月12日。まさか2週間くらいで2つ目のライカレンズを買うとは当初は1ミリも想像していなかった。恐るべしライカの魔力。
……そして何かに導かれるようにライカのボディだとどうなるんだろうと考え始めたら最後、気になって仕方がない。マップカメラや銀座のライカ直営店に足を運んでM10やM10-Pはもちろん、M Monochromeなどの試用を数回繰り返し、α7RIIIなんて今でも最高クラスの解像度を誇るカメラ持ってるから使い分けを考えてモノクロライカにしておくか……いやでもあれは分厚いし、デジタルライカは高すぎるしM型フィルムカメラにするか……フィルム変えればモノクロ撮れるし……いやでもさすがにフィルムはランニングコストが……などなど色々悩んだ結果、2019年11月2日、M10-P ブラッククロームを購入した。
本当にSUMMICRON 35mmを買う前は、まさかボディを買うとは微塵も考えていなかったのになぁ。こんな短期間に色々揃ってしまった。
というわけで、M10-Pで撮った写真をいくつかご紹介。
これまでずっとSONYのボディを使い続けてきた。それらとは感触が全然違う。所詮はアマチュアの趣味カメラでしかないので、言葉では上手く説明しづらいものがあるけれど、昼間の光で撮るとなんというかノスタルジックな感じを抱いた。
まだ手にとって2日目なので、全然使い込んでいないけど、特にJPGの絵にびっくりした。コントラスト高めで濃密なんだけど彩度は高すぎない感じ。どちらかというとαと違って暖色が得意な傾向な気がする。ライカは赤が良いと聞くことが多い。作例を見ても美しいと感じるし、そういう傾向なのかもしれない。たぶん。
デジタルミラーレスが大勢を占めるこのご時世。不便で高価なカメラを今買う意味は何か。
自分の中では目立たないことが意外とウェイトが大きかった。
ミラーレス機でも小さいだと思う、αは。それでも明るいレンズを求めていくと、どんどん巨大化していく。一時期SIGMAの24mm F1.4を持っていて、確かにため息が漏れるような素晴らしい写りだった。けど大きくて重すぎて持ち出すのが億劫にならざるを得ない。GMレンズも軽さはまだましだとしても、大きさは如何ともし難い。
そんなレンズをぶら下げて歩いていると目立つわけである。
街を歩きながら撮ることが多い自分にとって、スナップに最適化されたライカのカメラは興味を惹かれる大きなポイントだった。
でもまぁF2.8くらいでも小さいレンズ付けてれば高感度そこそこいけるし、まぁ実用上問題ないだろうと思って、SIGMAのを買って使ったりもした(過去形っぽく書いてるけど別に手放してはいない)。
これはそこそこ寄れるし、開放ゆるふわ絞ってキレッキレのオールドレンズ風味があって使ってて楽しい。
別に不満があったわけでもなく、ライカのレンズとこれらのレンズを使い分けて楽しめればいいやーと心の底から思っていた。M型ライカがスナップ最適化カメラだということも別に知らなかったわけじゃない。あまりにも高すぎるから検討のテーブルに乗ることがなかっただけだ。
でもライカのレンズを体験してしまい、M型ボディの絵が気になって色々調べ出して、マップカメラで試しにM10-Pのシャッターを切った瞬間。「あ、これが良い」と取り憑かれてしまった。
α7RIIIにはサイレントシャッター機能がある。その名の通り、無音シャッターだ。まったく音がしないので、気兼ねなく撮影できてとても便利。ただ、物理的に動く要素もないので、撮った感触がない。その反面、M10-Pのシャッターは機械で動くフォーカルプレーンシャッター。とても静かで、それでいて機械の動きが手に伝わってきて、「撮ってる」感触が一切損なわれていない。
写る絵としてはおそらく差がないであろう、M10とM10-P。価格差だけを考えればM10でもよかった。でもM10のシャッター音はちょっと大きい。αのサイレントシャッターに慣れてた自分にとって、これを消せないというのはちょっと抵抗感があった、ので、えらい高いM10-Pをうっかり選んでしまった。もう完全になにかの術中にハマってしまった。
家以外で一番高い買い物になった(笑)
そんなM10-Pを今日半日程度持ち歩いてみたけれど、αとは違う楽しさがある。楽しくて不便さをあまり感じない。不便とはいえ、ライブビューで撮影もできるし、もともとMFレンズはαでもよく使っていたので、その辺りのフィーリングは全く問題なかった。初体験のレンジファインダーも思った以上にピントを合わせやすくて驚いた(まだまだ修行が必要そうだが)。
M10-Pとライカのレンズたち。これから末永く使うことになるだろう。高価なものとはいえボディはデジタルなものだから、いずれ変わる気がするけどレンズは一生モノと思っている。
ちなみにα7RIIIは処分していない。VoigtlanderのMACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Asphericalが好きすぎるし、動物撮影にFE 70-200mm F4 G OSSを使いそうだし、なんやかんやで4000万画素を堪能したいときが’あるだろうし。
それにしてもカメラに総額いくら使ってるんだろう自分は……あまり考えたくない(笑)