誕生日だった

4月17日で21歳になった。

私は自分が春に生まれた女の子であることがすごくお気に入りである。
しかも4月17日、4.1.7ってなんか淡いピンクと黄色みたいなイメージの数字で可愛いし、なによりセーラームーンのれいちゃんと同じ誕生日なので私は自分の誕生日がすごく好き。


今年の誕生日は、好きな友達と過ごした。

私は生まれてこのかた自分の誕生日を友達と過ごしたことが1度もなかった。

昔から誕生日は家族にしっかり祝ってもらうのがスタンダードで一人暮らしをしてからは母親が誕生日に合わせて東京に来てくれることもあればなんとなく友達と予定を入れず1人で家で過ごすこともあり、そんな感じで友達と誕生日を過ごしたことがなかった。

毎回割としっかり祝ってもらってきたからか誕生日ってとっても大切な日だというような感覚があって、なんとなく身構えてしまって友達を誘ったりできなかった。
でもお誕生日に好きなお友達と過ごすってどんなかな、とかたまに考えて、ちょっと憧れていた。

今回は別に誕生日だから会おう!となったわけではなく、一緒に見ようと話した映画を見るのにお互い空いている日がたまたま私の誕生日だけだったことから決まった。

ちなみに映画の名前は「NN4444」。
下北沢のK2映画館でしかやっていないホラー映画の短編集みたいな作品で、その中に収録されている「VOID」という作品を見たくてずっと気になっていた映画。
友達は私に誕生日プレゼントとして映画のチケット代を払ってくれて、あと日付が変わる直前まで待ち合わせ場所の話をしていたので誕生日になった瞬間に1番のりでメッセージをくれて、変なLINEスタンプもくれた。

その友達、昔から人に誕生日プレゼントをあげたことがないと言っていて、理由はめんどくさいからだそうで、私はその子のそういうところがラフで凄く好きなんだけど
その子がチケットからスタンプまで送ってくれた気持ちが嬉しくてにやにやしちゃった。


午前中、美容院に行って髪の毛を人生で1番短く切った。
直前まで悩んでたんだけど切ってよかったなあ。さっぱりしたし。
やっぱりなんだかいつもなんともないことで自分に自分で制約を課している感じがしていて、髪の毛もいつも短いの可愛いと思いつつどうせ似合わないし今のままでいいかに終着してしまっていたので挑戦できた自分にも嬉しい。

友達は髪の毛を最後別れる時まで褒めてくれた。

友達と座席に腰をかけて映画が始まるのを待っているあいだ、もう21歳か…早いねと話した。

早いな〜と言うと、私もすぐ行くから待ってなねと友達が言った。

センチメンタルな感じじゃなくて、普通にさらっと言ってくれた言葉なんだけど、その子の誕生日は年末で、その子の中ではそのときまで当たり前にその子も私も生きている認識なんだと思うとそれがなんかすごく嬉しくてじんときた。

帰りにキラキラした女子高生を怖がりながらプリクラを撮った。たのしーと口に出して言っていて、そういうとこも楽しくていいなと思った。


よい誕生日でした。

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