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ブルーブルー青の世界

青、水色、紺、藍、青碧、
群青、コバルトブルー、
エメラルドグリーン。

高校生のころだったか、"青の世界"に住みたいと焦がれる自分がいた。
何故だか分からないが青い色が放つ澄み渡る静かで美しい世界を見てみたいと思ったのだ。

西オーストラリアに広がる浅瀬のブルーの海を眺めた時は驚愕した。こんなに広く美しく穏やかな波があるのか、と。

でも、私はその美しさをどこかに置き忘れてしまったみたい。現実世界にいたら綺麗な海のことなんて何処へやら。
それは、とても悲しいことだと思う。
ビーチを美しいと思う心は本物だ。
でも、それが何に役立つというのだろう。

仕事の世界では"美しさ"を問われることはない。
それよりは、1分1秒でも早く。
間違えてはいけない。
正しいルールに則って処理を行うこと。

いつの間にか私の世界は理路整然さで埋め尽くされていく。隙間のないくらい小さなタスクでいっぱいだ。

たとえ、どこかを訪ねても、めいいっぱい楽しまなくちゃと、どこか身体に力が入る。
海の上でただぷかぷかと浮かんでいる私はいないみたい。

何の役に立つのか知らない。
けど、心が嬉しいと感じる時や空間を手放してはいけない。

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