好きだけど人に言えない映画
私は、台湾のホラー映画「哭悲」が大好きである。
この映画の簡単なあらすじは、ウイルス感染した人間が自分の暴力性や性欲が止まらなくなり次々と人を襲っていくお話しである。脳を食うためにノロノロと歩いてくるゾンビならまだしも、それに加えて残虐な行為をしようとしてきたり強姦しようとしてくるゾンビなんて、最悪じゃないですか??それがウイルスによってどんどん感染していき、町中がパンデミック状態になり地獄絵図となってゆくのです。感染した人間はレイザーラモンRGが大江裕のモノマネするときのような黒目になって次々と人を襲います。
自分が想像する一番残酷なことをしたくなるウイルスなのでオッサンが女の人の目ん玉の中にチ◯コ突っ込もうとしたり、ポテトを揚げる油を他人の顔にかけたり、ナイフで何回も他人を刺したり、とにかく残酷なシーンのオンパレードです。こんな世界、いやすぎる!!
清々しささえ感じる
こんな最低な映画なのに、わたしは人生に絶望したり自分含めて人間ってクソやなと思う時とかなぜか見たくなる映画のひとつなんです。もともとスプラッター映画が好きなんで、人体破壊シーンなどワクワクしました。あとこの映画を好む理由としておそらく、みんなが平等に不幸になっていく感じが良いのかなぁ〜。私たちが生きる現実の世界はやっぱり不平等だし幸せになれる人間とそうでない人間に分かれているとどうしても思ってしまいます。なんでわたしだけこんな理不尽なことばっかり、、!と思いながら生きてしまいます。しかし哭悲の世界はみんな一斉に理不尽な目に逢います。なんだか、哭悲を見ていると、人間はみんなクソだぜ!!それでもええやん!!(語彙力)と言われてるような感じがしてなんだか清々しささえ感じるのです。あと今の辛い現実も哭悲の世界よりはマシだろって思えます。
中でも、わたしがいちばん好きなシーンは地下鉄のシーン。あれは本当に名場面だと思ってます。徐々に地下鉄の中がパニックになっていく感じ、天井まで大量に飛び散る血飛沫、今まで違う方向を向いていた人が急にこちらに殺意を向けてくる恐怖、リアルな感じもするし、ゾクゾクして最高でした!!!これから地獄の始まりです!って感じでした!
そしてこの映画の見どころ、美女をネチネチ追いかけ回すキモいおっさん!
最高でした!!このおっさんがこの映画を盛り上げてくれる良いキャラでした!世界共通でこうゆうおっさんっているんだなぁ〜。性欲強すぎやろ。
しかしあまりこういった映画は他人にオススメしづらいですね。前に美容院で哭悲の話を興奮しながら美容師に話したら「こわ〜い、、」って苦笑いで引かれちゃったからね。
でも好きなものは好きなのだーー!!