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専業デイトレーダーになるための板読み入門8 厚板の考え方
本やネットでは「ここに厚い板があるからサポートになって~」とか説明しているのを目にするけど、ななちゃんはこれもちょっと違うんじゃないかと思っている。
「そこに厚い板がある」では意味がなくて、「厚い板が出た」とか「厚い板が消えた」といった変化のほうが重要なのだ。
これは大きな需給の歪みを発生させる。
ななちゃんの考え方は実にシンプルで、「厚板が出たら買い!消えたら売り!」だ。
それでは具体的に解説していこう。
1.厚板が出たら買い
板を見ていて厚板が出現する瞬間を見つけたらラッキーだ。
板読みをしている人でも、複数の板を同時に監視するのは限界がある。
なので、これを見つけたあなたは相当なアドバンテージがあると意識しよう。
こういうときは迷わず成買いすればよい。
厚板が出る理由は様々あるが、いずれも出た瞬間に買えば上がる可能性が高いからだ。
・厚板が約定しやすそうな位置に出たとき
これは「オラッ!かかってこいや!」という気迫を感じる買う気満々の板だ。
どういう理由か知らないが、この板を出した人はこの株数を買ってもいいと考えており、これから上がる可能性が高いと考えている。
仕手筋のこれから仕掛けるぞというサインかもしれない。
いずれにしても、板読み勢はこれを見たら買い上がることが多いので早い者勝ちだ。
後から買ってくる板読み勢に売ってスキャルピングで利益を得てもいいし、急騰の起点となることも多いので大きな利幅を狙える可能性もある。
・厚板が約定しそうにない位置に出たとき
これは、自分では買いたくないが株価は上がってほしいと考えている人が出しているのだと思う。
厚板を出すことによってアルゴを釣るか、他の板読み勢に買わせて自分の持ち株を決済したいと考えている可能性が高い。
先のケースよりは確度は低いが、それでも上がることが多いし、これが起点で急騰のきっかけになることもある。
ただし過信は禁物で、「株価が上がったのに買い板が増えない」なら決済したほうがよい。
・厚板がド底に出たとき
稀に、前日比プラスで推移している銘柄のストップ安近辺に厚板が出現するときがある。
どういう理由で出しているのかはわからないが、この場合でも株価が上がっていくのをたびたび目にしている。
もしかしたら仕手グループが、ここに板を出したら一斉に買い上がろうという合図を出しているのかもしれない。
ラインなどで情報交換したら株価操作の証拠になっちゃうからね。
おっとだれか来たようだ。
・厚板が出たり消えたりしているとき
結構良く見る質の悪い動き。これはもう、厚板が出れば株価が上がるを利用して、自分の持ち株を食わせて利ザヤを稼ぐのを繰り返している個人投資家だろう。
こいつは無視である。
2.厚板が消えたら売り
厚板が消えたら速攻で決済しよう。仕手筋がもう買う気がないと明確にメッセージを出しているからだ。
これが急騰中の銘柄で起きたら天井である可能性も高い。なんならドテン売してもいい。