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乳と向き合う#6「精密検査当日③いよいよ本題」

前回の記事からあっという間に時は過ぎたわけで。

もう何も言い訳はしないと決めたわけで。

「精密検査当日」というタイトルで、
全然本題に入らないわけで。

別に勿体ぶっているのでもないわけで。

ルールールルルルルー

前回、

病院の受付で37.8℃を叩き出し、脇をパタパタさせて放熱したわけで。

その甲斐あって、再測定では見事に[36.9℃]まで下げることに成功したわけで。

はい。季節がまた変わろうとしているので、続きをサクサクっと書いちゃいます。

なんとか関所を通過した私は、乳腺外科があるフロアまでエレベーターで向かったわけで。(もういい)

扉が開いた瞬間、そこには受付があった1階の喧騒とはかけ離れた、「穏やか」な世界が広がっており、一瞬ファンタジーの世界に迷い込んだかと思った。(ほんの一瞬)

白色LEDピカーン!とは違う、
暖かみのある暖色系の照明、
オルゴール音、
ゆったりとしたソファ。
(ソファは他の患者さんとの視線がぶつからないようにうまく配置されていた。)

なんか感動した。
都心のガンガンやってます!みたいところとは違う、そこそこ年季の入った東京の片隅の総合病院で、このように患者さんの気持ちに寄り添おうとしていることに…。

おかげで私は緊張することもなく、持参したコジコジのコミック(1)を読み、非常に穏やかに待ち時間を過ごすことができた。

そして診察室に呼ばれる。
数年前に担当してくださったドクターはすでにこの病院には勤務しておらず、新しいドクターだったけど、やはり前回の記録が残っていたので話が早かった。
そして何より、この新しいドクター(40〜50代女性医師)の雰囲気がとても良かった。

人間ドックの実施機関から既に画像(エコー)データは送られており、確認後に先生がちゃちゃっと触診。

今回のドックではマンモを撮って無かったことと、エコーももう一度撮りたいということで、地下の検査フロアへ…。

平日の昼下がり。東京の片隅にある総合病院には、それはそれはお年寄りが多い。
ストレッチャーに乗せられたまま様々な検査をこなす、推定年齢オーバー90のレジェンドを数組、廊下にあるベンチに腰掛けながら見送ったところで、私の番が来た。

まずはマンモ
何度も言うが、私の胸は貧弱である。(直球)

検査技師のお姉さんが私のない胸をせっせと集めてくれる。
(あ、それはもはや背中の贅肉です!と言いそうになるのをグッと堪える)

マンモ経験者であればご存知かと思いますが、寄せ集めた胸肉を板でギゥッと挟み、動かないようにジッとしてる間にパシャリと撮影。
「あれ、痛いよね」と言われるけど、個人的には「痛い」というより、「驚く」という感じ。

こんなによく集めてくださって😮!

という感じ。耐えがたい痛みはほぼ無し。
例えるなら、皮膚を指全体でギュッと握られて、そのままギュンッと全力で引っ張られる感じ。(…痛いか)

縦に横にと何パターンか撮る度に、検査技師のお姉さんが挟み直してくれるのだが、

「おっぱい」という言葉を沢山使っていたのでなんか和んだ。

「これからおっぱいのマンモ撮りますね」
「強く挟むのでおっぱいが痛いかもしれません」
「次は、お胸…おっぱいを縦に挟んで撮りますね」

…お胸をおっぱいにわざわざ言い換えてまで、おっぱいと言うからには、技師の方の何か強いこだわりがあるのだろうな。とか思いながら検査は進んだ。

「次はエコーですね。このファイルを持って、同じフロアの○番の受付に出してください」

さぁ、次はエコー!



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