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19-- 「トットゥ、ガナシ、ウヤフジ、ガナシ」モントレーの山奥から心の叫け
私は車を運転するが、ウヤフウジ(ご先祖様は)私達を運転する。 フリムン徳さんは60歳を過ぎたら、社長交代して、嫁はんに支配されているが、人間は目に見えない何かに支配されているいるように思う。 行動、考え、健康、結婚など、人生のほとんどが、別嬪さんの手を握ることさえも。 それは“偶然の一致”に現れるようである。
私は70歳近くなって、また、隣町パソロブレスのクエスタ・カレッジの英語クラスに8月18日から週に2日通い始めた。
黒髪のヒスパニック女性ばかりだったクラスに今回は金髪の花が一輪咲いた。 ブラジルからの金髪女性である。 金髪の白人でも英語のしゃべれない女性がいる。 挨拶はしたけれど、まだ手を握って握手はしていない。
助ベーの私はうきうきした。でももっと私をうきうきさせたのは先生が使った2日目のクラス授業材料(偶然の一致)だった。
それはウヤフジ(ご先祖)崇拝を大事にしている私にに大きな、大きな自信を持たせてくれた。
この材料を取り上げてくれた先生に私は感謝せんならん。 金を貯めたらですよ。
先生をパソロブレスの唯一日本人経営の日本食レストラン“剛志”に連れて行きたいと思っている。 先生もこんな話に興味があったから、教材に使ったと思う。 私はうれしいなってきた。
先生の嫁はんも白人と日本人のハーフだから、これも何かの縁。
その授業材料は世にも稀な偶然の一致だらけの“ジム双子兄弟”の人生物語である。私たちは人生の中で偶然の一致を何度か経験するが、この二人の偶然の一致はひどすぎる、多すぎる。珍しすぎる。
39歳になって、ジム・ストリンガーは自分が双子兄弟であることを知った。兄弟の名前は ジム、ルイス。
二人は生まれて1ヶ月で別かれ、二人はそれぞれ違った家族に養子にされた。 それ以来39年間、見ず知らずだった。 彼は双子兄弟ルイスが住んでいる町がわかり、兄弟のルイスを探しに彼の住む町へ行った。 ついに、彼の住む家を見つけて、感動の再会に驚いた。
再会の感動よりももっと驚いたのは二人の人生の不思議さだった。 二人は異常なほどそっくり似ていた。
姿形、大きさ、重さ、趣味、妻の名前などなど、何から何まで似ていた。 この偶然の一致は誰の仕業か。
1、背の高さが二人とも、6フィート(1.8メートル)
2、体重が二人とも180ポンド(82キログラム)
3、顔が同じ顔。
4、二人とも声が同じだった。
5、二人とも結婚を2回した。
6、二人とも1回目の結婚相手の名前がリンダ。
7、二人とも2回目の結婚相手の名前がベティーだった。
8、二人の息子の名前も同じアレンだった。
9、二人とも犬を飼っていた。
10、2匹の飼い犬の名前も同じTOY(おもちゃ)だった。
11、学校での好きな科目は二人とも数学だった。
12、嫌いな科目はスペリング(つづり字)だった。
13、二人とも同じく爪を噛んだ。
14、二人とも毎日、同じ時間に頭痛があった。
15、二人とも、同じ方の同じ色の車を運転していた。
それはブルーのシボレーだった。 16、二人とも野球は嫌いで、フットボールが好きだった。
17、二人とも同じ職業だった、それはポリスマンだった。
18、趣味も同じだった。それは木で何かを作ることだった。
19、二人が毎年行っていた旅行地はフロリダの同じビー チだった。
学校の教科書の材料に使うほど有名な話だから、作り話でないと私は確信している。 一つや二つは偶然の一致であるが、これほど多くの偶然の一致はない。 これは目に見えない何かが偶然の一致をさせている。 この偶然の一致をさせているのは、私フリムン徳さんはウヤフジ(ご先祖)と確信する。 顔を見たこともない、会ったこともない、世話になったこともないキリスト様ではない、お釈迦様でもない、私達のウヤフジである。 世界中の何億人の世話するキリスト様や、お釈迦様は忙しくて、各個人の家庭の問題までは手が届かないと思う。 私達を生んでくれた、育ててくれた、世話してくれた、遊んでくれた、生前私達のことをよく知っている、死んだ、お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさん、親戚、あるいは死んだ親友達と思っている。 私達のウヤフジ様である。
私はベッドの横に、死んだおじいさん、おばあさん、親父、親友、世話になった人の写真を小さな額に入れて飾っている。
困った時は助けてくれとお願いし、うれしい時は喜んでくれと、報告している。
私がウヤフジと話をする時は携帯電話よりもはやい、ダイヤルを回す必要もない。 私のウヤフジは頭に思い浮かべた途端にすぐ、飛んできて、話し相手をしてくれる。
私のウヤフジを拝む方法はウヤフジをただ思い浮かべるだけである。 私は、ウヤフジを信じ、敬い(タッテー シ)、崇拝する。 トットゥガナシ(仏様)、ウヤフジ ガナシ(ご先祖様)!