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起業までのステップ その4 「攻め編」週末や平日夜の時間をつかって実際にやってみる

お盆が過ぎて夏の終わりが近づいてくると少し寂しくなりますね。
最近は「note読んでるよ」と声をかけていただいたり、連絡をもらうことがチラホラ。

僕のたった30年ばかりの小さな体験ですが、割とうまく行ってるので少しでも友人みんなに共有できればと思う!
アイツなんか面白そうなことやってそうやな〜と思ったらぜひ連絡待ってます!

さて、前回までの記事はマガジンに登録しています。
この記事から見ている方はぜひ最初からご覧いただければ幸いです。

今回は、起業までのステップその4として「週末や平日夜の時間をつかって実際にやってみる」を解説します。

結論は、まずやってみよう。でもいきなり大きなことをしなくていい。友人や家族にも手伝ってもらって「本当にやりたいことか」、「やれそうなことか」をスモールスタートで確認しよう。です。

前回までの記事で防御力を高める秘訣をお伝えしました。
防御力はめちゃめちゃ大事だけど、守ってばかりでは戦いには勝てないよね。

今回はステップ1で考えた「今はこれをちょっとやってみたいかも」に行き着いた人の次のステップになるのでぜひ一歩踏みだしてほしいなと思う。

せっかく「ちょっとやってみたいかも」まで行き着いても、多くの人はやっぱりやらない理由を考えてしまう

本業が忙しくて時間がないから…
将来不安定になりそうで収入が確約できないから…
今まで経験もないしスキルもないし…

ぜーんぜん大丈夫だ!!
いきなり会社を辞めてデカデカと始める必要はないんだぜ!!!
まずはスモールスタートだ!!

”スモールスタート”のはじめかた

まずは家で、友人に協力してもらう

スモールスタートがなぜ大切かというと、
そもそも本当にそれが自分がやりたかったことなのか?を判断できるからです。

「今はこれをちょっとやりたいかも」くらいで、いきなり店舗物件を借りたり設備を購入したりって普通に無理やん??
もしそれでお金をかけてやってみて、やっぱり思ってたのと違う…みたいになったら再起は難しい。

だからまずは小さくやってみようという話だ。

いやいや、まずは事業計画でしょ!何事も計画から!とか思ってる人へ…

いらねえから!
どうせ何もやってないのにたいした事業計画なんて書けねえよ!!

というわけで、とにかくさっさと気軽にはじめようぜ!!

やりたいことって人それぞれだと思うから一概に言えないんだけど、僕の飲食店を例に解説していきたい。
僕みたいな小さなお店ではなく、もっと大きな事業を考えている人でも、最初は絶対スモールスタートが良いので自分だったらどういう小さなスタートができるかを考えてほしい。

さて、僕の小さなスタートは友人を自宅に招いて料理を振る舞ったり、珈琲を飲んでもらったりしたところからはじまった。
それでなんとなくカフェ店員っぽい気分を味わってみたんだよね。
それで自分がこれは楽しいか?やりたいことなのか?を考えたりした。

まずはこういう本当に初歩的なレベルからやってみるといい。
別にみんなが思い描くようなカッコイイ始め方・スタートじゃなくていいんだよね。
多くの人はスタートに立つことさえしないのよ。

「カフェ開業 難しい」
「カフェ 倒産率」
「個人 カフェ 利益」

とか大体そんなこと調べて失敗した人の例を見て諦めるのよね。
やりたいことに向けた情報収集も大切だけど、頭でっかちんでは何も進まない。

例えば、自転車という存在を知らない人がいたとする。
その人が「自転車に乗って軽快に街を走りたい!」と思った時に、どんな自転車がいいのか?どこを走るといいのか?実際に走った人はどう感じるのか?
とか調べるのは大切だけど、調べるだけで終わってたら永遠に自転車に乗れないよね。

前にも書いたが、自分が実際に経験していないことを判断してはいけない。

まずはやらないとね!

知らない人がいる場でやってみる

友人や家族に協力してもらって、なんかこれ好きだぞ!
と思えてきたら次のステップは知らない人に同じことをやるだ。

知らない人ってどこでやるのよ…と思うよね!
友人向けにはじめたばかりの頃は知名度なんてなく、当然集客なんてできません。

なので、人がすでにいる場所、例えばイベントに参加するとかがいいと思う!

イベントっていうと大きなものを想像しがちだが、小さなイベントは世の中にめちゃめちゃある。多分みんなが住んでいるまちの小さなイベントは毎週どこかしらでやっているぞ。

僕を例にすれば、一番最初は小さなまちの朝マルシェでコーヒーを売りに行った。
来場者数50人くらいだったと思うが、他の出店者の皆さんが気を遣ってコーヒーを買ってくれたりで、3時間のイベントで30杯ほどコーヒーを販売した。

知らない人が味の感想を伝えてくれたり、応援してくれたりするとやる気と"やれる気"が出てくる。
実務的にもオペレーションや準備、見せ方など次回の課題も明らかになるものだ。

そうやって場数を増やしていくと自信も出てくるんだよね。

自転車の例だと、いつまでも公園の中で三輪車をつけたまま練習をしても街で自転車を軽快に走れるようにはならない
どこかのタイミングで公園の外に出てみたり、三輪車を外してみないといけないよね。

それがこの「知らない人がいる場でやってみる」ということです。

ちなみに一度イベントに参加すると実績になり、他のイベントにも誘ってもらえたりするゾ。
それにイベントのいいところは自身で集客する必要がなく、さらに他の出店者さんが買って(サービスを受けて)くれたりする。

モノの販売だけでなくワークショップなど色々なイベント出店のやり方はあるので、やりたいことがモノ売りじゃない友人にもオススメだ。

最初から「東京蚤の市で出店」みたいに大きなイベント参加はできない。"名もない小さなまちのイベント参加"くらいで場数を踏んでいこう。

〇〇をやっている人・やりたい人ですと公言する

そうやって活動の場をどんどん外に増やしてみたら、
もうアナタは"それ"をライフワークとして活動している人です。

だから"それ"をきちんとやっている人として語っていい
当時の僕なら週末バリスタ、出張珈琲屋さん…とかね!

で、大切なのは周囲に公言すること。
他人にこれをやりたい!あるいはやってます!!
と伝えると手を差し伸べてくれる人は意外と多い。

例えば僕の場合は…、
知り合いが〇〇ってイベントやってて、今度来る?
今度うちの会社でイベントやるけど珈琲淹れにきてよ
再来月にイベントをやるのですが、出店しませんか?

みたいにね!
今の僕だって、友人のみんなが「こういうことをやってます・やりたい」って知ってたらなるべく協力したいと思っている。
でも何やってるか分からないと協力できないじゃんか!発信しなさいよ!!協力するから!!!応援するから!!!!!

ということで
これをやりたいと思っている人です!!
これを始めた人です!!

と、ぜひ公言しながら活動してほしいとおもう。

活動は週末にやって、平日夜に準備する

さてさて、ここまで書いたことって誰でもできることだとおもう。

週末に友人や家族に付き合ってもらったり、小さなイベントに参加したり。
今のアナタにも、仕事を継続しながらできるよね!??!?

もちろんそのための備品を準備したり、振り返りができるようにある程度顧客満足度や販売数の想定などをする必要がある。企画書みたいな形式で作っておいてもいいかもしれない。

それは平日の夜に頑張ろうな!
当時の僕は家に帰ると家事に追われたり、もしくはやる気が出なかったので、出勤時は社用PCと自分のPCを2つ背負って、退勤したらファミレスかカフェで作業する生活を送っていた。

辛く見えるかもしれないが、この作業が辛くないと思えることが「本当にやりたいこと」なんだと思う。

もうめんどくせ〜、普通に遊びたいわ。
ってなるものは多分そんなにやりたいことではない。

そうなったらまた別の「今度はこれをちょっとやってみたいかも」を友人家族に協力してもらうといい。
そうやってなんでも次々に行動に移していくことが重要だ。

小さくはじめて良かったこと

スモールスタートをはじめて自信をつけた僕は実際に開業まで踏み切った。
そんな僕が今振り返ってみて、スモールスタート(珈琲販売)の経験で良かったと思うことを紹介したい。

1. 費用がかからない

友達や家族に珈琲や料理を振る舞うだけなら費用は大してかからない。すでに持っている道具を使うので、必要な負担は食材費くらいだ。友人を招く場合は食材費割り勘とかにすると尚負担がかからない。
イベントに参加する場合には、少しの出費はある。僕ならお湯を沸かすための大容量ポットを購入したり、テイクアウト用のカップを購入したり。
それは必要な投資だと割り切ろう。ただ開業の準備に関する費用は後々開業費として経費計上できる。領収書をもらうことを忘れずに。

2. 自信がつく

自分が美味しいと思う珈琲を淹れる自信はあったが、それが他人に提供するに値する美味しさなのか?お金を払ってまで飲んでいただけるものなのか?は全く分からなかった。
イベント参加で実際に買ってもらい、「美味しい」「お店楽しみ」と感想をいただくとすごく力になったし、さらに「みんなが美味しい味」を追求する糧になった。
そんなことを繰り返していくうちに「もしかしたら自分もやれるのでは…」と開業を現実的に考えるきっかけになった。

3. 売り上げと利益の違いを体感できた

当たり前だが珈琲が売れても、珈琲豆を仕入れたり容器や備品にお金がかかる。実際に自分の手で売り上げをつくり、支出とのバランスを見て、どのくらい利益が出るのか?を体感することができる
この利益の感覚を持てると事業計画をスムーズに書くことができ、かつ、将来の経営に役立つ。

4. 実績となる

イベント出店の様子を写真に撮っておくと、後々に融資や補助金申請などで事業計画を作成するときの実績資料として活用できる。思いつきで事業を始めたわけではなく、"それなりに経験を踏んで事業を始めようとしている人"として信頼されやすい

5. 開業前から応援してもらえる

〇〇やってます!やります!と公言し、イベントに参加しているとSNSをフォローしてくれてメッセージをくれたり、次回イベントに顔を出してくれるお客様に出会えたりする。僕も最初のイベント出店でお会いしたお客様が今もお店の常連様になってくれている。開業前に応援いただける方はとても大きな存在です。


今日はここまで!
みんなもスモールスタートではじめる気になってみたかな??

やりたいことの見つけ方が分からず、ちょっと気になったとしても一歩目の踏み出し方が分からない人にぜひトライしてみてほしい!!

したい人、10000人。始める人、100人。続ける人、1人。

中谷彰宏

よく聞くセリフだけど、やりたいやりたいってみんな言う割に結局やる人はマジでいない。
僕が顔を出した"やりたい人が集まる場"でもみんな偉そうにビジネスプランを語るくせに結局リスクを負って自分の力でやりはじめた人は一人もいない。

自転車と同じように漕ぎ始めは重くて大変なんだけど、一度漕いでしまえばどんどん前に進んでいくし止まる方が大変になる。
そんな風に起業も進んでいくから、まずはスモールスタートで勇気を持ってはじめてほしい。

会社を作るとか店舗を契約するとか形から入らなくていいのよ。
会社もお店も"つくるだけ"ならいつだって、子どもにだってできること。
それよりもきちんと売り上げを得て、バイタリティをもって継続していくことの方がよっぽど難しい。

だからみんなには自分が腹落ちして、本当にやりたいことをなるべく低リスクで挑戦してほしいと思うので、ぜひスモールスタートで「やりたいこと」をはじめてみてほしい。
(*どこかのタイミングでリスクを負う必要はあるので、それはまた別の記事で解説します!)

次回はいよいよ「攻め・守り」両方の意味を持つ事業計画の作成のコツをお伝えします。

事業計画なんて1文字目から何書いていいか分からんと思う。僕も事業計画書いてみよう〜って思ってからある程度仕上がるまでにめちゃくちゃ時間かかった。
なんせ書き方が分からなかったからね。

でも一度作成した今ならある程度書ける!
だから継業ではなく創業した人って色々な事業展開しやすいんだと思う。

一応、外部機関の審査が通った事業計画書を書いて、今のお店をはじめているので友人のみんなには参考にしてほしい。

それでは次回もお楽しみに〜!!

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