リュックに詰められたおぱんちゅうさぎ
仕事終わりの帰り道。
駅に向かっていると、学校終わりの女子高生がグループになって前を歩いていた。
その1人のリュックに、ポケットのメッシュ部分に、ピンク色のおぱんちゅうさぎが3〜4体詰め込まれていた。
おぱんちゅうさぎたちは、大して広くない、薄いポケットの中に、ぎっちぎちに詰め込まられている。
綺麗に整えられているわけでもなく、無造作に詰め込まれている。
おぱんちゅうさぎはこちら
そのうちの1体と目が合った。
おぱんちゅうさぎは、うるうるの切ない目をしてこちらを見ている。
このリュックを背負った女子高生は、おぱんちゅうさぎの不憫なキャラクターを知った上で、こんなに狭いポケットの中に閉じ込めているのだろうか。
いや、可愛いものをたくさん詰め込む、というシンプルな考えなのかもしれない。
しかし、なんとも切ないおぱんちゅうさぎ。
不憫なキャラクターとして愛されているおぱんちゅうさぎ。
どこまでも不憫で切ない。
女子高生からの愛され方もなんとも不憫だ。
おぱんちゅうさぎの真の姿を見てしまった帰り道。
おぱんちゅうさぎで1日が終わった。