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経営者・ビジネスリーダーの心技体とは?(第三稿)

経営経験10年、心理学(NLP、神経言語プログラミング)歴20年、ボディメイク歴5年、MBAホルダーの心技体エクゼクティブコーチのあんそにです。

経営者やビジネスリーダー(以下、まとめて「経営者」と表記)に「ビジネス的成功と人間的成長の支援」を目的として、有益なTipsを発信しています。いつも私の情報発信に興味を持っていただき、ありがとうございます。

もくじ:

  1. 「状態管理力の向上」において一番大事なこと

  2. マインドセット①「視点を複数持つこと」とは…

第三稿でお伝えしたいこと:
状態管理力の向上において一番大事なことは、                  「視点を複数持つこと」、「私は自分の意志で視点を切り替えることが可能と信じること」「自分はスコトーマ(心理的盲点)に視点を向ける勇気があると信じること」というマインドセット。

前回までのあらすじ
経営者にとって一番大事なタスクは「場づくり」。「場づくり」とは「強い組織文化の醸成」「集団的自己効力感の向上」に因数分解される。
「場づくり」において、経営者は、まず自身の「状態管理力」を上げることが大事。「状態管理力」を上げる時に、経営者はドーパミンに過度に依存しない。
組織の持続的成長を求めるなら、ドーパミン、セロトニン、オキシトシン、エンドルフィンのバランスを意識し、意志エネルギーを高め、集団的自己効力感を高めよう。

第三稿では、「状態管理力の向上」について語りたいと思います。

以下の図は、経営者の最重要タスク「場づくり」と「状態管理力」の関係性を簡単に示したものです。

「場づくり」と「状態管理力」の関係性イメージ図(家づくりに例えると)

経営者のあなたに質問です。上記の図をご覧になって…

経営者の状態管理力向上で一番大事なことは何でしょうか?

もちろん、正解は一つではありません。100人経営者がいれば100通りの正解があると思います。

私の考えでは、状態管理力の向上において一番大事なことは

「視点を複数持つこと」、「私は自分の意志で視点を切り替えることが可能と信じること」「自分はスコトーマ(心理的盲点)に視点を向ける勇気があると信じること」というマインドセット

です。

これをNLP(心理学、神経言語プログラミング)的に深めると「スコトーマに埋もれて、無色透明化している『記憶(プログラム、信念・価値観、セルフイメージ等)』に気づき、ありのままに見つめる(承認する)ことが出来たら、最高の状態を作り出し、潜在能力を発揮できる」という考えになります。

「最高の状態作り出す力=潜在能力を発揮できる状態を作り出す力=状態管理力」

第一稿で「心技体とは、心、技、体の3つのバランスで最大限のパフォーマンスが発揮できるという「フロー状態」に入ることを指しており、特にスポーツの世界で使われる言葉だ」と記載しました。

私は、スポーツの世界でもビジネスの世界でも日常生活でも、「ありのままに見つめる(承認する)」と「フロー状態」とは深い関係があると考えています。この点は、「心技体」の核心部分ですので次稿以降で更に深堀していきます。

マインドセット①「視点を複数持つこと」とは…

経営者のあなたに再び質問です。

「RAS」をご存じですか?

RASとは「Reticular Activating System」の略で​​、脳幹網様体賦活系(のうかんもうようたいふかつけい)という脳機能の1つです。私が「視点」と申し上げたのは、RASのことです。

私が20年実践してきたNLPの中では、RASを「焦点化の原則」として教わりました。

「焦点化の原則」:意識は、同時に複数のことを捉えることは苦手である。よって焦点化が起こる。

簡単に申し上げると「人間は興味をもったもの、あるいは信じているものしか見えない(検索できる記憶として保存される)。興味を持たない分野/信じない分野は盲点になる(検索されない記憶として埋没する)」ということです。

一つ例を挙げます。

「あなたは、人は変われると思いますか?それとも変われないと思いますか?」

正解は、「変われる人もいれば、変われない人もいる」だと思います。
しかし、実際に質問すると、「変われると思う」「変われないと思う」と意見は分かれることが多いです。「人は変われる」と信念(焦点、視点)を持っている人は、焦点化が働いて、「変われた人」のみが記憶に残り、「人は変われる」という信念(焦点、視点)が更に強化されます。

逆に「人は変われない」という信念(焦点、視点)を持っている人は、「変われない人」のみが記憶に残り、「人は変われない」という信念(焦点、視点)が更に強化されます。

視点の持ち方は、人によって異なります。経営者のあなたに三度質問です。

視点はどの様に形成されるのでしょうか?

「心理的なインパクトの大きさ」と「繰り返しの多さ」によって視点は形成されます。立場が弱いときに心理的なインパクトは大きくなります。例えば、幼少期、環境が変わって、自分が弱い立場になった時(小学生になった時、中学生になった時、転校した時、新入社員になった時)です。繰り返しの多さは、特に幼少期の母親(父親、兄弟、姉妹)の影響が大きいです。

そして、視点は無意識のレベルでパターン化・固定され体系化される特徴があります。NLP的にはこれを「ビリーフシステム」と呼びます。

視点の持ち方、焦点の当て方で、幸せにもなれますし、不幸にもなりえます。成功もできますし、失敗することもあります。人生が大きく変わる可能性を感じていただけたでしょうか?

NLP的には、「ひとつしかない焦点(視点)」を自分の意志で使いこなせる技術を習得し、自分が見たくないと思っているスコトーマを見る勇気を持つことで、人間は潜在能力を更に発揮できるようになる、と考えます。

ここで注意したいのは、焦点化は「意識のレベル」で起こっているとことです。人間には、意識と無意識の2つレベルがあることはご存じでしょう。「無意識」のレベルでは、焦点化は起こっていません。つまり、すべて記憶として脳内に格納されていると考えます。先ほど「検索されない記憶として埋没する」と記載したのは、このためです。
参考までにお伝えすると、脳科学の研究では、無意識の情報処理能力は意識の情報処理能力の約2万倍と言われており、この情報処理能力の差(意識の情報処理能力の低さ)により「意識の焦点化」を生み出されているのです。

大事なのでもう一度強調します。

焦点は一つしかない、と気づくこと。                                   そして自分の意志で焦点を切り替える(使いこなす)こと。

スコトーマは、一般的に「心理的盲点」と説明することが多いですが、私の解釈では、心理的盲点は「発揮される前のあなたの能力(潜在能力)」「あなたに開花してもらえる日をじっと待っている本当のあなた」です。こちらも次稿移行で更に深めていきたいと思います。

次項では、マインドセット②「私は自分の意志で視点を切り替えることが可能と信じること」に就いて語りたいと思います。

そして、「心技体」と更に深くつなげていきます。乞うご期待!

最後までお読みいただき、ありがとう座います。(第四稿につづく)

第三稿のまとめ
状態管理力の向上において一番大事なことは、
「視点を複数持つこと」、「私は自分の意志で視点を切り替えることが可能と信じること」「自分はスコトーマ(心理的盲点)に視点を向ける勇気があると信じること」というマインドセット。

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