【長編官能小説#友情(第7話)】
(官能小説を投稿しています。SM、フェチシズムが苦手な方、18歳未満の方は閲覧はご遠慮ください。)
「さぁ、四つん這いになって」亜希子がつぎの命令を下した。奈保子は言われるままに四つん這いになる。
「いい娘ね、もっとお尻を突き出すのよ」奈保子は両方の肘と膝をついて尻を突き出す。
「まぁ、恥しい格好だこと。大きいお尻の谷間とあそこに縄がぎっちり喰い込んじゃってる。寫眞、撮ってあげるわね」
カシャッ!
「撮っちゃった」奈保子は音に振り返ると、スマートフォンを手にした亜希子がいたずらっぽく言いながら、恥部を走る縄を引っ張り上げる。
うーっ…呻る奈保子に向かって、
「なおちゃんのその声、色っぽいわ。あれ?縄が湿ってるけど…これって、さっきのおしっこ?それとも、あれかなぁ…」亜希子は縄をずらすとナイロン地越しに奈保子の恥部を指先で擦り上げる。
「あぁ、濡れてる。ストッキング濡らしたりして、やらしい…」亜希子は湿り気を帯びた指先を奈保子の鼻先に近づける。
「ほら、濡れてるでしょ。ちょっと粘ってるから、おしっこじゃないわね」
「いやっ」奈保子が顔を背ける。
「ほんとにやらしいわね、悪い娘はお仕置きしてあげないと…」亜希子は長い縄の縄尻を奈保子の尾てい骨の上の結び目に結びつけると、犬を散歩させるように自身の掌に巻きつけたもう一方の縄尻を掴んで歩き出す。尻の谷間に刺激を覚えながら奈保子が四つん這いで歩き出す。
「さぁ、仰向けになって両手を出して。こうしないと暴れるかもしれないからね」亜希子は歩みを止める。亜希子は奈保子の両手首を別の縄で縛る。
「ロウソクを垂らしてあげるわ」隣の部屋から戻ってきた亜希子の手には太くて赤いロウソクが握られていた。
「さぁ、鏡を見なさい、恥しい格好だこと…」亜希子がライターの火をロウソクに移す。
全裸にストッキングだけを着けて、縛られて、両方の肘と膝をついて尻を突き出した自身の姿に奈保子は身体の芯を熱くする。
「恥しいわ…」奈保子は声を出すことで興奮の度合いを上げてゆく。
「まずはお尻から…」蠟がひとつ、ふたつと尻に落ちてゆく。
「あ、あつい…」薄いナイロン地を通しているとはいえ、その熱さに身体を捩りながら奈保子が声を上げる。
「そりゃそうでしょう、ストッキングだけじゃ熱いに決まってるわ、熱いだけ?」
蠟が肌を焼く感覚がこんなにも快楽であることは奈保子の想像を超えていた。
「あついけど…変な気持ちになっちゃう。もっと、もっとやって…」奈保子の被虐嗜好性が堰を切ったように溢れ出した。
「それじゃ、お望みどおりに…」奈保子の尻が赤い蠟の雫で赤く染められてゆく。
うーん…蠟が落ちるたびに、奈保子が呻る。蠟がナイロン地を焦がす匂いが部屋に漂い始める。
「どれ、ちょっと見てみようか」亜希子が奈保子の尻いっぱいに広がった蠟を剥がす。
「あらあら、こんなに赤くなっている」亜希子が奈保子のストッキング越しの尻を撫でる。
「やけどしかけてるね」
ぶっ!亜希子は水差しの口から直接含んだ水を奈保子の尻に吹きかける。
「これで少しはましになったかしら…」
背中、そして仰向けにさせられ、乳首、恥丘の順に蠟が垂らされてゆく。
「どう?ロウソク地獄に落とされた気分は?」
「もうダメ…」奈保子は力なく言った。
―つづく―