【うつろい(雑感)】_191108
(2019.11.08)
これまで、移ろいについて感じるところを映画、流行歌、洋楽、自伝・エッセイ、哲学・思想、社会学、Jpop、短歌、著名人の視点そして絵本を通じて綴ってきたところでありますが、今回は再び流行歌(Jpop?)を通じて【(忘れなくてはならない)大人の恋心】の移ろいを綴ってみたいと考えました。
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その流行歌とは…
寺尾聰の【ルビーの指環】(作詞:松本隆、作曲:寺尾聰(1981))であります。この楽曲は発表当時、とある民放テレビ局の人気歌番組で12週連続人気ランキング1位を維持し続けた名曲ですから、一度は耳にされた方も多いのではないでしょうか?(若い方はどうかなあ…、年長者とのカラオケの席を一緒されたときにその機会があったかも知れませんが…)
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寺尾は【大人の恋心】の移ろいを楽曲を通じてつぎのように綴ります。
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くもり硝子の向こうは風の街問わず語りの心が切ないね
枯葉ひとつの 重さもない命
貴女を失ってから…
背中を丸めながら
指のリング抜き取ったね
俺に返すつもりならば
捨ててくれ
そうね 誕生石ならルビーなの
そんな言葉が頭に渦巻くよ
あれは八月 目映い陽の中で
誓った愛の幻
孤独が好きな俺さ
気にしないで行っていいよ
気が変わらぬうちに早く
消えてくれ
くもり硝子の向こうは風の街
冷めた紅茶が残ったテーブルで
衿を合わせて 日暮れの人波に
まぎれる貴女を見てた
そして二年の月日が流れ去り
街でベージュのコートを見かけると 指にルビーのリングを探すのさ 貴女を失ってから…
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若い人達にとって寺尾聰といえば老練な俳優のイメージの方が強いかも知れませんが、俳優以前の彼はグループサウンズ(バンド名:【ザ・サベージ】)のベーシストであっただけに、実は音楽人としての実績もずば抜けているのです。
寺尾聰のイメージはつぎのアドレスでつかむことができます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BA%E5%B0%BE%E8%81%B0
…1981年当時、私、17歳の子どもあったので、この楽曲の詞の意味するところが理解できなかったのですが、この歳になって、その心持ちが理解できるような気がします。当時、この楽曲を支持したのは大人の女性だったのではないのでしょうか。この詞を読んでみた皆さんはどのように感じられますでしょうか…
(2024.11.08)
壬生七郎拝