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時の旅人

2025年、初夢を見た。

ハルト(仮)が母親と言い争っているシーンから始まる。

「こんなコトだったら、大学なんて行かなきゃよかった。お母さん、おばあちゃん家に行っちゃうんでしょ」

ハルトは大学生2年生のおばあちゃん子である。都内に住むハルト家一家の母方の祖母が高齢で介護が必要になり、母が3人姉妹の中で、一番上なので白羽の矢が立ったのだ。祖母の家は福島にあり、東京から通うには遠く、ハルトと父親は東京に住み、母親が福島の祖母の家で介護を任される事になった。

「まあ、そう言わないで、お父さんと仲良くやってちょうだい。」
父は、優しくないわけではないが、堅物で物静かな父なので、会話が弾まないし、何より思春期のハルトには、乙女として、父とだけで暮らすと言うことが違和感でしかない。

いやだ!!

いやだ、いやだと騒いでいた。でも状況は何も変わらず、ただ時が過ぎるだけ。。
ああ、福島の祖母の家には何度も遊びにいって、楽しい思い出がたくさんある・・・

そんなことをお思いふけっていたら、急に声を掛けられた「そんなにいやなら、時を超えてみる?」え!?と思っても誰もいない。

時を超える。昔に戻れたらいいのにと思ったことはある。中学の時に戻って、高校受験の時をやり直したい、、、

ハルトは高校に入るタイミングで、東京に引っ越してきた中学3年の夏に引っ越しが決まり、ハルトの心の整理がつかないまま、高校受験が控えていた。引っ越しが決まる前までは、福島の祖母の家の近くに住んでいたので、よく祖母と遊んだし、福島の地元の高校に行くつもりでいた。

だから、東京の高校を受験することは想定外すぎて、思考がついて行かなかったのだ。結局、ハルトは親の説得もままならず、高校受験は学区内の1校だけ受けて、滑り止めも受けず、結局落ちた。高校浪人であった。でもハルトはあまり悪い気はしていなかった。それより、自分の時間を大切にした。アルバイトもした。カフェのウエイターだが楽しかった。都内のカフェはオシャレだった。落ちついた空間を提供できていることに喜びを感じた。

でも1つ心残りなのは、カフェでの仕事が楽し過ぎて、高校受験がどうでもよくなってしまったこと。結局、高校へはいかず、『高等学校卒業程度認定試験』を受験して、高校卒業の証明にかえ、今、遅めの大学2年生である。

「あの時に戻りたいでしょ?」また聞こえた

でも、戻りたい。中学で高校受験を真剣に考えていたら、高校生になれていたかも。

戻りたい!!
と言った瞬間、懐かしいあの日にタイムスリップしてしまった。

中学3年の夏。おばあちゃんとスイカを持って軒先で並んで座っていた。

・・・
ちょっと初夢と違うけど具体化するとこんな感じかなと思って書いてみました。

なんだか分からないけどたまに想像を掻き立てるストーリーの夢を見る。
それが初夢なんて・・・富士も鷹もなすびもでてこないけど、何だかワクワクする内容でした。

そういえば、31日の大晦日には家から鷹が天に向かってクルクルと回旋しながら、上昇していくのを見かけました!!

なんか縁起がいいですよね?!♪















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