
競馬における直線の坂
競馬において
最後に坂があるかないかで
全く別物なエネルギーに支配されている
競馬において、馬の能力とは
「加速力」のことなのであるが
最後に坂のあるコースでは
その加速力がいかせない
(マイナスの加速力が働き、最後は減速せざるを得なくなる)
競馬はゴール直前で最高速度となって
ゴール板を通過できる馬が最強なので、
ゴール前の速度を分解して考えてみる
ゴール前速度(V1)=坂に入るまでの初速(V0)+加速度✕時間(秒)ー重力加速度(9.8kg÷時間÷時間)✕SIN(斜度)✕時間(秒)
となる
ここで示唆されることとして
・坂に入る前の初速が高いほうが有利
・前目につけていると有利
・加速度は重力加速度によって減じられる
・減じられる割合は坂の斜度による(中山競馬場の坂で2.5%くらい)
・斤量が重いと坂で加速力を封じられる
・馬体重が重いのもパワーの裏付けがないと厳しい
・騎手の重心がブレブレだと変な方向に重力加速度が働いて余計苦しくなる。ピタッと張り付いたような騎乗フォームが理想(モレイラJの騎乗フォームが理想)
・斤量負担がより大きいとマイナスの重力加速度も大きくなる。よってそのような馬はゴール前で失速しやすくなる
・馬場の動摩擦力も関係してくる。荒れた芝と滑りやすい芝(降雨後)では滑りやすい芝のほうが負担は重い
・坂を駆け上がる力は坂路調教で計れる可能性もある
・坂を駆け上がる筋力は主に後駆にある。後駆がしっかりと丸みを帯びているのが理想
・坂を駆け上がる力は脚元の接地時間の短さなどからもわかる。接地時間が長い、脚を引きずるような歩き方をしている、脚を動かすスピードが遅い、パドックで足音がカッポカッポいっているような馬は坂をうまく駆け上がれなさそう。
・走り幅跳びにかかる力学エネルギーの働き方などが参考になるかもしれない
などのことが想起される
諸兄におかれましては
今週も(今週は)
よい成績を収められますよう、
心より
お祈り申し上げます