競馬において単勝を買うことの意味

いつもいつも
競馬の話題ばかりで
恐縮であるが

競馬の歴史は
競走馬の血の歴史
(血統の歴史、家系図に相当)
であり、
現在走っている馬たちの血のなかには
過去の名馬や名牝たちの血が流れている

名家の出であっても
必ずしも優秀でないのは
人間も馬も同じである

馬や人間は
お父さんから
「見た目」「性格」「体付き」なんかは
引き継ぐけれど
「能力やセンスまでは引き継がない」ことが
多いのです

馬の見た目や体付きは
筋肉質でガッチリ系なら
「短距離」が得意そうな馬
細マッチョで締まった体をしているなら
「長距離」が得意そうな馬

ということになります

また
それぞれの性格としては
短距離:「感情爆発させることもある」「多少イレコミでもOK」
長距離:「気持ちの安定性が大事」「多少元気がなさそうに見えるくらい落ち着いている」

のようなのがむいています

お母さんからは
その馬の「素質」となるもの
を引き継ぎます

すなわち体付きや性格以外の
直接はわからないが
最も大事なところです

具体的には
「健康度」「頭の良さ」「心肺能力」
「運動神経」「加速力」「最高速度」などの
馬のスペックの根幹にかかる
部分であり、車の性能みたいなものに
あたります

しかし
せっかく優れたスペックであったとしても
それを伸ばせるかどうかは
本人を取り巻く環境と努力(努力できる性格であること)次第なのは人間も馬も同じです

環境とは、どこの牧場で生まれ、どのように育ったのか、育成牧場でどのように育てられたのか、庭先取引で買われたのか、セールで買われたのか、元々自分の馬なのか、どこのトレセンに入ったのか、どの調教師のもとで頑張っているのか、といった複雑な過程のことを指します

馬がその環境のもとで
努力できるかどうかは
その馬の性格によるものであり
「真面目な馬(いつも一生懸命、キビキビした動き、最後まで走り切る気持ちを保てる、感情が安定している、平均速度をブレなく一定のペースで高く維持できる、長距離もOK)」
「いつも不真面目な馬(ちんたらしている、緩慢な動き、たぶん競馬でも上手くいかない)」
「ときどき不真面目な馬(調教で手を抜く、騎乗者を見て態度を変える、ムラのある馬)」
などがいます

しかし馬も人間も性格は見た目以上に
さまざまであり
実に十人十色(千馬千色?)であります

馬が生き残っていけるか
どうかは
お母さんから
引き継いだ能力を
お父さんから
引き継いだ性格で
伸ばしていけるかどうか
にかかっています
(生き残りとは、種牡馬もしくは繁殖にあがること)

すなわち単勝馬券を
買うことの意味は
・お母さんから引き継いだ素質の素晴らしさ
(加速力、最高速度、出遅れしない力、ゴール前の瞬発力)
・お父さんから引き継いだ性格の真面目さ
(平均速度を維持する力、長距離を最後まで一生懸命走れる力、持続力、距離適性)

をかけわせたもの

すなわち

母親の素質  ✕  父親の性格

が一番優れている、
最も大きい値となる、
と思う馬を買うことと同義
であります

もちろん
勝負ごとですので
「運」がないと勝てません

運も実力のうち
とよく言われますので
実は「運」もお母さんから
引き継いでいるのかもしれません
(わたし自身、母親から運を引き継いでいるような気がしています。父親はどちらかといえば、それほど運がなかった。「運命の瞬間」に心臓がドキドキするのもこれと関係があるのかもしれない)


みなさま
いろいろな思いで馬券を
買われていて
たんなる博打のコマだと
思ってやっている心ない人は
少ないことを祈りつつ
筆?をおきます

今日も頑張りましょう


以上
ここまでお付き合いいただき
ありがとうございます

感謝

補足:お母さんから引き継ぐ能力は持続時間の短い魔法のようなものであり、それと比較すると父親から引き継ぐものは時間的継続性があり、代を経てもあまり変わらない歴史のようなものである。怒ってばかりいるアーティストなお母さんと、気の長いのんびり屋だけど真面目なお父さんの組み合わせみたいで面白いですね(笑)



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