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フレーミングってなんやねん
最近、野球業界を騒がせている「フレーミング」。
ある球団はフレーミング技術のためだけのコーチを招集したりと球界全体でフレーミングに対する意識は変わってきていることは見てわかると思います。
最近は守備のデータが可視化され、フレーミングで守備の貢献度が上がることは事実であることがわかります。ピッチャーからしてもストライクがフレーミングによって増えるなら「絶対やってくれ!」という人しかいないと思います。
しかし、日本プロ野球にはフレーミングは逆効果だという風潮がながれかけていることも確かです。審判からの印象が悪くなるからかえってストライクをとってくれなくなる。だとか、グラブを一回下に下げることで目標がなくなるため、ピッチャーが投げにくいだとか。
たしかに審判の方も人間ですから、正しいジャッジを妨げているという気持ちになってボールにすることもあるかもしれません。実際にキャンプでは「あまり動かさないでください」と言われたとかなんとか。
審判もプロなのでプライドを持つことはわかりますが、審判を騙すためにフレーミングしているという認識は絶対に間違っていると私は思います。
フレーミングは大前提「ピッチャーのため」です。ピッチャーのストライクをストライクにしてもらうためにフレーミングをしています。
実際に甲斐拓也選手はフレーミングの守備指標が2022年-6.7から2023年+0.5に向上させています。甲斐拓也選手は自主トレでキャッチングの向上に注力するなど、フレーミング技術の向上に努めていました。ピッチャーにとって、-であった指標が+に変わることの影響の大きさはえげつないと思います。甲斐拓也のブロッキングとスローイングに加えてフレーミング技術が磨かれれば、守備の面において勝てる選手はいなくなるのではないでしょうか?
また、実際私も野球をしていましたがミットを一回下げることで的がなくなるから投げにくいなんて一切ありません。キャッチャーに構え方を指定するピッチャーもいます。ということは大事なのはミットではなく、構え方なのではないでしょうか?
フレーミングの予備動作を小さくすることも必要かもしれないですが、フレーミングにおいて1番大事なことは、ストライクをストライクとコールしてもらうことなのです。
ストライクをストライクとコールしてもらうための フレーミング技術 という正しい認識を持つことが大切だと思います。「動かすことがフレーミングではないですし、動かさないことがフレーミングでもない」ということです。
これから、審判員の誤審率が公表されるというメジャーリーグの制度が、NPBにも流れてきたらフレーミングの在り方も変わってくるのかなと感じています。
これからシーズンが始まりますが、どう変化していくのか本当に楽しみです!!!皆さんもシーズンが始まったらひいき球団の応援楽しみましょうね!