映画「アビゲイル」観てきた話
6人の誘拐犯がさらった少女がヴァンパイアだったという物語。あらすじで少女の正体がわかってるのに、映画本編が始まってしばらくか弱い少女を演じてるので、あれほんとうは優しい女の子なんじゃない? と思ってたら、きちんと豹変してくれてよかった。
想像の百倍くらい血が出る。それはもうどばどば。
最初こそグロいなぁとか思ってたけど、後半になるにつれやりすぎじゃない? 真面目にやってよと腹が立ち、最終的にはおうおうもっと血を出せ! 祭りじゃ! という気分に。
アビゲイルちゃんは吸血鬼でありながらなんとバレリーナでもあるので、人間を追いかけるときに階段本体を使わず細い手すりに乗ってバレエシューズで追ってゆくという遊び心、花丸。戦闘シーンでバレェの形で受け身を取ったりしてるのもいい。怖いけど可愛らしい、塩梅が素敵だ。
作品本編も、ちゃんとびっくりするし、バカバカしいところはちゃんと笑えて、こういう映画も世界には必要なんですね。
見終わったあとあれこれ考察したり、一緒に連れ立ってきた友人なんかと感想を熱く言い合ったりするのとは無縁な映画。
一人で観に行って、観終わって、すぐに携帯の電源をつけて、なんか食いに行くかな〜と、余韻なんてまるでない一作。
映画「アビゲイル」はまさにそんな作品で、私は惚れた。ごはん屋さんに行く前に、館内の売店で「アビゲイル」のパンフレットを買った。