日本のクリスマスは山口から

日本のクリスマスは山口から
街の中心部、市役所後ろの緑に囲まれた小高い丘の上より、時折聞こえる清らかな鐘の音。 ここ山口市は、日本におけるキリスト教会発祥の地。

山口市役所と山口ザビエル記念聖堂

1949年、キリスト教布教のために日本に来られた宣教師フランシスコ•ザビエル。翌年に、布教の許可を大内氏に願い出ました。当時の大内氏は、西国一豊かな守護大名であり、その拠点としていた山口の街は文化レベルが高く布教を行うには適していました。しかし、残念なことにザビエルの願いは叶えられませんでした。
その後、ザビエルは、京の都へ行きました。しかし、そこにあったのは戦乱で荒れ果てた街並みでした。失望したザビエルは、再び山口へ。
1951年、大内氏に、あらためて許可を願い出たところ、その態度に感銘を受けた大内義隆。廃寺大道寺を与えて布教活動を許しました。これが、日本初の教会。次の年の12月には、その大道寺にて降誕祭を行いました。これが、日本における最初のクリスマスだと認定されています。

2008年4月、山口市では、「日本のクリスマスは山口から実行委員会」が設立され 「12月、山口市はクリスマス市になる」宣言を行いました。それにともない、日本郵政も、クリスマス市宛の郵便を山口市へ届けるサービスを期間内限定で行っています。

現在山口市では、毎年12月になると「日本のクリスマスは山口から」を合言葉に、多くのイベントが開催されています。

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