【記者日記】斎藤知事への抗議行動に参加
7月19日の兵庫県庁の暑さは生半可なものではなかった。主催者は飴などを配りながら「水分補給してくださいね」と声をかける。
比較的穏やかな市民運動が多いと言われる兵庫県だが、今回の斎藤知事のパワハラには、よほど腹に据えかねたようだ。
炎天下の真昼に兵庫県庁第3号館前に50人以上の参加者が現れた。
主催は県民有志で、特定の団体には所属していない。ツイッターなどでの呼びかけだけだったが、呼応した人々は多かった。主催者から、喪章や白い菊も配られた。「死をもって抗議する」と自死された元西播磨県民局長や、阪神オリックス優勝パレードの迂回献金を強要されて自死された会計担当職員に哀悼の意を込めたものだ。
今回の百条委員会設置に奔走した兵庫県議会議員の丸尾まき氏のスピーチを皮切りに、県民や議員の言葉が相次いだ。
怒りを抑えられない県民らは、スピーチの合間に「斎藤やめろ!」「そうだ!」など相槌を打った。そして、自ら「斎藤やめろ」コールを始めた。
関西テレビなどの大手メディアをはじめ、フリージャーナリストから地方紙まで、多くのメディアが取材に訪れた。
2人の職員の命が失われたことの原因や、権力を濫用した「おねだり」やパワハラがほんとうに明らかになるのか?
県民は県政を自分たちの手に取り戻そうと動き出している。