見出し画像

サースペンド高校 6話

問題講師はベラが以外にもいる。心理学担当のラディアは、授業を彼氏同伴で行い彼女の耳に入った情報は全世界に拡散されかねない。ロシア語の講師のイヴァンは最恐最悪、だが教室内で彼の悪行は外部に漏れない。そしてデリアも…。ライクとパーセクはテレビに出たことがあって少し有名人。エレンはクールビューティーだが少し変わっていて、アニスは幻覚の見せ方興味があって心理学を受けている。清掃員のクロードは一部から帝(ミカド)と呼びカースト下位の生徒の味方だ。


ロミー達は廊下で授業の話をする。
ロミー「次ドイツ語だ。ハンスの授業マジで最高なんだよね。今日はシュニッツェル食べれるし。」
ヘネシー「えっ、ロミーグルテンフリーじゃないの?」
ロミー「ハンスの授業ではチートタイムよ。」
ピテラ「うちも言語選択当たりな方だよ。うちはフランス語だよ。」
ヘネシー「先生去年と同じ。」
ピテラ「ランドン先生。フランス人のネイティブ教師よ。2年時からは授業は全部フランス語だよ。」
ここの学校の外国語教師は各言語、ネイティブの講師がいる。
ピテラ「前回の授業でマカロン食べたいって言ったら、今日の授業で持ってきてくれるのよ。」
ロミー「マカロン良いな。」
ヘネシー「ロミーはマカロン程度で太らないよね。」
外国語教師は生徒達から人気な教師もいる。フランス人のピエール・ランドン先生、ドイツ人のハンス・シュミット先生は人気度が高い。
イヴァン「ダニエルから聞いたぞ。お前が校内でロシアの悪口言ってたのを。」
男子生徒「悪口じゃないです。ロシアが好きだからこそ、変わって欲しい部分がたくさんあるんです。興味のない国だったら何も思わないですし。」
イヴァン「言い訳をするな。次同じことを言ったら単位をやらないぞ。」
男子生徒「どうしてですか…」
ダニエル「黙りなよ。授業時間2分も無駄にしてるよ。」
イヴァン「繰り返し言うが検査官と密告した者には特権を与える。反抗したお前にはこの文章を読んで、教室を3週しろ。もちろんおもりつきでな。」
女子生徒「あいつ本当に馬鹿。反抗するとか意味分からない。」
受講してる生徒の半数以上が反抗した男子生徒を冷たい目で見た。イヴァンのような問題教師もいる。
デリア「これから授業をはじめます。」
デリアも問題教師の1人だ。デリアは芸術科目の舞台演劇を担当している。演劇の歴史を勉強したり、芝居を実際にやったりする。
メグとエイセーブ、ニゲルがこの科目を受講している。
デリア「今日は前半はシェイクスピアについて説明します。」
この時点では別に問題ではない。問題は演技実習だ。
女子生徒「ミカエル、行かないで!」
エイセーブ「ハンナ、君とは一緒にいれない。」
女子生徒「私の何が駄目だったの!」
デリア「ちょっと、マリア何で汗なんてかくのよ!」
デリアは女子生徒をビンタした。
デリア「汗をかく舞台なんて見たいと思う?汚らしい!」
エイセーブ「トイレ行きたいです。」
デリア「舞台練習中のトイレは禁止よ。もちろん水分の持ち込みも禁止よ。」 
デリアは張り切りすぎて、かなり厳しい指導になっている。デリアの舞台演習では水を飲んだりトイレに行ったりするのは禁止だ。
デリア「メグ視線があってない。これで10回目よ。私が作った台本が気に食わないのかしら?」
メグ「こんなのに何時間も費やすのが授業なんですか?」
デリア「どうしようが貴女の勝手よ。成績が下がって困るのは貴女よ。」
よくデリアはこの言葉を使う。
グレタ「一ヶ月後は先生じゃなくて、私達が脚本考えるわよ!期日は一ヶ月後よ。メンバーは私が今ここで指名する。ダニエル、メグ、エイセーブよ。この3人は私と脚本考えるわよ。」
エイセーブ「マジでくそダル。」
メグ「盛り上がってるのグレタだけでしょ。」
ダニエル「くれぐれも足を引っ張らないで。」
エイセーブ「張り切りすきなんだよ。」
実際、彼女の演技指導で舞台俳優や映画俳優とかになった卒業生はいる。しかし映画や舞台を見るのがトラウマになった卒業生も数々いる。
男子生徒「私主役やりたいです!」
デリア「あのさあんたアジア人なの分かってる?アジアの男が主役の物語とかアメリカで受けるのかしら?例えばシェイクスピアの主役がアジア人だったらどう思うかしら?これは舞台の崩壊を意味をするのよ。舞台はマイノリティーが主張する場所じゃないの。」
男子生徒「プライドが傷つけられました。」
男子生徒は酷く落ち込んだ。デリアはアジア人、黒人、ヒスパニック系の生徒は頑なに主役にはしない。今頃こんな露骨な差別をする大人がいることに驚く。
女子生徒「私、主役の友達役やりたいです。」
デリア「あのさ、その腹で友達役やるの?私の台本よく見た?スリムな女の子がこの役に適してるの。役柄は誰でも良いわけじゃないのよ。悔しいならその体型を何とかしたら?」
女子生徒「そんな…」
酷い言葉で平気で傷つける。ラディアは体型を罵るような発言もよくする。
男子生徒「お嬢様、ご飯の準備が出来ました。」
デリア「ストップ。もっともっと召使いらしく振る舞って。」
自分の気に入らない生徒には侮辱的な役柄をわざとやらせる。
男子生徒「お嬢様、ご飯の準備が出来ました。」
デリア「ヒョロヒョロなあんたにはピッタリの役だわ。やれば出来るじゃん。この調子でいけば成績は安泰よ。」
メグとエイセーブは面倒くさそうな感じだった。授業が終わると二人は話しながらどこかに移動した。
メグ「別にうちらプロの俳優とか目指してるわけじゃないのに張り切り過ぎなのよ。」
エイセーブ「もう一度とったから文句言ってる場合じゃないぞ。」
ストライカー「エイセーブ、いた!お前これゴミ箱に捨ててくれ。」
エイセーブ「それくらい自分で捨てろよ。」
メグ「頑張ってね。パシリくん!」
メグとストライカー達はその場を去った。
グレタ「今度台本作るメンバー決まりました。私とダニエルとメグとエイセーブです。」
デリア「分かったわ。必ず期日までにお願い。」
グレタ「分かりました。」
デリア「それにしても大変ね。こんな問題起こす人達と同じ授業で。」
自分の気に入った生徒達にはひいきをするタイプの先生だ。
エマ「食堂行くわよ!」
メグ「今日もケンおじさんいるかな?」
お昼の時間はどこの高校よりも盛り上がる。なぜなら学食が美味しすぎるからだ。ちなみに私の通うアスマー高校の学食はお菓子を食べているみたいだ。
ロミー「ケン、今日のメニュー何がある?」
ケン「今日はオムライス、麻婆豆腐丼、バターチキンカレーのどれかだ。」
ケンは食堂の調理長だ。相手が生徒だからとはいえ味に妥協などはしない。料理に対してのプライドは高いが失敗した時は必ず責任を取るタイプの料理人だ。サースペンド高校の学食はアメリカ1美味しいと言われている。近所の人にも学食を開放する日もある。そして料理長のケンも生徒からすごい人気な存在だ。
ストライカー「ケン、俺よく食うから大盛りにしてくれ。」
ケンジ「俺もよろしく!」
ケン「よく食べるね!」
ケンは親切に対応してくれる。年齢は70代前半。ここの学食を勤める前は色んな飲食店で働いたり、自分のお店をよく経営をしていた。
ランドン「ケン今日は私が厨房をリードしてく。よろしくね。」
ケン「ああ、任せた!」
たまにランドン先生の特別メニューの日もある。
ロミー「ランドン先生のメニュー、スイーツ好きだから気になる。」
ピテラ「この前のポワール・ベル・エレーヌとか最高すぎた。また食べたいわ。」
マリ「何それ?」
ピテラ「洋梨に溶けたチョコレートをかけたものよ。」
ヘネシー「何それ?美味しそう。」
ロミー「今日はクリーム・ブリュレよ!」
ピテラ「これは行くしかないわ!」
ランドン先生のメニューの日はスイーツがすぐ無くなるのでまさに戦場だ。 
ヘネシー「ヤバいうちらののり遅れてるよ。」
ロミー「あそこよ!最後の4個!うちら3人のぶんよ!」
マリはいつもはぶかれてるが、ロミーのグループだと勘違いしている。ロミーはスイーツを取ると誰かと手がぶつかる。
エマ「あらロミーじゃないの。あんたダイエットしてるんじゃなかったのかしら?」
ロミー「今日はチートデイなのよ!」
メグ「ピテラ、あんた甘いのそんな食べないのに今日はスイーツ食べるの?」
ピテラ「ランドン先生のスイーツは特別なのよ!」
エマのグループ、ダーク・ウィッチズとロミーのグループは戦った。
エマ「さっさとその手を放しなさい!スイーツは私のものよ。」
ロミー「ケンジもスイーツも私のものなのよ。」
ピテラ「メグ、何髪掴んでるのよ!」
メグ「そっちが先に髪掴んで来たんでしょ。しかもあんたはただのロミーのコピーなのよ!」
ピテラ「は?」
ヘネシー「テバクル、大人しく私にクリーム・ブリュレ譲ったらどうなの?」
テバクル「私の手に触れたら全部私のものなのよ。」
ヘネシー「このビッチが!あんたなんて遊ばれるのがお似合いよ。」
テバクル「もういっぺん言ってみろ!」
テバクルがヘネシーの胸ぐらを掴む。
テバクル「女同士だから容赦しないわ!」 
スイーツに全力を注ぐ女の子達の戦いが繰り広げられる。
エマ「私達の勝ちよ!」
4つ残ったクリーム・ブリュレはエマ、メグ、テバクル、リンが手に入れた。クリーム・ブリュレをとった生徒とそうじゃない生徒にもオランジェットが渡される。
マリ「あと少しだったのに。」
ロミー「こうなったら別のルートで手に入れるのよ!」
ロミーはボニーとシズナのいる席に行った。
ロミー「クリーム・ブリュレ私達によこしな。」
ボニー「これは私のよ。」
シズナ「ボニーをいじめないで!」
ピテラ「あんた達にはこれがお似合いよ。」
シズナは全力でボニーを守ったが、クリーム・ブリュレはとられてしまった。代わりにゴミを渡された。
マリ「クリーム・ブリュレよこしな!」
女子生徒「キャーー!酷い!」
サースペンド高校の食堂ではこれはよくある光景だ。
エマ「パーセクとライク今日も私達と食べるわよ。」
パーセク「またかよ。エマしつこいな。」
ライク「テバクルとメグ気安くキスするな。」
メグ「ちょっとくらい良いでしょ。」
ライク「好きでもない男子から同じことされたらどう思う?やってることは痴漢と一緒だぞ。」
ダーク・ウィッチズとライクとパーセクは同じテーブルでご飯を食べることになった。
ボニー「さっきはありがとう。私を守ってくれて。」
シズナ「大したことしてない。あんた友達だから。これチェコのお菓子。」
ボニー「なにこれ?美味しそう。」
ボニーとシズナは仲良くお菓子を分け合った。
グレタ「私ロミーみたいなタイプ嫌いなのよね。秩序がないんだから。」
ダニエル「ストライカーも似たようなものだろ。」
グレタとダニエルも極端で学校教育には罰則がたくさん必要だと思ってる。特にイヴァンの授業を受けた生徒達はその考えに染まっている。
ストライカー「エレベーター最後に乗ったやつ今日の夕ご飯奢り!」
ロミー「勝手にはじめないで!」
エレベーターは一つだけしかけのあるエレベーターがある。
ピテラ「今蛇が飛んだわ!」
ロミー「この映像白蛇伝をもとにしてるらしいよ。」
ニゲル「今度は阿Q正伝の映像だ。」
マリ「何それ?」
ニゲル「中国の文学作品だよ。」
色んな文学作品をエレベーターの中で映像化している。このエレベーターがあるのも世界でサースペンド高校とドイツとフランスの姉妹校くらいだ。
イヴァン「アンナカレーニナもエレベーターで映像化したらどうだ?」
教員「それは再現が難しすぎます。登場人物多いですし。」
他にもサースペンド高校の設備には他の高校にない設備がたくさんある。
クラッシック音楽の流れる階段もある。
エレン「観覧車で食べるランチも良いわね。」
アニス「オーガニックティーもあるから飲んで。」
エレンもアニスも料理が得意で、家から持参した料理を観覧車の中で食べている。
何故かサースペンド高校には観覧車がある。
エレン「今日も良い景色ね。」
アニス「コンブチャドリンクも美味しいわ。」
観覧車を見てパーセクとライクや他の新入生達も驚いている。観覧車はカシューナッツ型だ。
パーセク「観覧車は誰が何のために用意したんだ?」
ライク「もはやここは高校なのか?」
男子生徒「今度観覧車乗ろうかな。」
ちなみにサースペンド高校の学生証を持ってれば誰でも無料で乗れる。もちろん不正防止のために卒業したら必ず学生証は返却しないといけない。
パーセク「試しに乗ってみようぜ!」
ライク「お前に付き合うよ!」
他にも実践的な科目のために設けられた部屋もある。
ビニシ「今日は裁判の実習よ。被告役は君にお願いするわ。」
男子生徒「分かりました。」
ビニシは選択科目、法律の先生。特別科目で裁判実習の科目もある。そこで本物の法廷を模倣した部屋もある。部屋には法律系の書物がかなり充実している。近くのウィンガールダ大学の学生もここの施設を利用することが多い。
ケン「今日もありがとう。学生の喜ぶ姿は最高だな。」
チェリー「あんた飲食店やってた時と全然変わらないわね。」
ケンはチェリーと言う奥さんがいる。校長や旦那のケンとも同年代で、40代の息子がいる。息子もまた家系を持っている。
ケンはどこかに向かって行った。
ケン「待たせたな。エヌ…ターボ。」
校長と料理長のケンは長年の付き合いのようだった。校長は振り返った。
ターボ「今年も子供達を笑わせようぜ。」
ケン「おう。」
2人は友情のハグを交わした。



キャラクター紹介
元になったキャラクターを紹介していきます。
(今回新しく登場したキャラクターの解説です)

例:
本作キャラ名:(本編と違う場合元のキャラ名)
(元のキャラの設定説明)

ハンス.シュミット:ハンス
ピタ子ワールドのキャラクター。ドイツ生まれのろうそく3兄弟の長男で、ミアという奥さんがいるベルリンで生活している自営業者。奥さんからプレゼントをもらって嬉しくなってお互いの炎で燃えてしまった過去がある

ピエール.ランドン:ランドン.ゴーグル
ロンローの物語(30日後にムカデに戻るコズミク)に登場した猫の神様で20万年前にGalaxy scale pythonsで登場する神蟲(サーバーバグ)という種族をデザインしていて、彼がコズミクが元の現実世界にムカデ型神蟲の自我に戻している。

ケン:コタツネコ(健)
ピタ子ワールドのキャラクター。ピタ子事務所の所長で料理が非常に得意、元の作品では決してケンというとただのコタツになってしまう、ため決して出してはいけない。そして彼はもう二度と故郷には帰れない。月に5回も家を壊されても元に戻せてしまう、復旧力は恐ろしく、意外にも酒豪の家系だったらしい。

ビニシ:ビニシ.クラサヨ
ロンローの物語Amebas legal に登場するアメーバ。で弁護士に相当する(リーガルマスター)普段は、気さくな性格で異世界物が好きな彼女だが法律が絡んだら急に知的になって敵意ある相手には毅然とした態度で挑む。

チェリー:
コタツネコの彼女(妻)、元々はかなり凶暴な設定で破壊神と張り合えるレベル。星を丸呑みにしてしまった過去がある。サングラスをかけたら"戦闘モード"になるピタ子事務所での立場は所長であるコタツネコの補佐、ちなみに息子で桜里(オウリ)がいる。

ターボ:ターボ=レンジ(エヌスク)
ロンローの物語Galaxy scale pythonsの主人公の蛇。サースペントラチーク王国城で養子として育てられて肉親は反社、元々スピード出して走るのが大好きで毎回どこかで彼はガス欠をする。しかし、時々聞こえる帝(ミカド)の声が気になるのでいつか会うつもりだ。

今日のロンローの全作品のルーツに当たる存在で2017年6月17日に見たオレンジ色の筋が二本入った蛇が草原を疾走していた夢に由来します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?