チンチン(激熱)風呂の湯加減は? 11/26、その結末
筆者の地方では、ものすごく熱いことを「チンチン」と言ったりする。よって、下ネタとは一切合切関係はない。
と、いう良くわからない話は脇に置いて、先日、11月26日日曜日(いい風呂の日)をもって、約8ヶ月(休止期間含む)続いたJFLのレギュラーシーズンも終わりを告げた。と、いうことは過日に掲載した2位争い、J3参入を巡る戦い、シュレディンガーの入れ替え戦にもケリが付いたということだ。
また、筆者のにわかな目で語るのもと思い、詳細を差し控えていたJFL昇格を巡る戦い、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ――通称地域CL――。こちらも、同じく11月26日日曜日をもって決勝リーグが終結した。
Honda FCと同時にJFLについてもにわかながらに語ってしまった以上、この2つの終着点についても記事を残す必要があるだろう。よって今回は、争いのたどり着いた場所について記したい。
なぜにチンチン風呂なのか。そして結末は
今回、敢えてシモになりそうな表現に手を出したのには理由がある。上――J3参入争いが混戦なだけならば、この表現をする予定はなかった。
だが、実のところはひっそりと(決してひっそりではない)下――地域CLも大変なことになっていた。4チームの総当たり戦で、2節終了時点で全チームが1勝1敗。勝ち点3。ネット上の識者いわく地域CL史上初という大混戦に直面していたのだ。
ここまで展開が混迷を極めていればもはや表現は激熱で良い。異常事態と形容してもいい。よって筆者はチンチン風呂と形容させていただいた。そして無論、その結末についても記していく。
まずは地域CL――下から押し上げる方の結末だ。
最終的には得失点差で栃木シティFC(Jリーグ百年構想クラブ枠)が優勝、VONDS市原(関東優勝)が2位へと滑り込み、栃木シティFCはJFLへの自動昇格権を、VONDS市原はJFL15位(後述)と入れ替え戦をする権利を手に入れた。
特に上述した地域CLについての記事で、一番手に挙げた栃木シティFCが無事にJFL昇格(復帰)を果たしたことは、実に喜ばしい。VONDS市原については、やはり関東リーグ優勝を侮ってはいけなかったということで、ここは反省のしどころだろう。いや、予想というか、注目チームを挙げただけではあるのだけど。そもそも関東リーグ勢が3つまるごと残るとか予想しづらい。地域間格差が原因だろうか?
ともあれ、ジョイフル本田つくば(全国社会人サッカー選手権大会枠)と福山シティFC(中国優勝)は、決勝の4枠までたどり着きながらもまた来年、一からの出直しである。一年間の健闘を称えつつ、来季の奮闘を祈りたい。
VONDS市原もまた、入れ替え戦に敗れれば同じ憂き目に遭う。無情な話であるが、それは相手となるJFL最下位チームもまた同じだ。12/3(日)に行われる、非情のワンマッチがすべてを決める。勝負の行方や、いかに。
そして栃木シティFCに関しては、もはや手放しでおめでとうでいいだろう。地元でのJFL復帰は、あまりにもめでたい。
ただし、来季はHonda FCをはじめとして多士済々の集うJFLに参戦することとなる。どこまで戦えるのか、それとも返り討ちに遭うのか。勝負の年がやって来る。健闘を祈りたい。
そして上の結末――こっちは、誰もが予想だにしない展開となった。レイラック滋賀からブリオベッカ浦安までの4チームが争った2位の座は、なんと前節5位だったブリオベッカ浦安が、大逆転で勝ち取った。いかに去年の地域CL優勝チームとはいえ、前半10試合ほどまでの絶不調が嘘のような捲くりっぷりである。加えて、道中ではHonda FCやソニー仙台FCまでも巻き込んでの16戦不敗街道。立派なJFLチームとなったと言っても、もはや差し支えないだろう。スタジアム事情など難しい面はあるだろうが、いつかはJ3へと旅立つかもしれない。要警戒だ。
閑話休題。ともかくこの結末により、JFLの上位2チームがJ3ライセンスを持たないチームとなった。よって、J3最下位だったギラヴァンツ北九州は、入れ替え戦を待たずしてJリーグ残留を確定した。
JFL最終節まで揺蕩ってきた入れ替え戦、Jリーグ退会の可能性は、ここに潰えたのである。ギラヴァンツ北九州におかれてはこれを僥倖とし、来季に羽ばたいて欲しい。……と、にわかながらに思うのでした。
その一方で、JFLの最下位も正式に確定した。わずかながらに脱出の可能性を残していた沖縄SVが東京武蔵野ユナイテッドFCに敗れ、あえなく入れ替え戦に回ることになったのだ。入れ替え戦はホームでの一発勝負。延長PKアリアリ、引き分けアドバンテージ決着のない、完全決着制だ。終盤に上げてきた調子を活かし、九州リーグへの逆戻りを避けられるか。要注目である。
ともかく。長きに渡ったプロアマ混成の戦いも、後は入れ替え戦を残すのみとなった。Jリーグの結末がどうであれ、こちらもこちらで大変に熱い戦いであったと思う。
結末へ。そして来季へ。すべてのチームが力強く進んでほしいものである。
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