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行き渋る子どもに、どう関わるか
「今日は行きたくない」
小3の娘から、出発15分前に突如として言われる、この言葉。
今日は前々から予定していた子ども会のサイクリング。
走行距離は往復40Km。
半分の20Kmを2回練習して、この日に臨んでいたのに。
昨日は寝る前にカバンの用意もした。
「明日は朝6時起きだから、早く寝ようね」と、早々に就寝したにも関わらず、だ。
「またか...」
心の声を押し殺して、娘に聞く。
母「行きたくないんだ? それってなんで?」
娘「なんかいやな予感がする。きっと足を引っ張ると思う。」
(おいおい、ネガティブ予想かよ~~~~~~)
母「でもさ、みんな待ってるし、今日まで何回も練習してきたやん。
とりあえず着替えたら?」
(・・もう8歳にもなる子どもに、とりあえず着替えとこ、はあまりにも短絡的な言葉のチョイスだなと、我ながら思う。)
「どうするの?みんな待ってるよ」
「行ったら楽しくなるって」
「行きたくないから行かない、はホンマにやめて、はい、行くよ!」
(あぁあぁあぁ。感情と一緒に出てきてしまう言葉の数々。)
結局、引きずって連れていくわけにもいかず、押し問答を繰り返した結果
、言わなくてもいい少しのイヤミを残し、後ろ髪を引かれながら、私は1人でその活動場所へ向かった。
何となく行きたくない日の裏側
HSC気質の娘にとって、得体の知れない、経験がないことは大きな不安を呼び起こす。
今回は2度のサイクリングを重ね、本番のシュミレーションも出来ていたと思っていたので、まさか当日の朝に行かない、と言うとは思わなかった。
(まだまだ甘かった・・・)
8歳、小3。
今までも時折、このパターンで学校を休んだり、習い事や行事の寸前になって行かない発言をする、我が子。
なんとなく行きたくない、の裏には、友達にいやなことを言われた・・等の
親には言えない事柄が出てくることも、それはもちろん沢山ある。
でも今回は、複雑な理由はなかった。
単純に行きたくなかったらしい。
こんな時、社会人になっても簡単に物事を投げ出すのではないか、と想像して心配になるよね。
実際、自分が会社勤めをしていても、少しのいやなことで急に出勤しなくなる若者が一定数いるのは否めないから。
自分の子供には、そうなってほしくないと思いながら、やはり甘くなっているんだろうか。。
母性と父性のバランス
母がサイクリング後に帰宅し、玄関の扉を開けると、バツが悪そうな顔でリビングから覗いてくる娘がいた。
娘 「おかえりぃ、・・ごめんね」
パパから、私に謝るように言われたのだろう。
パパは娘のことが可愛くて仕方ないので、普段は優しく甘いが
ルールに反したり、人に迷惑をかけること、学校を休むこと・・にかなり敏感だ。
今回は習い事の一環だったので、そこまできつく言ってないかもしれないけど、私が不在の間にしっかり話をしてくれたのだろう。
母性と父性のバランスって大事。
だが、普段は私が一緒に過ごすことが明らかに多いので、そのバランスは母性>父性になっているのかも。
娘は私の機嫌をちらちらと見ながら、いつも通りのママに戻ったな、と言わんばかりに、のん気にふるまっている。
フィードバックせねば意味がない
私が感情的になって怒っても、一定の時間を過ぎたらいつもの優しいママに戻っている。こんなことを繰り返していたら、その場しのぎの都合のいい親が出来上がる!!
これはまずい。
じゃどうする?
<我が家の対策>
①子どもに その場所、活動に行きたくないという要素がある場合
前日、もしくは1週間前から、行かなくてはならないことを告げる。
②もし行かない結果になったとしても、感情的にならない
③その後、お互いの精神状態が良いときに、今回のことをフィードバックをする。
準備をしてくれていた人に迷惑をかけたことや
子ども自身が行かなかった穴埋めを、誰かが代わりにしてくれたこと。
これを机に座らせてきちんと話す!
家事をしながら、とか、用事を済ませながらじゃダメ。
「ちょっといい?」と声のトーンを変えて机に呼び出す。
きっと子どもは子どもなりに感じるハズだし、感じれば次はどうしたら良かったのか考える。
結局さ、大人の育成も、自分自身も同じだよね。
じゃあどうしたら?もっとよくなる方法は?と、考える、話し合う。
頭を突き合わせて会話する。
逆にそれをしなければ、ただ同じことの繰り返しで、成長もない。
人のせいにして、主体性もない人間が構築されていく。
8歳の娘は確実に成長している。
大人もバージョンアップしていかないと、あっという間に取り残されると感じる瞬間が、ほんとうに、日々増えている。