【小説24】勘違い女神の弊害(異世界転生したオレはスキル<コピペ>で人生を謳歌する)
24 ブラックドラゴン討伐
森人の村には瞬間移動装置が設置されている。
これはAクラス以上だと冒険者は金貨を払って使用できるそうだ。
城から王太子が先導し 勇者 冒険者 城の魔導士 騎士達が装置を利用して移動していく。
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ハインツ G グランダ<策士>男
職業レベル 170
属性 基礎 火
特性スキル *鼓舞(味方の全能力を一定範囲で30%上げる)
能力低下(敵の能力を30%下げる)
鑑定
シークレットスキル<xxx>
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王太子はサポート専門だな。
俺も森人の村に移動、透明化して行軍の最後尾について行く。
夜はキャンプで、翌朝の早朝に出立。
2日かけて王太子軍は森林中央地帯に到着したのだった。
<ブラックドラゴン>落ちた神龍
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MAX (HP 999999 MP 100000)
<ブレス><全属性耐性><威嚇><絶対防御><精神身体異常無効>
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神木の下に居座る巨大な敵、ブラックドラゴン初見の者達から息をのむ音がする。
気配に気づいたブラックドラゴンが目を見開き首を上げた。
前回は数での勝負で、実力不足の騎士達が大勢命を落とした。
今回は選ばれた少数精鋭達で挑んでいる。
作戦会議は何度も行ったのだろう。騎士達は一斉に持ち場に着く。
前回と同じ轍は踏まない 王太子は策士だ。
ブラックドラゴンを恐れる事なく強者達は前に進んでいく。
「あんなのやっぱり無理だよ。」リクの声だ。
「馬鹿、僕達も行くぞ!」ジュークが走り出すと3人とも付いて行った。
「<気合>を入れろ!」王太子が叫んだ。
俺も<気合>(金縛り 気絶回避)を入れて後方に待機する。
ブラックドラゴンは立ち上がり「グゥゥワァァ!」と<威嚇>。
数人が倒れると、すかさず治癒士が駆け寄り治療。
王太子が<鼓舞><能力低下>を唱える。
勇者リーファスが最初に魔法を唱えるとブラックドラゴンのHPがいきなり半減した。
(流石勇者、すごいシークレットを持ってるな。)
続いて一斉に上位魔法攻撃。
一瞬神木が破壊されるのではないかと思うほど苛烈な魔法猛攻撃だったが
神木は輝き何者かが守っているようだった。
DoooooooooN と爆裂音がしてブラックドラゴンが爆炎に包まれる。
サラ達のロケットランチャー攻撃だ、効いている。
英雄テスランと剣神サイラス、勇者リーファスが飛び出しブラックドラゴンのHPを削っていく。
<ブラックドラゴン> HP 199999/MAX
(残りHP20%、楽に倒せるんじゃないの?)
全員が期待しただろう、しかしドラゴンの体がグレーに変色すると一切の攻撃が効かなくなった。
「退避! 絶対防御に入ったようだ。序盤で一気に倒したかったが。」
王太子は無念そうだ。
グレーとなったドラゴンは神木を利用し猛スピードで回復、たった5分で全回復した。
回復すると立ち上がりブレス攻撃が来る。「シールド!」
怒り狂ったブラックドラゴンは毒爪と大きな尻尾を振り回し、更にブレス。
塞ぎきれず怪我人が続出。治癒師に回復してもらう者 回復薬で回復する者 死者はまだ出ない。
俺も<神速>を使って回復爆弾で負傷者を回復していく。
リーファスが再びHP半減スキルを使用。テスランたちが物理攻撃でHPを削っていく。
だがHPが30%を切るとドラゴンは絶対防御に入るのだ。そして全回復。
「もう少しなのに。」HPが10%台まで削れる場面も出てきた。
しかし地獄のような繰り返しが続いている。
皆MPも回復薬も切れて戦意が低下し始めていた。
「次、倒せない場合は撤退する! 最後だ気合を入れて挑め!」王太子が<鼓舞>する。
最終戦、総動員でブラックドラゴンに向かっていく。ブラックドラゴンにも疲れが見え、序盤のように流れるような動作は影を潜めている。
俺のエリクサー爆弾も残り少ない。最前線で戦うSクラスの冒険者テスラン、リーファス、サイラスに投げ続けた。
(くそ、神木さえ無きゃ序盤で倒せたのに。)
ジューク達が立ち尽くしている。サラ達も膝をついている。よく頑張ったな。
ブラックドラゴンが「ゴワァァァ」と苦痛に叫ぶと 何回目かの絶対防御態勢に入った。
「残り10%を切ったが、これまでか・・・・」王太子もガクっと膝をついた。
<ブラックドラゴン> HP 79999/MAX
(神木さえなければ・・・・)
「え?」 「は?」 「なんだ?」 「どうなってる?」
[[[「ブラックドラゴンが消えたーーーーーーーーーーー!」]]]