「リバース」という単語の検索需要とスポンサーの現状について
最近、「リバース」という単語の検索需要が上昇していると思われる。2024年9月24日にリリースされた「リバースブルーリバースエンド」は「App Store、Google Play無料ゲームランキング1位獲得」を獲得するほど人気のゲームとなっている。
しかし、私が「Google」でそのゲームを検索するために「リバース」という単語を入力すると、検索上位には表示されなかった。ここで私は”もったいない”と感じた。現在話題性もあり多くの人がネットで検索を行うだろう。その際に「リバース」というキーワードで検索をかける人は少なくないはずだ。検索上位に意図的に表示させるためには検索プラットフーム(GoogleやYahoo)に料金を支払いスポンサーとなれば良い。しかし、2024年10月08日時点で「リバース」と検索してもスポンサー広告は1つも見当たらない。この記事では、その理由について考えていきたい。
現在の検索結果とスポンサー広告の状況
まず、「リバース」という名称が入ったコンテンツをGoogleのゲストアカウントで検索した1ページ目の表示順は、
TBSテレビ TBS 金曜ドラマ『リバース』
X(twitter) リバース:1999【好評配信中】 (@Reverse1999_JP) · X
TBSテレビ 金曜ドラマ『リバース』 - 人物相関図
Wikipedia リバース (湊かなえの小説)
Amazon.jp リバース : 湊 かなえ: 本
Hulu リバース | Hulu(フールー)
上記情報(2024年10月8日時点)https://www.google.com/search?q=%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B9&sca_esv=159f37a1251190f9&ei=uuQEZ8OSK_zn1e8PiZWB6As&start=0&sa=N&sstk=Aagrsuj6Sut6rteG7pJomTniz1LfBRxx2mYu4EoqbO2wjUwCpFKgCHuTZgJHb2WQAI0edEreYIyxBoqL48rb2Lb69N4tQkrTdwcLmUDdIkWSi71aoG4Xmw_sYg3L95xVb95_sl0cnW6aRekQuAAcAQCuD4SrTjULrc0&ved=2ahUKEwjD14fZpv6IAxX8c_UHHYlKAL04HhDy0wN6BAgFEAQ&biw=913&bih=762&dpr=2
このような順で表示され、どのサイトにも「スポンサー」はついていなかった。
Google広告キーワードプランナーの分析
ここで、Google広告のキーワードプランナーで「リバース」と調べると、以下のようになる。
読み解くと、1ヵ月の平均検索数は1万~10万回でここ1年間で「スポンサー」は行われてない。過去に行われた時の最低額は281円、最高額は1203円である。現在の競合性は低い。
このプランでは、100回のクリックを得るために約¥54,000の費用がかかると予想される。クリック率 (CTR) は1.3%だが、表示回数は比較的多い。スポンサー広告はクリック課金型のため、クリックされるたび540円かかり、費用「54000円」に達し次第終了する。
検索クエリの種類と戦略
ここまで書いてきて不図思い立った。
検索広告は抽象的なものに対して行うべきなのかもしれない?
例えば、ベッドを探している人に対して自社商品をアピールするために「ベッド」にスポンサーを支払うのはありだが、「リバース」を入力する人というのは、ある程度、どこかでゲーム名を知っていて検索していることが考えられるため、スポンサーは不要なのではないか?
ここで私たちがGoogleやYahooなどで検索しているワードは以下の3つに分けることができるそうだ。
つまり「リバース」という単語を検索する人は、情報を知りたい場合(Knowクエリ)や特定の目的を達成するための指針を得たい場合(Goクエリ)が多いと考えられる。
■Knowクエリの場合
目的: 「リバース」の意味や使い方、関連する情報を知りたい。
例: 「リバースの定義」や「リバースに関連するゲーム」
■Goクエリの場合
目的: 特定の目標を達成するための情報やアクションを求める。
例: 「リバースを使った効率的な方法」や「リバース関連の攻略法」
広告戦略の提案
そこで、ゲームで検索広告にスポンサーをつける場合は、
そのゲームを知らない人にアプローチをしたいため、Doクエリを行うべきだと思われる。
ゲームのジャンル名に対してスポンサーを払うのは、未知のユーザーにアプローチするための効果的な方法だ。たとえば、「RPGゲーム」や「アクションアドベンチャーゲーム」などのジャンル名をターゲットにすることで、そのジャンルに興味があるが特定のゲームをまだ知らないユーザーにリーチできる。
■Doクエリのメリット
広範なターゲット層: ゲームジャンルをキーワードとして設定することで、広範なユーザー層にリーチできる。
新規ユーザーの獲得: 特定のゲームに興味を持っていない、または知らないユーザーにもアピールできる。
市場拡大: ゲームジャンルに対する興味を引き出すことで、市場全体のシェアを拡大することができる。
■具体的な例
「RPGゲーム」: 「RPGゲーム」や「ベストRPGゲーム」といったキーワードに対してスポンサーを付けることで、RPGジャンルに興味があるユーザーに対して効率的にアピールできる。
「無料モバイルゲーム」: 「無料モバイルゲーム」や「おすすめの無料ゲーム」といったキーワードに対してスポンサーを付けることで、無料で楽しめるゲームを探しているユーザーにアプローチできる。
こうすることで、より多くの新規ユーザーにリーチし、ダウンロード数やプレイヤー数を増やすことができるだろう。
結論
「リバース」という単語にスポンサーがついていない理由は、検索ユーザーの多くが既にゲーム名を知っているため、広告の必要性が低いことや、広告費用のバランスが取れていないことに起因していると考えらる。また、検索広告は抽象的なキーワードに対して行う方がより効果的であり、「リバース」のような具体的なキーワードにスポンサーをつけることは、コストパフォーマンスが低いだろう。
したがって、ゲームの検索広告を行う際は、そのゲームを知らないユーザーにアプローチするために、ジャンル名や広範なターゲット層にリーチできるキーワードに対してスポンサーをつけることが有効である。これにより、新規ユーザーの獲得や市場シェアの拡大が期待できる。
よって、新たなゲームタイトル「リバースブルーリバースエンド」の参入で「リバース」というキーワードの価値が高騰するだろうと私は考えたが、それが起こる可能性はかなり低く、平行線をたどるだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?