社会人が独学で国家公務員試験に合格した話 ②試験日編

Day1 国総

まず3月17日に国家総合職試験を受けましたが、前記事でも触れたようにマジの記念受験だったので気負いとかは無かったです。未来の官僚の面でも拝みに行くかなとかそういうことを考えてました。各問について覚えていることは無いですが、勉強も全然終わっていなかった状態だったからか全体的にとにかく問題がきもいなとは思ってました。超個人的感覚ですが、コッパンと専門職の問題は大学受験で例えるとなんだかMARCHっぽくて、基礎がわかっていれば解けそうな良問が多く、国総は早慶みたいになんでかわからないけどなんかきもい(諦)ていう問題が多いんですよね。この感覚わかる人いないかなあ。あとは教養科目(特に時事)を得点源にできると安定するかなとは感じました。一問当たりの大きさは専門択一の方が大きいですが、教養択一で15/30と20/30だと、専門択一で少し上振れた点を取れても面接や記述でボリュームゾーンの点だとギリ足りないなっていうことが起こりえます。そうすると必要以上に面接対策にプレッシャーを感じるし、全日程消化してから合格発表まで精神衛生上良くない。ちょっと厳しいかもなという思いを抱きながらの官庁訪問とか地獄のメンタルになるでしょう。教養に関しては英語長文や資料解釈は当日のコンディションに左右されると個人的には思いましたので、財務とコッパンまでには時事問題集を買おうと決めたと思います。

Day2 財務専門官

続いて5月26日の財務専門官試験。会場が早稲田大学だったんですけど会場入りまでは、大学受験で早稲田は落ちてたから縁起悪いなとか過ごせなかったキャンパスライフとか妄想して能天気にリラックスできてました。試験室に入場すると前の席のメガネ君が鼻すすり&咳ゴホゴホで終わったと思うもテストが始まるまでには俺最強!とか全員ぶっとばす!とか、もうとにかく4か月の勉強成果を出すだけだとマインドコントロールしてました。その日は前のメガネに敵意を抱き続けましたが今思えばメガネくんもすごい良いやつでたまたま試験日に風邪を引いてしまって周りに申し訳なくなりながらテストをしていたのかもしれません。教養科目→専門科目→専門記述の順で試験があったのでそれぞれの試験前にそれぞれの最終チェックをし、いざ本番。教養択一の得点内訳は、国語4/6、英語2/4、判断推理 6/6、数的推理3/5、資料解釈 2/3、時事2/5、情報 0/1、全体19/30の63%と時事でやや事故ってますがかなり耐えてます。完全なラッキーパンチが2問発生してます。専門択一では、憲法 4/6、行政法6/8、民法・商法 2/6、ミクロマクロ 6/8、財政学・財政学 2/6、会計学5/6、全体25/40の62.5%。民法と財政学で事故りますが他でしっかり7割程度の点を取れているのが偉かったですね。ちなみに商法はノー便です。専門択一の試験では専門記述の対策のために試験終了前に早抜けし喫煙所で専門記述の参考書を眺めます。そして試験室に戻って試験開始。記述の対策には憲法の頻出分野のみに全賭けしていた私ですが、「選挙の五原則について~」の問いを見て絶望しました。そんな論点まず参考書に載ってなかったし、ぱっと浮かんで使えそうなワードは加藤高明のみ。ジーク戦士長の「なんだよおおおおもおおおおおお!またかよおおおおおお!」の叫びが頭を駆け巡ります。5分くらい面喰ってました。救いだったのは財政学の問いが「年金の賦課形式と積立形式について〜」(人事院のHP から過去問見られます)とスー過去で見て印象に残ってて書きやすそうだったことです。アドリブで財政学にシフトチェンジし、足切りは免れました。結果的に全体のボリュームゾーンの点数は取れていたのですが、かなり運が良かったと思っています。試験終わりの感触は全体を見ても悪くなく、バスを使い帰路に。最寄りの駅近くで山車が公道で引かれているなんかのお祭りを見て夏を感じます。早稲田で吸うタバコ美味かったなあ。

 その日の夜に自己採点で速攻の時事で対策していた時事がボロボロだったので公務員のライトのアプリをインストール。翌日ライトの財政学の講座にも課金。最後の一週間は網羅的な復習と並行してこの二つを重点的に回します。

Day 3 国家一般職

最後にコッパン本番。勉強をしなくていい生活のために受験会場の大学まで駅から徒歩20分ほど。BUMP OF CHIKENを聞きながら勉強期間の4か月を振り返ります。藤くん、俺、行ってくるよとディマンを歌い終えた藤くんに別れを告げ会場入り。試験室に前週のメガネのような厄介者もおらず、少し席が狭かったですが概ね快適な環境で試験開始。一つ誤算だったのが、試験の順番が教養択一→専門択一→教養記述だと思っていたのがまさかの教養択一→教養記述→専門択一だったことです。しかも教養択一の後にそのまま教養記述に入るとのことだったので、参考書の最終チェックができませんでした。ただ、問われたのが物流問題についてで問題用紙に載ってる資料をそのまま文章に書き起こすことを意識して事なきを得ました。正直得点源にせずに足切り回避のみに目標を絞るなら、よっぽど文章が下手ないしは致命的にアドリブカがないとかでなければノ一勉でもあまり変わらない気がします。少なくとも厚めに対策するものではありません。教養択一の得点内訳は国語 6/6、英語 4/4、判断推理 4/7、数的推理0/4、資料解釈2/3、時事4/5、情報 0/1、全体 20/30の66.6%。問題が簡単だったのか冴えてたのかわからないですが文章題で満点と爆裂しました。数的推理で帳尻を合わせたのは英語と判断推理と資料解釈で時間を使ったためです。ちなみに7年前?の大学受験時のセンターは9割くらいだったので、英語のレベルは不得意ではない程度のものです。ラッキーパンチは3問発生。

 いよいよ最後の試験である専門択一では憲法3/5、行政法 3/5、民法Ⅰ3/5、民法Ⅱ4/5、ミクロ3/5、マクロ3/5、財政学4/5、社会学2/5、全体25/40の62.5%。試験中は満身創痍の息絶え絶えで今夜はハイボールと決め込み、バカ難化したミクマクと社会学に怒りを覚え、最後に解いた民法IIではネテロ会長よろしく一問一問に小さく手を合わせながら問題に感謝をして解いてました。マジで。英語基礎がバカに簡単だったらしいので余った時間で見てればもう少し点とれたかもしれないですね。強いて言うなら反省点はその英語基礎の問題を覗いておけば良かったなくらいです。突貫的に対策した教養の時事も専門の経済事情も点をとれたのは非常に良かった。傾向を知る→対策する→自分の弱点を把握する→対策の仕方の修正のサイクルが回せるなら基本独学、ピンポイントで課金というやり方がコスト的にも効率が良いのではないでしょうか。

まとめ

各試験日に共通して言える反省点は正直無いです。もちろん各科目について細かい反省はありますが、朝起きる時間ミスったなとか、あれ持っていけば良かったなとかそういった環境的な反省はありません。普通に習慣通りに起きて、お昼ご飯をコンビニで買って、試験に必要なものを持ってリラックスして臨むだけでした。休み時間に友達と自己採しあったり「あそこの問題の答えは3だろ」とか言ってるのは全員雑魚と思って深く気にせず、自分がコントロールできるのは自身の思考とパフォーマンスのみであり、とにかく自分が最強と自信をもって各問いに己の最大限をぶつけるのみです。ハイキュー!!の梟谷学園の監督と赤葦が作中で言っていたタスクフォーカスとはこういうことを言うのでしょう。一球入魂ならぬ一問入魂でした。勉強時期にゼブラックで少しずつハイキューを読んでましたが、「平凡な俺よ、下を向いている暇はあるのか」とか主人公の日向のバレーボールに対する姿勢だとかを読んでモチベーションを維持してました。テスト日程を消化してすぐにハイキュー!!は買い、泣きながら読破。ありがとうハイキュー、ありがとう日向。


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