空白小説を自作記事小説「小川未明読書感想文通 1通目」でやってみた。
みんなのフォトギャラリーよりyossymura_3d様からイラストをお借りしました。ありがとうございます。手紙を書く男の子。今回の空白小説の登場人物も、こんな感じで手紙を書いているような気がしますね。私は手紙は鉛筆で書くことが多いのですが、このイラストの彼がもっているのは、万年筆のようです。こういう文房具で性格がでるのって、素敵ですよね。私は、お手紙は鉛筆で書かれたものをもらうとうれしいです。あのやわらかい筆跡は、鉛筆でしか、みれませんからね。
喋々(ちょうちょう)です。小説書くのって大変ですが、こつこつ書いていきましょう。
空白小説。たくさん書いてきましたが、今後もたくさん書きたいですね。
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空白小説についてご存じない方々のために、書籍情報を掲載いたします。
空白小説
著:氏田雄介 子狐裕介 水谷健吾
イラスト:小林ラン
最初の一文と最後の一文が、あらかじめ決められており、その間にある空白を埋めるように物語を書いていく。それが空白小説です。
私は自作の小説で空白小説を書いています。自作を使えば、なにも考えなくてもいい! 著作権とか。今回は記事小説の空白小説を書こうと思っています。記事小説というのは、私が勝手に使っている造語です。小説を書き始めたのが、つぶやき小説が先だったので、差別化の意味もこめて、記事小説です。ははは。ということで、今回は『小川未明読書感想文通 1通目』の記事小説を使って、空白小説を書きます。これを機に、小川未明読書感想文通を読んでくれるとうれしいな…。マガジンもおいておきます。
今回の『小川未明読書感想文通』は、少しだけ趣向を変えようと思います。
今までの空白小説はつぶやき小説の最初の二文の間を埋めるように書いていたのですが、『小川未明読書感想文通』では、最初の一文と最後の一文の間を埋めるように書こうと思います。
つまり、最初の一文である「文通相手のショコさんが読書を習慣づけたいらしく、小川未明なら短いので、いっしょに感想文を書かないかとさそってきた。」と最後の一文である「きっと、たくさんのおはなしを子供たちに聞かせてやりたかったのではないかと。そう、思ってしまう。」の間をうめるように空白小説を書くことになります。
こんな感じに、
文通相手のショコさんが読書を習慣づけたいらしく、小川未明なら短いので、いっしょに感想文を書かないかとさそってきた。
(空白小説)
きっと、たくさんのおはなしを子供たちに聞かせてやりたかったのではないかと。そう、思ってしまう。
というわけで、空白小説を書いていこうと思います。
さて、どういうふうに書こうかな。
空白小説「小川未明読書感想文通 1通目」
文通相手のショコさんが読書を習慣づけたいらしく、小川未明なら短いので、いっしょに感想文を書かないかとさそってきた。
小川未明という作家を私は知らなかったので、まず、ネットで軽く調べることにした。
どうやら有名な童話作家だったらしい。だが、内容が暗すぎるとのことで、晩年には、あまり評価されなかったみたいだ。
性格は短気のなかの短気で、気の変わりやすさも早かったようだ。
私は実際に小川未明の著作を読んでみることにした。
図書館で借りるのも手だったが、青空文庫という著作権切れの小説をネット上で読めるサイトがあったので、そこでいくつか読んでみた。
おどろくほどに短かった。
ショコさんが感想文を書かないかとさそってきたのにも、合点がいく。
読書感想文の抜け道を見つけた気がした。
小川未明の作品でいちばん短いものを読み、その感想を書けば読書感想文など簡単に終わってしまうだろう。
私はショコさんへの返事に、いっしょに感想文を書くことを了承する旨を書いた。
ショコさんが、どんな読書感想文を送ってくれるか、今から楽しみだ。
それにしても、小川未明が短い小説しか書けなかったのは、短気であるからという一説があるが、私はそうは思わなかった。
たくさんの小説、すべてが子供たちに書かれたもの。
きっと、たくさんのおはなしを子供たちに聞かせてやりたかったのではないかと。そう、思ってしまう。
空白小説をやってみた感想
そつなくまとまった感じの小説になりましたね。
意外とするする書けたので、つぶやき小説の方が難易度高かったなあと思いました。
やはり、小説の最初の一文と最後の一文は、間の内容が変わっても、機能してくれるのですね。すごい。
今回、空白小説に使用した記事小説は、こちらになります↓
ついでにマガジンもおいておきます。
読んでくれるとうれしいなあ…の圧力をこめた期待ものせて。
ついでに小川未明読書感想文通をご存じない方のために、今さらながらご紹介をさせていただきます。
小川未明読書感想文通は、記事小説です。
記事に書かれた小説です。
私は不定期連載の小説を3つかかえていますが、3つのうちの2つは、つぶやき小説と名づけて、つぶやきで不定期連載しています。
あ、マガジンをおいておきますね。気になった方はぜひ。
そう、つぶやき小説なる単語を勝手に創造してしまったので、違いを出すために記事小説なる単語を創造してしまったのですよ。
記事小説は、記事に書かれた小説で、つぶやき小説より長いです。はい。
内容は、ショコさんと海ちゃんが小川未明の読書感想文を文通しながら、おたがいのことを思いやるおはなしですね。ちゃんと小川未明の読書感想文もありますので、気になった方は、実際の小川未明の著作を読んでみるのもオススメです。ちなみに奇数が海ちゃん視点、偶数がショコさん視点になっています。
「小川未明読書感想文通」は、癖があまりないので、つぶやき小説よりはオススメしやすいです。どこから読んでも大丈夫なように書いていますので、続きものとしての要素はちょっと薄い感じではありますが。
では、がっつり宣伝も済みましたので、そろそろおしまいにしたいと思います。次回の空白小説は「のんびりちゃん」にしようと思っています。
気長にお待ちいただければ、ありがたいです。