「得る」から「与える」フェーズへの大転換でモヤモヤする。〜ライフシフト〜
ミッドライフクライシスという言葉を聞いたことがあると思う。
中年の危機とも言われますが、30代〜50代くらいの年齢になるとこれからの人生に対して違和感や不安などを覚え、「このままでいいのだろうか」という感覚に陥ります。
私の場合、そのミッドライフクライシス真っ只中だと感じています。
もう若くはない
今までと同じような服装をしていると何だか似合っていない
体力の明らかな衰え
同じ体重なのに体型が違う
それ以上に感じるのは、
自分ばかり何かを得ていた人生からの転換。
今までの私は「努力すれば何でも手に入る」と思っていました。
職場でも給料でも、プライベートでも。
そして団体より個人プレーが大好きな人間でした。
自分さえ頑張れば結果がついてくる
誰かのせいで欲しい結果が得られなかったら嫌だ
そんな精神でした。
しかし、この生き方がこれからは難しくなるし、この考えだけで生きていたら「生きづらい」と感じることが多くなりました。
若いうちならまだ良い
でも、これから後輩を育てていく、子供を育てていく
そんな世代に入ったからこそ、
得るばかりではなく与える人生にシフトチェンジしていく必要があるのだと思います。
もちろん、今までの人生も傍若無人に生きていたわけじゃない。
集団行動は問題なく出来ていたし、友達もいた。
しかし、「一人が好き」だったし、「どうせ一人でやった方が間違いない」「人に任せて失敗されたら嫌だ」という気持ちがどこかにあった。
これからは「人に任せてみる」「見守っていく」「自分の知恵や経験を継承していく」そんな行動が自分を満たしてくのだと思う。
しかし、
しかしだ。
今まで「個人」が好きだった私が「集団」「一緒に」「みんなで」幸せになる道を歩めるように考えるというのは、結構難しい。
人に必要なことは指摘したり、
自分の意見はきちんと伝えて、相手の話も尊重したり
みんなで協力して良い方向に向かっていくにはどうしたらいいか考えたり。
おそらく、
今まで自分が苦手だと思っていたことに少しずつ挑戦しないといけない場面が増えてくるだろう。
私が苦手なのは、
自分の好きなことを人に打ち明けること
自分の意見を言うこと
全体を見渡すこと
いじられること
すべて「人」と関わらないといけないことばかり。
苦手を克服する必要はない。
でもライフシフトをしていくためには、
今まで自分が苦手だと言って避けてきたもの
苦手だと思い込んでいたもの
そう言うものと向き合っていく必要はあるのだと思う。
向き合った結果、「やっぱり苦手だ」とか「私には辛すぎる」と思うことは無理しない。
でも案外苦手なことをしてみたら「私ってこんなことできるようになったんだ」という発見があるかもしれない。
そういう経験が、
うまくライフシフトするためには必要なのだと思う。
苦手なことにちょっとずつ挑戦してみると、
ミッドライフクライシスのモヤモヤはちょっとだけ晴れるんじゃないだろうか。