たおやかに
子どものころから音楽が好きで、聞くのも楽器をするのも好きだった。
ピアノを習いたいと思っていたけど、当時はお嬢さまみたいな子しか習ってなくて、母には習いたいなんて一言も言えなかった。
30歳を過ぎて介護士になってから、入居者さんとのレクリエーションをきっかけにピアノで伴奏したいと思い、友人のピアノ教室に通い出した。
子どもたちと一緒に発表会に出たり、大人だけのディナーショーで演奏したり、すごく楽しかった。
夢が叶った瞬間だったけど、憧れていたのとやってみたのでは、大違い!
練習がキツくなり、仕事も忙しくなって辞めてしまった。
55歳でアコースティックギターを始め、60歳を迎えてベースに手を出した私。
途中でピアノを投げ出した自分が、何となく許せていなかったから、夫がボーカルとギターを習い出してからも、羨ましい反面、今度はちゃんとやらなきゃと思えば思うほど、「やりたい!」とは言えず。
でも悔しいほど、夫は楽しそうだし、ライブも出て、仲間との打ち上げも盛り上がってるし。うーん、どうしてやろう!
嫌だったらやめればいいし、キツくなったらお休みしたらいいし、がんじからめにしてたのは、自分だった。
食事療法の先生に、以前、「まゆちゃんらしくたおやかに良いんですよ」って言ってくださったのを思い出した。
「たおやか」って本当に美しい日本語だなって思う。
指は相変わらず痛いけど、楽しいのでライブ頑張るぞー💪