【特撮】女性ライダーの商品化について
平成仮面ライダー作品でも度々女性ライダーは登場していたが、令和仮面ライダー作品からは女性ライダーがレギュラー化すると話題になった。昨今の世論を汲んでかもしれないが新しい風が吹き込んだのはいいことだと思う。
というのは視聴者側の意見であって、作品を提供する側からしたら新しい問題が生まれた瞬間かもしれない。それは女性ライダーのグッズをどう売るかである。
令和仮面ライダーは現在のギーツで4作品目だが、女性ライダーの専用アイテムが単体で一般販売されてことはまだなくプレミアムバンダイ(以下プレバン)で販売されることが多い。
これまで女性ライダーの変身アイテムがどう発売されたかを振り返ってみる。
仮面ライダーバルキリー
→一般販売(バルカンと共通のアイテム)
仮面ライダーサーベラ
→プレバン限定商品
※仮面ライダーカリバー(ソフィア)は終盤以降のため例外
仮面ライダージャンヌ
→プレバン限定商品
仮面ライダーナーゴ
→一般販売(共通のドライバー)
このように他のライダーと共通のアイテムを使うことで一般販売されているパターンとプレバン限定で販売するパターンがある。仮面ライダーギーツは多くのライダーが登場しその分IDコアが存在するがここではメインのナーゴに的を絞る。
ではなぜ女性ライダー専用アイテムが一般販売されないのか、それは売れる見込みがないと判断されているからだと思う。
今では大人の視聴者も多くCSMというブランドもできているが、あくまでもメイン視聴者層は男児。そこが食いついてくれないと商品化には至らないのでは。子どもがごっこ遊びで女性ライダーになりたいか、テレビで放送されている真似をしたいか。そこが確立しないと商売をする側としては博打でしかない。自分たちに置き換えてみるとわかりやすい。当時仮面ライダーストロンガーを見ていた少年がタックルになりたいと思ったのか。ファムや朱鬼になりたいと思う少年が多かったのか。
仮面ライダージャンヌのリベラドライバーが一般販売されなかったことについては賛否の声が多く出たが、自分はまだ一般販売するには売上データが足りていなかったからだと思っている。
バルキリーでは共通のアイテムとして売ることで確実に売れるようにし、サーベラ、ジャンヌはプレバン限定で様子見、ナーゴでは共通して使用するバックルにIDコアをセットにすることで変身するライダーの選択肢を増やす。
と着実に一般販売には近づいているが女性ライダー専用アイテムが一般販売されるにはもう数年かかるのではと予想している。
売れる見込みがあると判断されれば一般販売されるし、まだノルマには到達しないならプレバン限定になる。そこは東映、バンダイ、視聴者の三者が上手く噛み合うかによるだろう。
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