推しに会いに北海道にいきたいのに詰めが甘い
ダメだ。
筆が止まらないので書いている。
なんとしてでも北海道に推しの舞台をみにいく方法はないか?と一日考えてみた。
そうだ、毎日笑顔でいよう。
家には天使がいるのかなぁ?と家族が勘違いをするくらいの笑顔だ。
どこまでも優しくきらびやかなくらいの笑顔だ。
もう人間ではない。
私は天使。
そして、毎日七品のおかずを作るのさ。
アジの塩焼き
ほうれん草のお浸し
きんぴらごぼう
マグロの刺身
納豆(ネギ入り)
冷奴
具だくさんお味噌汁
栄養バランス的に完璧なのかはわからない。
THE、和食というだけで完璧!と打ち出すだろう。
炊きたての米は艶やか。
海苔もあるけどどうする?とか、聞いてみたりするんだ。
おかずがあるからいらないよ。
すごいね!とか言わせてみせる。
私はほくそ笑み、北海道を思う。
それから掃除は完璧過ぎるくらい完璧に。
チリ一つない部屋は無機質なくらいだ。
もうミニマリストとして生きよう。
いらない家具は粗大ゴミに。
テーブルだって、いらないかもしれない。
いるか。
ソファーだって邪魔。日本人なんだから畳に座ろう。
みんなでちゃぶ台を囲んで正座だ。
電話もスマホがあるじゃないか!
本当に必要なものは何か?見極めるんだよ。
すべては北海道のため。
掃除の話に戻るが、雑巾がけが良い。
クイックルワイパーはいまいち力が入らない。
私はきつく絞った雑巾を片手に腰を下ろし腹に力を入れ、フローリングをピカピカにする。
あれ?さっき畳の話をした。
フローリングの部屋も一応あるからね。
無視はできない。
うちの愛鳥たちもそこにはいるから、
天使の私は「ご機嫌よう」と話しかけながら、雑巾を操る。
北海道にいくためなら、あなたのような雑巾がけをする女(天使)は見たことがありません!と人々はひれ伏すだろう。
よく分からない話になっているが、そうであってほしいのだ。
そして飛行機のチケットだ。
まだ何も調べていない。
公演日もいつが、空いているのかわかっていない。
もしかして私は今まで妄想をしていたのだろうか?
私は日帰りで行くつもりだ。
ということは昼公演でないとこちらに帰ってこられない。
現実逃避のため、公演日のチェックなどしていなかった。
この時間はなんだったんだ?
アホなのか?
やはりそうなのか?
でも確信はした。
私は北海道にいくためなら天使になれるし、料理も掃除も完璧にこなせる。
本気を出して現実に戻るのはこれからだ。
いよいよ、私の本番が始まるんだ。
私はこっそりと調べ始める。
公演日、昼公演のある日、飛行機のチケット。
あれ?仕事の休暇は?
取ってない。
バックレるのか?
出来ない。
私は小心者。大嘘をつくには、声が上ずる可能性が高い。
ハッ?これは現実?
どうしたらいいんだ。
今日はもう考えるのをやめよう。
それでは
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