人が人を癒すということ
数ヵ月前、友人がリンパマッサージの店舗を開業した。
それに必要な資金の調達 届け出 物件探し 内装 外装 など、様々な準備を、ほぼ一人でこなしていた。
私や彼女の友人や知り合いも手伝えるところは手伝ったけれど、店内のレイアウトなどはほぼ一人で完成させたのではないだろうか。
リラックスできる空間をコンセプトに、ショップに繰り出し、買い物に出ていた姿を思い出す。
本当にすごいよ!よくがんばったね!
おめでとう!とお花をプレゼントして、
いやいやこれからだから!という友人は晴れやかな顔をしていた。
もちろん不安も尽きなかっただろう。
それでも、おしゃれなイスやテーブル、可愛いコップで煎れてもらうハーブティーは格別だ。
私は何回かお友達価格でリンパマッサージを受けている。
全身くまなく、アロマの香に包まれながら、スッーと眠りに入って……いかない!
なぜなら私は話が止まらないからだ。
ここ最近のエピソードトークをひたすら話す。
友人なので友人の話も聞くけれど、気がつくと止まらない。
私「なんかさー、ごめんね、ベラベラ。」
施術がすんで着替えをしながら、キッチンでお茶の準備をしてくれている友人に声をかける。
部屋にはドライフラワーが飾ってあって、可愛い置物で溢れている。
天井からぶら下がっているガラス張りの照明がちょうど良く、ムードを演出している。
全体的にセンスが良くてスタイリッシュとはまた違う、常に良い香りがしていて最高の空間。
開店してから数ヵ月。
いままでどんなお客さんが来た?
と、私が聞くまえに友人は客層についての話を始めた。
うちに来る方、友達とかご新規さんを含めて思ったのはね。
※優しいひと
※心が疲れているひと
※気遣いをするひと
※人と話をしたい
聞いてもらいたいひと(無言の人はいない)
「こちらがやりますからいいですよーって言っても自分から、位置はここで良いですか?って気を使ってくれるような人ばかり。こっちが動かなきゃいけないのに、すみませーんて感じよ」
それを聞いて私は
「良かった💦喋りすぎなのかと思ってた😅」
と言った。
お客さんは、それぞれの思いとか出来事を話していかれるらしく、顔もスッキリされて帰っていくとのこと。
やはり、気晴らしとか鬱憤を晴らすとか大事なんだなぁ。
友人は
知らない者同士だから話しやすいっていうメリットもあると言っていた。
他で話せないこと、
知り合いには言いたくないこと
誰にだって一つくらいはあるはずだから。
そして、友人は私に
「ちょろすは頭が本当に疲れてるね。使ってるね!」と言われたので、
はい?どこが?と聞いてしまった。
「考えてるでしょ?いつもなにかを。」
まてよ?
かんがえてるー!
noteになにをかくか!
北海道北海道かんがえてるー!
それは頭を使うってことなのかな。
妄想半分ですけど?
まあいいわ。
帰り際、私が
「色々なお客様が来るだろうね。頑張ってね」
と言うと、
「ここには意地悪な人はこないよ。数ヵ月やってみて思ったの。うちには来ないな。」
と観葉植物を撫でながら答えてれた。
「水分とってねー!お水!」
「ハイハイ!」
全身の浮腫みが取れて元気になった気がする。
身体も心も軽い。
言葉を交わすって大事だ。いつの日も。
このお仕事は聞き上手な人が向いているなぁ。
そんなことを思いながら、友人に感謝した。
それでは