【読書感想文】もう一人、誰かを好きになったとき
荻上チキ
2023
新潮社
ポリアモリーという言葉を知らなかった
自分は単数愛者だし
一夫一妻制が染み付いていた
日本で 現代社会で
それ意外性の選択肢があるとは
ポリアモリーは複数愛者のこと
仲良くする対象者が広く深い
日本では昔からお妾さんとか2号さんとかいう言葉もあった
でもポリアモリーは女性が多数とは限らない
自由恋愛
浮気や不倫ではないらしい
各々に注ぐ愛情は折半ではなく
各々が 本気 らしい
合わせて100の愛情ではなく各々へ100の愛情
性愛はマストではないらしい
なんて新しい価値観
今までの自分にはなかった視点
「なんで友だちはたくさんいていいのに
恋人/配偶者 は一人に絞らなきゃいけないの?」
と思ったらしい
理解は できるような気がする
理屈は わかるような気がする
ただ、
当事者としてはどうだろう
自分の相手に他の人がいたら
寂しくないかな
寂しくならないように
時間や心をかけてもらえるのかな
他の人の性格にも依りそう
逆に自分に他の人ができたら
それをポリアモリーという言葉を使って正当化できる
「わたし複数愛者なの」
「みんなで仲良くしたいな」
って
そんな器用にできるだろうか
できたとして円満な時間は長く続くだろうか
自分がそうなのか
やるかやらないか
は別として
相手の立場で考えてみる
想像してみる
頭から否定しない
だってそうとしか生きられない人もきっといるから
心の拠り所を否定しない
共感力を持つ
少し違うけれど性的指向もそう
それで幸せになる人がいるなら
LGBTQ のパートナー制度ができたり
公に守られたりすればいいのにと思う
選択的夫婦別姓もそう
現行のやり方で困ったり不便を感じたりしている人がいるなら
制度。見直せばいいのに
そんな言葉とその背景を知れてよかった
まだきっと知らないことは多いけど
最近荻上チキさんの本ばっかり読んでいます。今月はこれで3冊目。
チキさんは、TBSラジオ「Session」を担当されている方で、すごく頭のよい方、勉強熱心な方というイメージがありました。
『みらいめがね1』はヨシタケシンスケさんのイラストで興味をもったこともあり、以前読んだことがあって。頭がいいだけではなく、ユーモアがあったりもするし、人格に深みがある方なんだなぁという認識を持つに至りました。いじめにあってたとか。うつ病を経験されているとか。お子さんが二人いるとか。弱者だったことのある立場の人の声は聞くに値すると思うので。
そんな折、この本の中で、伊藤野枝や青踏という言葉が出てくるとは思わなかった。ちょうど村山由佳さんの『風よあらしよ』を読んだところだったから。
そしてポリガミストという言葉に出会ったのもこの本がきっかけ。小説の中では流していた「自由恋愛」というものが、実在し、それによって生き方を変えたりのだとそんな概念知らなくて早速『もう一人、誰かを好きになったとき』も読みました。
本から何かがつながっていくのも醍醐味だと思っていてそういう出会いは大切にしていきたい。
今度鴻上尚史さんの『君はどういきるか』を読もうと思って
それは武田砂鉄さんのラジオにゲストで来られてたからで
なんで武田砂鉄さんのラジオを聞こうと思ったかというと、TBSラジオの先の都知事選挙特番に荻上チキさんと共に武田砂鉄さんがでてらしたからなんですよ。
中立で公正な意見を述べる人を探してて、テレビはどうやらバイアスがかかっているらしい(そもそもうちにテレビはない)し、新聞なんかもっと圧力かかってるみたいだと。
ネットで調べるとエコーチェンバー現象によって自分の求める意見ばかり目にするようになってしまう、それじゃあ自分が正しいという考えの強化にはなるけれど、何で揉めているのか、いろんな人がいる中でどう考えればいいかの指標にはならないと思い
たどり着いたのがラジオだったのです。
ラジオに対する信頼があって
ラジオは言葉えらびや間、声のトーンや話す速度で、より語り手の人格が現れると思います。まさにパーソナリティ。
最近荻上チキさんの本ばっかり読んでいます。今月はこれで3冊目。
そもそもTBSラジオ「Session」を担当されている方です。すごく頭のよい方、勉強熱心な方というイメージがあります。
その前に、『みらいめがね1』はヨシタケシンスケさんのイラストで興味をもって読んだことがあって、それだけではなくてユーモアがあったりうつ病を経験されていたりする方だとも知っていました。お子さんが二人いるとかも。
この本の中で、伊藤野枝や青踏という言葉が出てくるとは思わなかった。ちょうど村山由佳さんの『風よあらしよ』を読んだところだったから。
そしてポリガミストという言葉に出会ったのもこの本がきっかけ。そんな概念知らなくて早速『もう一人、誰かを好きになったとき』も読みました。
本から何かがつながっていくのも醍醐味だと思っていてそういう出会いは大切にしていきたい。