映画で毎日少し救われてる男のはじめてのnote

始めまして。
僕は映画で人生の活力を得て、毎日を生きている男です。
映画を毎日1本観ることが、日課で年間365本以上鑑賞してきました。

映画を観るきっかけ

毎日映画を観るきっかけは、父親の存在が大きかったでしょう。
父親は土木作業員で俗に言う肉体労働者、季節関係なく泥だらけ、汗だらけで帰ってきて僕や妹に優しく、時には厳しく接してくれた父親でした。
稼いだお金は全て家庭に還元しギャンブルや女遊びもしない、真面目な男の唯一の楽しみは映画でした。
父は映画を観て、主人公に自身を重ね、時に泣き時に笑いそして、僕にこの映画はこーだ、あーだと解説し酒を飲むのでした。

初めて観た映画ターミネーター

そんな初体験は映画ターミネーターでした。
未来から送られてきた殺人ロボットに追われる、未来の救世主の母になる女性と未来から送られて来た人類を救うため奔走する若き男、話は壮大ですが周りに知られず路地裏や工場で人知れず戦う主人公に幼稚園児ながら魅了されました。
その映画も父親と金曜ロードショーで鑑賞。
父親はほろ酔いでこの殺人ロボットの役者はあーでこーでと解説していきました。
そしてラストシーンで父親は僕に教えてくれました。
人間この女の人みたいに辛い事が沢山ある。
でもな、諦めちゃいけないよ?諦めそうになったら映画を観なさい。
映画では諦めず生きる姿がそこにあるんだよ、どんなに辛くてもコツコツやるべき事をやって奮い立つ。
それが人生よ。
と、幼稚園児の僕になんとまぁ難しい事を言うなと今になって思うのですが、この体験は非常に鮮明に覚えていて、今の映画鑑賞につながっています。

父親の死

そんな映画の楽しみを教えてくれた父親は、僕が20代の時に癌で亡くなりました。
癌が見つかった時には既に末期で手遅れでした。
ノミのように丸くなり、痛みに耐え日に日に痩せていく父親を観るのはとても辛いものでした。
癌で苦しい時にでも父親は映画を観ることで少しの時間、現実から離れるのでした。
そんな父親と病室で2人、映画を観て笑ったり感想を言い合うのでした。

それから

それからと言う物、僕は映画を観まくりました。父親や母に怒られた時。
嫁と出会い付き合った日の夜。
子供が産まれた日の夜。
嫁に厳しく叱咤され、自身の責任感の無さに落ち込んだ昨日もです。
映画を観て、僕に足りないものや人生の教訓を追体験し学んでいくんです。

そんな僕は仕事も優秀とは言えず、学歴も無いそんな人間ですが、映画の鑑賞数と映画知識はそこらの人間に比べたら高い。
これは僕の最初で最後の秀でた才能だと思い、映画について今後書き記していこうと考えた訳です。


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