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【MTG レガシー】 「白単ダークデプス」=「ねこはいます」 【初心者、復帰勢、自分と同じ親に向けて】
1.“ねこデッキ”を組みたいと思ったのですよね(唐突)。前にも記事にしたとおり、いつか、“かわいくて最強のねこデッキを組む”ことが、僕と長女との約束。
ところが僕は、“最強のねこ”といわれて、こういうカードたち↓を真っ先に連想してしまう人間でして……。
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ダメ……圧倒的にダメッッッ……。ルール上は完璧にねこだとしても、《アメーバの変わり身》くんを“カワイイ”の範疇に含められるかは議論が必要としても、こいつらを満載したデッキを娘に渡して、「ねこデッキです、ねこはいます」と言い張る勇気は、俺には無ぇ。
「ねことは……何だっけ」という哲学の世界まで行きましたよね。純正部族デッキを作るために、とことん脳と知識が向いていません。というか、レガシー級のねこクリーチャーが少なすぎる。そのため、どうにかコンボでズルをしたくなる。大変な難問です。
そんなある日、心の中の《ウィンドグレイス卿》がとつぜん囁いてきたのでした……。
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「アーボーグ」の神
「イラストがねこなら、それはもう、ねこカードと言えるんじゃない?」
ありがとう、ありがとう……《ウィンドグレイス卿》。それじゃ、このカード使おうっと! 今日のデッキはこう!
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2.「白単ダークデプス」。なんと、メインボードはクリーチャー0枚。これで「ねこはいました」と言い張るのは、命知らずが過ぎる気もしますが……そのおかげで「相棒」として《孤児護り、カヒーラ》を採用できるのだから、災い転じて福になったんじゃないかな!!!(強弁)
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上の《九つの命》も「A cat has nine lives(ねこに九生あり)」という諺を見事に再現した逸品です。テキストだけでなく、100万回生きてそうなねこが朝日か夕陽を背負った、やたらと雄々しいイラストも素晴らしい。
ただし、《九つの命》は1枚しか採用していません。どちらかといえば、デッキの根幹を成すのはこちらのカードだからです。《厳粛》。
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(ねこ特有の逆ギレ)
世にも珍しい、「カウンター」を置くことを禁止するカード。「ダメージの全てを軽減し、代わりに置かれる“具現カウンター”が9つ貯まるまで無敵」になる《九つの命》とは最高の相性を誇り、《厳粛》と同時に揃えたら、ダメージでは負けなくなります。
……ここまでは“守りのコンボ”。「パイオニア」のカードプールでも組むことができます。「レガシー」では《悟りの教示者》がリーガルなので、異様に高い再現性が担保されているとはいえ。
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《九つの命》1枚でもデッキが回り
戦況に応じてクリティカルなエンチャントを探す
「シルバーバレット」戦術が可能に
やっぱり、このイラストがいちばん味がある
「ニッコリ」(白)
でもさ。せっかく「レガシー」で《厳粛》を使うのだから……このカードと組み合わせたいと思いませんこと? 《暗黒の深部》。
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「ねこです。よろしくおねがいします」
“守り”の《九つの命》と対をなす、“攻めのコンボ”! 《厳粛》の影響下で《暗黒の深部》を戦場に出せば、「氷カウンター」の無い《暗黒の深部》が即座に完成し、女神《マリット・レイジ》降臨と相成るワケです。これが「白単ダークデプス」の基本メカニズム。
上のリストを見て、ピンと来た方がいるとすれば、鋭い。慧眼。実は今回のリストは、往年の氷雪白単コントロール、「マイティ・クイン」を原型にしています。
アドバンテージの稼ぎかたやフィニッシュ手段は異なるし、「白」の最新エンチャント・カード群で武装しているとはいえ、《悟りの教示者》を中心とした臨機応変の対応力は昔のまま。定番のサイドウェポンも健在です。《等時の王笏》+《オアリムの詠唱》。
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《オアリムの詠唱》のコピーを毎ターン撃ち続けることで、対戦相手の行動を大きく制限する「セプター・チャント」。同種の「沈黙」系呪文が増えた中で、《中断》の採用は古式蒼然に過ぎるかとも思ったのですが。
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《等時の王笏》に刻印したとき、アドバンテージ源を兼ねられる以上に、「起動型能力」を封じられる点が他では得難い個性に。《暗黒の深部》が苦手とする《不毛の大地》を無力化して、《マリット・レイジ》顕現を狙えるからです。
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最新セット「エルドレインの森」で《アーデンベイルの宮廷》が登場したのも、このデッキにとって追い風でした。
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強力なアドバンテージ源であり、デッキ内のエンチャントの大半を再利用することが可能。土地にも適用されるので、終盤には物凄い《世界のるつぼ》として《暗黒の深部》と《演劇の舞台》を交互に釣り上げ、2ターンに1度ずつの「ステージ・デプス」による圧殺も視野に。
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新イラスト、カッコいいんだけどね
切り札《アーデンベイルの宮廷》を活かし切り、「統治者」をできるだけ奪われないために、過剰なまでの1マナ除去カードを装備しています。《剣を鍬に》+《薄氷の上》。
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ただし、対戦相手のライフを20以上にすると
《マリット・レイジ》の一撃で倒しきれなくなり
手放しで採用するべきかは悩みどころ
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こちらのほうがコンセプトに合います
純粋に高性能
別の角度での「エルドレインの森」の恩恵も大きく、「おとぎ話」で多くの主力エンチャント・カードが新イラストで再録されたため、歴史上、もっとも安価に組めるタイミングが、今です。
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ロマンと物語性にあふれた《安らかなる眠り》が
300円です
![](https://assets.st-note.com/img/1696768420403-VVCQect18Z.jpg)
同じく300円
3.ふぅ。「白単ダークデプス」、単色なのに見た目が華やかで美しく、お気に入りでおすすめのデッキになりました。
カスタム性も高いデッキで、簡単な改造案としては「緑」を足して「エンチャントレス」要素を追加するか、「信心」の貯めやすさを活かして「ビッグマナ」要素を付加するか……。
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ただし。大きな問題が。
いや、やはり、これを“ねこデッキ”と言い張るのは、無理では!!? 《ウィンドグレイス卿》!!?
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《マリット・レイジ》が明日から猫耳を付けて顕現してくれないと、“ねこデッキ”とは名乗れない(宇宙的恐怖)。そんなトークン、発売してくれないでしょうか。需要ないでしょうか。そもそも、娘に渡すためのデッキ開発だという主旨を忘れてる。
この記事は相も変わらず、初心者、復帰勢、親であるプレインズウォーカーのために書かれています。
子どもが親と遊んでくれる時なんて、瞬く速さで過ぎていく。自分が選んだ友だちや新しい家族と、より多くの時を過ごしてほしい。そのほうが健全。それが《願い》です。
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そのことをわかってはいるのですが……お互いに、些細な約束を意外なほどの長さと深さで覚えているのも、親子というもので。いつか、いっしょに遊ぶための“ねこデッキ”を作ろう、か。
おっけー。わかった。まだまだ考えておく。今回の「白単ダークデプス」はそのための叩き台のひとつ。引き続き、「レガシー」で通用する最強でキュートな“ねこデッキ”の探求は続きます。それでは、また。
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この子も好きなんだけどねぇ
ねこはいます。きっといます。