再録禁止カード不使用レガシー アーボーグ型ドゥームズデイ 対戦記その1/土地単、スニークショー
レガシー友達が誘ってくれた対戦会で、デビュー戦です。デュアルランドを使わないドゥームズデイ。仮に“アーボーグ型ドゥームズデイ”と名づけてみました。
練習試合ということで、正確に数えられなかったところもありますが、自分のためにも大まかな戦績と印象を記しておきたいと思います。
そのときに選んだパイルも、理由と一緒に、覚えている限りは。
デッキの内容は、こんな感じ。
以前のバージョンとの違いは、あまりに世間を甘く見過ぎていたマナ基盤を見直し、島を増量したこと。タッサの神託者と秋の際を2枚ずつに増量したことです。
あくまで初心者目線の記事なので、その点はご容赦をいただければ……なにとぞ、なにとぞ。
1.さて、初陣。アーボーグ型ドゥームズデイの第一歩目です。結果は……
土地単相手に、0ー2!!!!!
ねえ、このデッキ、大丈夫?????
ええと。大丈夫でした、デッキは。問題は乗り手のほうでした。
一応、解説をさせていただくと、土地単とは、多彩な土地カードを駆使して盤面の制圧を行うデッキで、使い回される不毛の大地に罰する火、Glacial ChasmやThe Tabernacle at Pendrell Valeの防御力、突如現れるマリット・レイジと、盤面とカード枚数を競うフェアなデッキに対しては悪夢の要塞のようなデッキです。
反面、Doomsdayのようなスペル中心の高速コンボデッキに対抗する手段は少なく、かなり相性の差があります。実際、2ターン目に最後の審判を撃つところまでは、問題なく。
ただ、パイルを組む段になって、迷いました。
手札に意志の力はあるが、キャントリップもサイクリングもなく、ついでに最後の審判2枚目が腐ってる。このターンに決めにいける手札ではないので、ターンを返さざるをえません。こちらの場には、島と沼。不毛の大地をケアする必要はないが、時間をかけてリシャーダの港を引っ張ってこられると困るよな……このようなことを考えたと思います。そんな問題じゃなかったんですけどね。
とっさに組んだパイルは、こちら。上から順に、
予報 → タッサの神託者 → 水蓮の花びら → 秋の際 → 発掘
タッサの神託者を墓地に落としつつ、ライブラリーを掘り進め、最後は発掘で墓地から吊り上げるリアニメイトパイルです。最小枚数のカードで始動でき、2マナさえ用意できれば勝てるパイルにしよう。そう考えました……いえ。言い訳です。
この5枚を選んだ理由は、一人回しの練習で、もっとも簡単なパイルとして最初に覚えて、いちばん手に馴染んでいた型だからです。
はじめて対人戦でドゥームズデイを回す僕は、やっぱり舞い上がって、緊張していたのだと思います。そして、僕は上で一つ、嘘を書きました。
最後の審判を撃つ前に、問題は、既にあったのです。1ターン目に土地単はこいつを出していたのに。
手始めに輪作も撃たれた瞬間、背筋が凍り、すぐに思い出しました。
土地単はメインボードからインスタントタイミングで墓地対策をサーチできる珍しいデッキだということを。
見えている情報だけで、絶対に墓地を経由するルートを使ってはいけませんでした。このカードが飛んできます!
2戦目は、3マリガン。少ない土地をタップされ続け、負け。デッキに笑われているような展開……いや、デッキは笑わないでしょう。
「しっかり立って、第一歩」どころか、完全に浮き足立っていました。対戦直後のメモに、太字でこう殴り書きしてあります。
「くやしー!」
少しでも冷静だったなら、デビュー戦を白星で飾らせてあげられたかもしれなかったのに。
2.対戦相手の方にビックリされて、心配までされる自爆シーンをさらしたおかげか、少しは冷静になれました。
2戦目のお相手は、スニークショー。
実物提示教育か騙し討ちで、エムラクール、もしくはグリセルブランドを手札から撃ち込んでくる青赤のコンボデッキ。青の意志の力と目くらまし、赤の紅蓮破と赤霊破を併用でき、猿人の指導霊による奇襲でキルターンを急変させてくることも。
ただ、前に別のデッキを使って対戦した感覚では、速度では引けを取らず、こちらが黒いコンボデッキというのは有利な点かな、と思いました。スニークショーはどうしても発射台と弾の両方をそろえる必要があり、メインボードに4枚装備した手札破壊が突き刺さるタイミングは多そうです。
メインボード1戦目では、こちらの強迫に合わせ、渦まく知識を打たれます。入れ替えられた手札は、土地が5枚と……捨てられるカードが、水蓮の花びらだけ? おおぅ……。凄い、渦まく知識でしたね……。
こちらにとっては、チャンスです。決着までに使えるカードは、実質、デッキトップに隠した1枚か2枚とわかりました。攻防を同時にこなすことはできないはずだし、安全に最後の審判を通せそうです。選んだ5枚は、
予報 → タッサの神託者 → 秋の際 → 沼 → 発掘
今度はリアニメイトパイル完走で、まず先勝。
サイドボードからさらに強迫を増量し、手札破壊6枚体勢で挑みます。否定の力も追加。スニークショー側が紅蓮破や赤霊破をどれほど積んでくるかはわかりませんが、手札破壊と暗黒の儀式、何より最後の審判そのものには当たりません。そのあとのパイルも、青い呪文を一切使わず、魂の洞窟を経由させるほうが安全そうです。
2戦目は、猿人の指導霊を使った急発進で、お相手が先に動き出します。意志の力と目くらましの撃ち合いで、初撃を封じることには成功しました。
ターンを経て、再度、強迫で手札を覗くことに。残った手札は3枚。騙し討ち、意志の力、狡猾な願いです。
お相手が使えるマナも、ちょうど3。意志の力を捨てさせれば、最後の審判は通せそうです。追加0マナで即座に使える妨害? いや、難しそう、かな。
最後の審判のキャストに対応し、願いで引っ張ってこられたのは、精神壊しの罠。おっ、なるほど。ある意味では0マナです。このターン、2回目の呪文だったので、最後の審判自体は消えなくても。
1ターンに3回以上の呪文を使わず、勝つこと。これが条件に加わりました。それさえ気をつければ、妨害としては重いカードです。ただ、魂の洞窟が効かないのは要注意。そして、こちらの手札には意志の力……コストになる青いカードはありません。
けっきょく組んだパイルは、こう。
意志の力 → 通りの悪霊 → 秋の際 → 魂の洞窟 → タッサの神託者
なんとか完走しましたが、あとから考えると怪しい5枚です。禁断のパスターン3回ルート!? キミは日々を食うものかい!?
精神壊しの罠を意識する必要があったとはいえ、なにかの妨害を追加で引かれたら、死ぬ。せめて魂の洞窟をあきらめて、タッサの神託者は島から出そ? サイクリングカードをサイドボードに下げちゃったせいで5枚を掘りきれないなら、ライブラリーを1~2枚残す型で妥協するとか。その瞬間はこのルートで行くと直感した理由もあったはずですが……。
3.こちら視点だと不格好な勝ち方だったとはいえ、スニークショー相手に2ー0。正直なところ、ほっとしました。速度の近いコンボデッキには負けたくないなと構築の段階から考えていたし、やっと地に足がついてきた、と思えたので。
雄々しく、「立つ!!!」というわけにはいきませんね、やっぱり。おっかなびっくりの、よちよち歩きで。
まだ赤ん坊だということでしょう。このデッキも、使う方も。
長くなりそうなので、いったん、ここで区切らせていただこうと思います。次の対戦相手は、エスパーブレード。