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【MTGレガシー】 「青単ダークデプス」の輝き: 青い「デプス」の説明書 その1 【初心者、復帰勢、自分と同じ親に向けて】
1.前々回、前回と、オリジナルデッキ「青単ダークデプス」を対戦会に持ち込み、その内容を記事にしてみました。
初陣にして、「スゥルタイ豆の木」戦、「スニークショー」戦、どちらもマッチ勝利を達成。それぞれタイプが違う、レガシーでも一線級デッキを相手取り、上々の結果です。
“調子と流れには乗るもの”、というのが僕の座右の銘。このデッキはまだまだ潜在能力を秘めていそうで、自分のためにも、さらに深堀りをしたくなりました。対戦会で使ったリストは、こう!
レガシー初心者、復帰勢のため、デュアルランドなど、数万円~の超高額カードを使わないオリジナルデッキ、「青単ダークデプス」。
これがこのデッキを紹介するときの、表看板。僕の記事では、自分がレガシーで戦う理由でもある《意志の力》を除いては、「数千円~」のカードを少しずつ集めることでデッキを組めるようにしています。
今回の場合は《濁浪の執政》《不毛の大地》がもっとも高額で、いわゆる“数千円級”のカードたち。(あっ、サイドボードの《否定の力》も!)
後述する理由で「フェッチランド」を使っていないこともあり、このデッキはレガシーの青いデッキにしては、破格に入手性が良いはずです。別の記事で紹介している「アーボーグ型ドゥームズデイ」や、前身である「青黒ダークデプス」より、かなりの大差を付けてお安い……。
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しかも自分で手にして戦ってみたところ、けっして値段だけでは無い、たしかな手応えを感じることができました。もちろん、未成熟な部分も多いとはいえ。
もともと、このデッキ……「青単ダークデプス」にはさらに原型となるオリジナルデッキがあり、それが「青黒ダークデプス」。お正月に記事にして、かるーい気持ちで「X」でも紹介してみたら、意外すぎるほど広く、多くの人にまで伝わって、作者は大いに戸惑ったのでした……。
記事にしたばかりですが……忙しい人のために!
— 六条屋 (@R0ghKbCRtIb3v1j) January 2, 2024
初心者、復帰勢向けに、高額な再録禁止カードを使わないレガシーデッキ、「青黒ダークデプス」です
元は記事の企画で作った、ほぼオリジナルのデッキで、#MTG #レガシー #デッキを晒したらRTが来てフォロワーが増えると聞いてhttps://t.co/uG8fvUhZKL https://t.co/eEXgom7B3Q pic.twitter.com/RzaqArxzEm
もともと「青黒ダークデプス」は記事の企画のために作り始めたデッキで、大昔にちらっと見かけた「デプス・スティル」という古いデッキを現代に甦らせることが主旨だったのですよね。さまざまな方のアドバイスや協力で、何とかレガシー環境で一線級のデッキたちと競り合えるレベルに育ってくれた気がします。
土地である《暗黒の深部》を中心にしたデッキなので、打ち消し呪文、手札破壊呪文、ヘイトベアーや各種の置物……一般的なコンボ対策がほとんど効かないのが特徴。
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普通の白いクリーチャー除去と土地破壊には弱いぞ!
同時に、「青」の象徴で最大の武器、《意志の力》を装備できるデッキでもあり、対コンボ戦では無類の強さ。うちで記事にしている中で最強のデッキは「アーボーグ型ドゥームズデイ」だと思っていますが、直接対決だと「青黒ダークデプス」(あるいは青単ダークデプス)が高確率で勝ちます。
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反面、弱点も少なくはなく……コンボパーツの《暗黒の深部》《演劇の舞台》、これらの特殊土地を守るための《不毛の大地》と、色が出ない、あるいはマナさえ出ない土地を満載しなければならず、「青黒2色」でさえ、マナベースに大きな負担がかかっていました。
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あらかじめ割っておくのが主な仕事です
その結果が「デッキ内の土地枚数の増加」と「それをゲーム中に使いきれず、余った土地が手札に貯まる」という構造上の問題です。
そこで「黒」を使う理由、最速の攻撃手段「ヘックスメイジ・デプス」用のパッケージをあえて外し、コンボは土地である《演劇の舞台》を用いた「ステージ・デプス」だけに一本化。
つまりは、“モノブルー”=「青単色」でデッキを組んでみてはどうかという発想に至りました。最大速度の低下というデメリットと引き換えに、マナベースを安定化させてデッキ内の土地枚数を減らすことができ、空いたスペースで各種のパーツも補強できます。
試行錯誤の末……「青黒」で“24枚”だった土地枚数は、「青単」では“20枚”にまで削減! オリジナルデッキ「青黒ダークデプス」の派生形にして、さらなる新デッキ「モノブルー・デプス」=「青単ダークデプス」の誕生です。
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詳しい説明は省きますが
氷がない《暗黒の深部》のコピーになって
すぐに《マリット・レイジ》目覚めますの
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2.それでは、デッキ構成の簡単な説明などを。このデッキは「デプス」の中で破格に呪文枚数が多いとはいえ、あくまで《暗黒の深部》を中心にした「土地コンボ」なので、最重要カード「土地」からスタート。
・「土地」20枚
《暗黒の深部》4枚、《演劇の舞台》4枚、《不毛の大地》4枚
《島》6枚、《天上都市、大田原》2枚
“純粋な土地”の枚数は、これだけです。青マナが出る土地が《島》6枚と《天上都市、大田原》2枚、合わせて8枚しか入ってねぇ!!?
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打ち消されないバウンス能力が使えます
青い「デプス」という
ニッチすぎる存在のために刷られたようなカードだ……
「青単ダークデプス」は珍しいことに、レガシーの青いデッキでありながら「フェッチランド」を採用していないのですが……1つ目の理由が、これ。もし6枚の《島》のうち、4枚を「フェッチランド」に入れ替えたりすると、デッキ内の《島》があっというまに枯渇するからです!
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《大田原》不採用型で《島》を増やせば
マシになるけど……
たぶん、このデッキには
「フェッチランド」自体が向きません
はっきりいって、なんのカラクリも無しだと、絶対にデッキが回らないでしょう。こんな常識外のマナベースでもデッキが動くのは……“呪文である土地”という矛盾した存在のおかげです。しかも2種類の。《ロリアンの発見》と《海門修復》。
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《ロリアンの発見》はレガシーでも頻繁に使用されるようになった「島サイクリング」カード。無色1マナで「島・カード」を何でも引っ張ってこれる効果は破格で、多色デッキでは「島・カード」でもある「デュアルランド」を引っ張ってくることで、デッキの安定に寄与しています。
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「よし、入れ!」
「青単ダークデプス」ではシンプルに《島》の枚数の水増し用に使っています。すでに土地枚数が充分なときや、墓地に落としたあとには、「青いソーサリー・カード」として扱われるのが、大変に偉い!
《ロリアンの発見》は、もちろん4枚装備しても良かったのですが……。
青い土地の数を呪文枠で補うための工夫が《ロリアンの発見》だけだと、1ターン目に《不毛の大地》や《演劇の舞台》を置かざるをえず、その無色マナで《島》を探すような場面が多くなります。隙も大きくなり、1マナのテンポ損。デッキとして美しくありません。
そこで、さらなるカラクリ、両面カードの《海門修復》です。もっとストレートに“青い呪文”でありながら“土地”!
実際に「スゥルタイ豆の木」戦でも「スニークショー」戦でも、裏面《再誕の海門》からゲームをスタートし、序盤を支えてもらいました。
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「よし、入れ!」
3点のダメージを与える《稲妻》になぞらえて「ボルトランド」と揶揄されますが、「青単ダークデプス」では「フェッチランド」の1点ライフロスが無く、3回の起動ぶんの支払いと考えれば、許容範囲かなと。実際のところ、ライフレースが際どい後半ほど、「呪文・カード」であってほしいのだから。
いまのところ、土地20枚+《ロリアンの発見》2枚+《海門修復》2枚+補助用の《水蓮の花びら》4枚で、さほどの不自由なく、デッキは動いてくれているようです。100周以上、アプリで回しても、びっくりだ。
ただし《ロリアンの発見》と《海門修復》は、ソーサリーとしては重すぎて、ほとんど撃つことができない呪文。それでも採用する理由は? 青いカードなので、前述の《意志の力》のコストにでき、手札に貯まっても無駄にならないから。そして次に紹介するクリーチャーたちの「餌」にもできるからです。
・「クリーチャー」10枚
《濁浪の執政》4枚《帳簿裂き》4枚《厚かましい借り手》2枚
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特に《濁浪の執政》が《暗黒の深部》に次ぐ、デッキ内の最重要カード。おおむね、マナコスト「青青」で7/7か8/8の飛行クリーチャー。サブフィニッシャーと呼ぶには高すぎる戦闘力で空を支配し、あっというまにゲームを決めてくれます。
20/20飛行の《マリット・レイジ》と組み合わせ、あるいはどちらかを巨大な囮にし、絶えず空戦をしかけていくのが「青単ダークデプス」(または「青黒ダークデプス」)の基本的な戦略思想。はっきりと“攻め”のデッキです。
《帳簿裂き》はその恒常的なルーティング能力で、デッキ内に多すぎる「土地カード」を有効札と入れ替え、同時に《濁浪の執政》のために墓地を肥やす「青黒ダークデプス」用のカードでした。
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《帳簿裂き》着地のあと、“2発目の呪文”として
これを撃ち込むのが黄金パターン
ただ「青単」だと、自ターンに撃つソーサリー呪文よりも打ち消し呪文のほうに重心がかかり、土地総数も削減しているので手札を入れ替える必要が薄く、素での戦力に劣る《帳簿裂き》の立場が微妙になっています。
記事の最後で、ほかのクリーチャーに代替したデッキリストも紹介する予定。いろいろと試したところ、感触が良いのは彼女。
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《厚かましい借り手》は危険なパーマネントに対する保険……それよりは、攻守の速度をひっくり返す用ですね。後述しますが、この「青単ダークデプス」は“「コンボ」にしては”速いデッキでは無いからです。
・「ソーサリー」12枚
《思案》4枚《定業》4枚《ロリアンの発見》2枚《海門修復》2枚
・「インスタント」10枚
《意志の力》4枚《もみ消し》4枚《呪文貫き》2枚
ソーサリー・インスタント、合わせて22枚の呪文群は、都合により同じ項目で説明。特徴的なのは《渦まく知識》の不採用でしょう。
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大丈夫かといわれれば……「それぞれが、よく熟考して?」としか言いようがないのですが、「土地」の項目で示した理由により、このデッキでは「フェッチランド」が使いづらく、ライブラリーのシャッフル手段が少ないです(レガシーの他のデッキでは、ことあるごとにシャッフルを要求されるので、カード操作がめっちゃ快適、という謎の利点が)。
そういうデッキでは、デッキトップに不要カードを戻す《渦まく知識》は弱くなりやすく、1マナキャントリップ呪文は《思案》《定業》を優先しています。
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これもカードさばきが楽なんですよね
というか……実をいうと発想が逆でして。
「《渦まく知識》を使わずに、青いデッキを作りたい」というのが「青黒」から「青単」へと発展させた動機の1つです。いまのレガシー環境には《渦まく知識》に合わせて唱えられると、大変に困るクリーチャーが跋扈しているからです。《オークの弓使い》。
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きれいに《渦まく知識》に直撃された場合、2マナにして、4点直接火力+5点クロック!!? 許容できません。
この「青単ダークデプス」は「《オーク》に強い体質にする」ことを最低限クリアする課題として、最初から頭にいれて構築しています。実際に「スゥルタイ豆の木」戦では対戦相手の方が、「《オーク》が全然強くない……」と呟いていたので、一定の成果が確かめられて、満足じゃ。
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おおむね、2マナ2点クロック+αです
しおしお……
また、「青黒ダークデプス」と共通して、《意志の力》を攻守の軸にできる「デプス」というのが、「青単ダークデプス」最大の売り。さらに今回は《もみ消し》4枚を積極的に使えるようにしています。
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対戦相手の《不毛の大地》からコンボ用の《暗黒の深部》を守るのが本来の用途。そのうえで、こちらから「フェッチランド」の起動を咎めることでマナ基盤を責めることができます。前々回では、対戦相手の《ロリアンの発見》=起動型能力である「島・サイクリング」を打ち消すことで、貴重な勝ちを拾うことができました。
それらと同じほどに重要な役割が、《激しい叱責》と合わせて、“自分と同等”か、“自分よりも速い”デッキへの備えです。たとえば、こういう↓
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・「アーティファクト」「エンチャント」8枚
《水蓮の花びら》4枚《激しい叱責》4枚
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《水蓮の花びら》は「青単」のコンボデッキにとって、貴重な変速機。
「青単ダークデプス」はマナ加速なしの巡航速度で「4ターン目に《マリット・レイジ》降臨」。これが標準です。しかし《水蓮の花びら》があれば「3ターン目」での降臨も視野に入れられるようになります。
最序盤に《もみ消し》《呪文貫き》を構えるためにも。たとえば《帳簿裂き》を2ターン目に戦場に出したあと、すぐに《水蓮の花びら》を出すと「謀議」も達成できて、とても気持ちがイイ。
そしてメインボード最後の4枚が、先ほども言った《激しい叱責》ですね。
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「青黒」を「青単」に改造しようと決めた際に、もっとも使いたいと思ったカードがこれです。「青黒」と「青単」は、多くの共通項を持った双子の姉妹のようなデッキですが……1つ。
こと、最大速度においては、「青黒」が上です。
1ターン目に《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》。2ターン目に《吸血鬼の呪詛術士》+《暗黒の深部》。必殺の「ヘックスメイジ・デプス」。やはり「2ターン目」に《マリット・レイジ》を降臨させられ、どんなデッキでも問答無用で真っ二つにする攻撃パターンを持つのは、強みです。
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しかし、「青単」においてはそうではない。このデッキの「ステージ・デプス」は、凄まじく対処が難しい、最重要の攻撃手段の1つではありますが、電光石火で“先の先”を奪える技などではない。むしろ“後の先”を獲るための技です。前回、「スニークショー」相手にそうしたように。
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コンボとしての速さに劣る「青単ダークデプス」は多くのライバルを減速させ、その隙にゴールまでの1歩を差し切る必要があります。そのための“小技”が《もみ消し》と《激しい叱責》の役目。
特に、いまのレガシーのTier表で上位に連なる怪物たちには、クリーチャーが戦場に出たとき(あるいは、唱えたとき)の誘発型能力に頼るデッキが、とても多いのですから。
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言い換えれば、やはり「コンボデッキ」としての純粋な“パワー”では双子の姉である「青黒ダークデプス」のほうが一段上なのでしょうね。出力の安定性や、デッキスロットの余裕による冗長性などの点では、妹の「青単ダークデプス」が優るとはいえ。
3.ふぅ。とりあえずメインボードでの、構築時点で考えていたことを簡単にまとめると、このような内容になります。充分、長ぇですな……。
サイドボードは生もので、環境の変化や仮想敵などに応じ、そのつど差し替えていく必要があります。それでも絶対に必要なのが、角度を変えた勝ち筋です。《マリット・レイジ》も《濁浪の執政》も同じ方向のフィニッシャーで、双方がクリーチャー除去に弱く、コントロール力が高いデッキには完封される恐れもあるからです。
たとえば、現在の「青単ダークデプス」のサイドボードは、このカードを中心に組んでいます。
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タイミングを選べば
信じられないくらいの手札を稼ぎつつ
ライブラリーをズタズタにできる“置物”
理想はいくつかの別パターンの勝ち筋を用意しておき、随時、変えていくことです。オリジナルデッキの最大の強みは、その内容を知られていないこと=情報量の格差を戦闘力に変換できること。この点に尽きます。
ま、「青単」が「青黒」にもっとも及ばない点は「“ヘックスメイジ・デプス”を使えないこと」などではなく、「サイドボードに使えるカードの幅の少なさ」なんですけどね! どうしよう!
ともあれ、今日はこのあたりで。最後に、現在も調整を進めているタイプ、《帳簿裂き》を用いずに、より攻撃的にシフトさせた最新型の「青単ダークデプス」のリストをご紹介しておきます。
さらに「クロックパーミッション」ぽくなってる!!? 「コンボ」、「コンボ」ですよ、このデッキ!!?
このマナベースでどこまで《目くらまし》が活きるか、というのが主眼の1つだったのですが……今のところ、意外と窮屈に感じることが少なく、「《ロリアンの発見》って、ほんまにおかしいな」と首をひねっています。
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原作の大ファンだけど
ちょっと、引く……
《帳簿裂き》の代わりに、単騎での攻撃性に秀でたクリーチャーを探し、最初に白羽の矢を立てたのは、定番の「デルバー」=《秘密を掘り下げる者》。
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しかし、前述の理由により《渦まく知識》を使えず、なかなか変身できないうちに、それこそ《オーク》の標的になるという、デッキに合っているとは言えないクリーチャーでした。それなら、《激しい叱責》とシナジーがあり、全体除去をかねる《氷の中の存在》は?
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相手ターンの終わりに張っておくと
戦場に出したときに氷カウンターが置かれず
呪文1つで暴発する危険物と化す
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うーん。面白いけど、準備が大変なわりに、タイミングが悪いと自分の《濁浪の執政》や《マリット・レイジ》も吹き飛ばしかねないのが……。それに実践を経て、この「青単」は“構える”デッキだということがわかったのですよね。だいたいのタイミングで《もみ消し》を持っていたいので、となりで軽く、1マナで出せるクリーチャーを優先したい。そこで彼女です。
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1マナ3/3、飛行、護法②の除去耐性持ち。「エルドレインの森」の高性能クリーチャーです。クリーチャーの性能向上もここまで来たかという印象ですが、もちろんデメリット持ち。攻撃できるようになるまで、何ターンも目を覚ましません。なんか、正規ルートで《マリット・レイジ》を呼び覚ますときと、挙動がそっくりだよな、キミ。
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(寝ぼけまなこ)
《眠り呪いのフェアリー》は、いちど試して、すぐに気に入りました。攻撃性を発揮するまで時間が要る点は「カナディアンスレッショルド」における《敏捷なマングース》? いや、回避能力も含めれば《真の名の宿敵》に近い、と書いていた方がおられて、言い得て妙だなと感じました。
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いまのお値段を見たら、逆にたまげる
土地を縛って「護法」を活かしやすい「青単ダークデプス」にとって《眠り呪いのフェアリー》は、先置き式の《宿敵》。
ちなみにこの《フェアリー》も《激しい叱責》と合わせて、小さなズルができ……《叱責》影響下では、1マナ3/3、能力なし、「麻痺カウンター」も無いクリーチャーとして戦場に出ます。ターン終了時に《叱責》が消えたら、飛行も「護法」も復活。もちろん、アンタップ状態でハンデなし。なにそれ……怖……。
そういう理由で、《眠り呪いのフェアリー》+《目くらまし》を搭載し、攻撃的に軽量化を図ったタイプを、今度の機会では試してみたいと考えています。まだいつになるかはわかりませんが……それが、いまの楽しみ。
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「青単ダークデプス」、あるいは「モノブルー・デプス」は、幼いデッキです。しかし、僕が常に求めてやまない、機能と美が完全に同居した“理想のデッキ”に育ってくれそうな萌芽を感じ、ひそかに胸が高鳴っているところです。
いつか、この長い長い遊びが終わる日までに。自分なりの理想像が、はっきりと形をなした存在を手にとり、共に戦うことができれば。
それが多くの大それた願いの1つで、こうして記事を書き連ねている理由の最たるものです。
ところで。一部の察しがよい方は……お気づきかもしれません。《もみ消し》《激しい叱責》と最高に相性がよい、1マナクリーチャーがほかにも存在することに。
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いやいやいや!!? たしかにデッキリストの絵面が面白すぎるし、《マリット・レイジ》+《ファイレクシアン・ドレッドノート》はロマン砲すぎるけど、同居は無茶でしょう!!? きれいに弱点がいっしょなんやで? 今回の調整では追加の大砲じゃなく、軽量攻撃でプレッシャーをかけられる子を探していてだな……。
実際のところ、再録禁止の高額カードである《ファイレクシアン・ドレッドノート》を使ったデッキを紹介することは、この記事のルールによって出来ません。しかし……昔の資産で持っている、という方はぜひ。これまでだれも見たことがない、新しいデッキが生まれるはずですから。それでは、また。
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《とんずら》!