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2000年代ロックを思い出せない

ふと思ったのだが、2000年代のロックに対する記憶が薄い。
とくに後半はほとんど思い出せない。
私はそもそもオールディーズ志向(とくに60~70年代)だし、その頃はラップに傾倒していたから、リアルタイムのロックを追えてない。
2000年代に購読していた音楽雑誌では、Sea and Cake、Spiritualized、Mercury Rev、Rufus Wainwright辺りがロックの年間ベストに選ばれていた。
今振り返ると、選者の好みが強く反映されているな。

とはいえ、Green Day、Limp Bizkit、Coldplay、Maroon5、Franz Ferdinandなどの超売れてるバンドはそこそこ聴いてた。自ら選ばずとも街中でかかってたから。
Travis、Fratellis、Coralとかも聴いてたような。
やっぱり2005年の「LIVE 8」が天下分け目だったと思う。
あのイベントはオルタナとブリットポップの葬式であり、「U2的なアプローチでなければ生き残れない」という指南書でもあった。

2005年以降で新譜聴いてたのはくるり、ゆらゆら帝国、毛皮のマリーズ、andymori辺り。どれも邦楽。
サンボマスターの熱量も気になってはいた。
2010年代半ばでストリーミングが浸透してきたから、また少々ロックの新譜を聴くようになったけど、自分はもうユースではないので、若いバンドに夢中になることはないと思う。

主体的に聴いていたロックジャンルは90年代のミクスチャーロックが最後。
レイジとかレッチリを聴いてるうちに、自然とPublic Enemy、Beastie Boysを聴くようになって、そんでSnoop Doggの『Doggystyle』にガツンとやられて、あとは『Illmatic』『All Eyez On Me』などの名盤を漁る日々。
そのうち、EminemとかDragon Ashが台頭してきて、世間的にもラップブームみたいなものがあった。

おしなべて言えることは、自分は「ヒット作・名盤に弱い」ってとこですね。
「名盤至上主義」みたいなものは中山康樹の影響もあるかと思う。中山氏はとにかく「名盤」と「天才」という言葉が好きだった(ゆえにウザがられてもいた)。
今やラップも下火で、Taylor Swiftの一人勝ち。
全然それでいいと思う。全部ひっくるめて軽音楽だもの。

※私はあえて「Hip Hop」というワードは使わない。定義が広義で複雑なうえに、色々と面倒だから「ラップ」という呼び方に統一している。

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