感染性心内膜炎について
みなさんこんばんは。
増毛町のおすすめであるタコ飯です!これも美味!
どーもMittsuです。
今日は、感染性心内膜炎についてお話します。
感染性心内膜炎は弁を含む心内膜の感染症です。
常にその可能性を鑑別診断に挙げることが重要であり、不明熱の重要な鑑別診断です。
①グラム陽性球菌(黄色ブドウ球菌、腸球菌、溶連菌)
②グラム陰性桿菌
③リケッチア
④真菌
⑤ウイルス
などによる心内膜炎があるとされていますが、主に①が多いとされています。
その他は稀でありますが、
リケッチアについては、Q熱が有名です。
歯科口腔治療の領域で抜歯や歯肉炎、軟部組織、血管、消化器が考えられています。
そのため、感染経路がわからない場合もあります。
菌血症の原因発生と症状の出現までに2週間程度とかかるとされています。
全身倦怠感、易疲労感、持続する微熱、寝汗、体重減少といった全身症状があり、
最も頻度の高い症状は発熱です。
その他にも関節痛・筋肉痛・腰痛もよくみられる。
塞栓症に伴う症状
・脳血管障害
・髄膜炎
・心筋梗塞
・腹痛(腹部内臓動脈の塞栓症状)
・血尿
・四肢の急性動脈閉塞
そのほかの症状
・眼球結膜・眼底(Roth斑)・頬粘膜・口蓋の点状出血、
・爪下点状出血
・手掌・足底の斑点(Janeway lesion)
などがあります。
合併症
・弁膜障害
・心筋障害
・心不全
診断には、逆流性の心雑音が重要で、弁破壊により大動脈弁閉鎖不全・僧帽弁閉鎖不全が進行すると非代償性の心不全症状(呼吸困難・咳嗽・浮腫)を呈します。
血液培養
多くは、血液培養の提出による検出により診断となることが多いです。
先ほどの主な病原体であるグラム陽性球菌の同定が重要です。
できれば3セット採取することがおすすめします。
また、血液培養で同定がされた場合は、
心エコーによる心内膜炎の所見が重要になります。
経胸壁あるいは経食道心エコーで疣贅を見つけることが診断に有効です。
心内膜炎の診断後の経過
無治療の場合、発症から死亡までの期間は急性心内膜炎で1.5か月とされ、亜急性心内膜炎で3か月といわれています。
どんな感染症でも重要ですが、まずは標準予防策を行います。
感染性心内膜炎発症時に、特に死亡などの重篤な結果を招く可能性の高い一群を高度リスク群と捉え、同群に対して歯科口腔外科手技に際する予防的抗菌薬投与が推奨されています。
発生届
感染性心内膜炎自体での届出は不要ですが、
劇症型溶連菌感染症(5類感染症)の届出基準を満たす場合は7日以内に届け出が必要です。
以上、感染性心内膜炎でした。
それでは、おやすMittsu💤