梅毒の増加の裏でHIVが増加している?
みなさんこんばんは。
何年かぶりにきびだんごを食べましたが、銀歯が取れそうですw
どーもMittsuです。
以前も感染症の動向で梅毒が増加していることを話していますが、その裏で実はHIVも合併して増加傾向にあります。中には、AIDSへと進行した例もあるようで、引き続き性感染症に対しての周知が必要であると感じています。
そこで、今日はHIVに関するお話しをします。
HIVの治療は、以前より進歩により、死亡者数は減少していますが、年々感染者数は増加しているのが現状です。
精液・膣分泌液・血液・母乳などです。
その主な感染経路は、性行為による感染、血液を介した感染・母子感染の3つになります。
現在最も多い感染経路は、 HIVを含む精液・膣分泌液・血液などが性行為によって相手の性器や肛門、口などの粘膜や傷口から体内に入り感染することとされています。
HIVは免疫応答の維持に必須のCD4陽性T細胞を主要な標的細胞として感染し、後天性免疫不全症候群(AIDS)を引き起こすウイルスです。
急性期、潜伏期などを経て、AIDSを発症すると、CD4陽性T細胞はゆっくりと減少し、その数が血中で200/μl以下になると種々の日和見疾患が起こります。
HIV感染によってCD4細胞が破壊されるメカニズムは、いくつか考えられています。
・HIVの感染と増殖による直接の細胞破壊
・HIV抗原を認識するCD8陽性細胞障害性T細胞による感染細胞の破壊による宿主自らの免疫系のネットワークの崩壊
・リンパ節等において感染細胞周辺の細胞が細胞死を起こしている事
などが考えられています。
HIV感染症の治療は3~4種類の抗HIV薬を組み合わせて内服する多剤併用療法が基本です。
最近では、2〜3種類の成分が1錠の中に含まれた合剤が多数でており、1日1回1錠内服での治療も可能となっています。
また、最近の抗HIV薬は以前のものと比べて治療効果が高いため、ある一定の条件を満たす患者さんでは、2種類での治療でも治療効果は3種類の薬と比べてひけをとらないとされています。
さらに、ウイルスがすでに十分抑制されていることが条件ですが、1〜2か月に1回の筋肉注射の薬も登場しております。
・核酸系逆転写酵素阻害剤
・非核酸系逆転写酵素阻害剤
・プロテアーゼ阻害剤
・インテグラーゼ阻害剤
・侵入阻害薬
などがありますが、以前は大量のお薬を内服しないとウイルスの増殖を抑えられなかったものが、現在では、それぞれの作用が一つのお薬で可能となっています。
他にも針刺し事故などの予防内服に利用される、「アイセントレス」+「ツルバダ」については、4週間内服する必要があったり、
HIVに感染した妊婦から胎児への子宮内感染予防で使用するアジブドシンなどのお薬もあります。
以上、HIVについてでした。ウインドウ・ピリオドについては、昨日の記事を確認していただけると幸いです。
それでは、おやすMittsu💤