血液媒介感染症って??〜その2〜
みなさんこんばんは。
いちご🍓と生クリームにパイ生地がベストマッチでした!
どーもMittsuです。
まず、曝露した場合には、昨日も話ましたが、
血液媒介感染症であるか否か把握するため、血液の曝露時に「曝露源である患者の血液検査結果」と「受傷者の血液検査結果」を把握する必要があります。
そのため、「曝露源である患者の血液媒介感染症」の有無がわからない場合は、速やかに検査を進めます。
また、HBVについては、ワクチン接種によって抗体を獲得することが可能な感染症なため、受傷者のHBVの抗体についても事前に把握しておくことが重要です。
まずは、HBVが陽性であった場合です。
受傷者がHBVワクチンを1シリーズ(3回接種)したことが記録に残っており、その後のHBs抗体検査で10.0 mIU/mL以上あったことが一つの目安となります。
ですので、まずは受傷する前からの抗体価の把握をします。
まずは、抗体検査を実施して抗体価を確認します。
その後、残りのワクチンを必ず実施して終了しておくことが重要です。
ワクチン接種による抗体獲得がなかった可能性があるため、ワクチンの種類(ヘプタバックス®、ビームゲン®)を変更して、さらに1シリーズワクチンを接種して、抗体価が10.0mIU/mLになっていることを確認することが必要です。
特に対応は不要ですが、年齢と時間と共に抗体価は低下します。
しかし、抗体価が低下した状態であっても曝露源との接触により、抗体が反応して抗体価が上昇することで感染を防ぐことが可能となります。
これをブースター効果と言います。
抗体価が0でなければ、過去にワクチン接種をしている可能性がありますので、追加で1回接種して抗体価上昇を確認します。
これらがすべてではありませんが、基本的な対応はこのように行います。
このような職員の抗体把握をした上で就業していただき、曝露した場合の対応に備えます。
HBV患者の血液に曝露した後は、
発生後24時間(遅くとも48時間)以内に乾燥抗HBsヒト免疫グロブリン投与(HBIG)およびB型肝炎ワクチン接種を受けます。
HBIG 投与を直後と 1 か月後の 2 回とすることが推奨されています。
医療従事者に対する針刺し・切創で HCV が感染成立する頻度は約3% とされており、HCV に対する確立された曝露後予防策はありません。
被曝露者に対する経過観察としては曝露 1-6 週間後を目途に血清 HCV-RNA ウイルス量をチェックします。
これは血清抗 HCV 抗体が陽転化した後よりも早期に急性 HCV 感染症をとらえた方が、早期治療によって慢性化を防止できると考えられて来たためであります。
これまでのインターフェロン療法を中心とした HCV 感染症治療はより効果的でより副作用の少なく安全性の高い抗ウイルス薬(DAA)投与に取って代わられつつあることから、HCV 曝露後管理についても近く新しい方法論が導入されるものと考えられる。
なお、被曝露者については曝露後 6-12 か月まで血清抗 HCV 抗体をモニターが必要となります。
医療従事者に対する 1 回の針刺し・切創で HIV が感染成立する頻度は約 0.3% です。
血液・体液曝露が発生した場合、出来るだけ早期に専門医に相談の上で、曝露後予防のための抗レトロウイルス薬を服用すべきか相談することが望ましいです。
被曝露者の妊娠の可能性にも配慮が必要ではあるが、曝露後予防投与を優先するのが一般的ですう。
投与期間は 4 週間となります。
HIV 曝露後のフォローアップとしては 4-6 週後および 3 か月後、6-12 か月後に抗 HIV 抗体をチェックする。
※ツルバダTM 1 錠 1 日 1 回 + アイセントレスTM 1 錠 1 日 2 回
2日連続で血液媒介感染症の話題としましたが、対処方法についても理解して業務にあたっていただけると、もしもの事故の際に焦らずに対応が可能です!
それでは、本日はここまでとします。
おやすMittsu💤