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一番初めに覚えておきたい微生物!
みなさんこんばんは。
どーもMittsuです。
本日は、鰹のたたきをいただきました。大変おいしゅうございました😋
テーマにもありますように私が一番最初に覚えた微生物であり、意外に奥が深いので、長くなったらすみませんw
早速ですが、今日の微生物をご紹介します。
それは、「Staphylococcus aureus」こと黄色ブドウ球菌です。
前回、お話しした溶連菌と同じくグラム陽性の球菌になります。
この黄色ブドウ球菌は一過性細菌のため、みなさんの皮膚にも存在することがあります。手指消毒や手洗いで除去される細菌ですが、鼻腔や便などに定着している方もいます。医療機関ではお馴染みの細菌なんですが、免疫力の低下した人にとっては天敵となってしまうため、感染対策も注意が必要な細菌となります。
主に問題になるのは、医療従事者の手を介しての感染が問題となります。
一つ目は、点滴を入れるためのルートを介した血流感染。
二つ目は、尿道カテーテルを介しての尿路感染。
三つ目は、人工呼吸器への感染。
四つ目は、手術創への伝播による手術創感染。
などが問題になります。ちなみに、食中毒菌としても有名で100℃で30分加熱しても死滅しないとされています。
もう一つこの細菌の厄介なところは、細菌をやっつけるための抗菌薬を効かない状態の無敵(マリオのスター状態⭐️)にもなれるのです。これを薬剤耐性菌といい、黄色ブドウ球菌が薬剤耐性菌となるのは、メチシリンという薬剤に対してになるため、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌( Methicillin-resistant Staphylococcus aureus:MRSA)といいます。医療機関では有名人のMRSAは、接触により人から人へ伝播していくため、接触予防策が重要となります。
薬剤耐性についての話は少し難しくなるので、またの機会で詳しく話したいと思いますが、MRSAに対してはバンコマイシンという抗菌薬が有効です。その他にもダプトマイシンやリネゾリドという抗菌薬も有効ですが、これらは、副作用も多く投与量に注意が必要です。バンコマイシンの投与についても、血中のお薬の濃度を保つ必要があるので、投与量の調整が必要です。また、バンコマイシンを急速投与した場合に起こる「レッドマン症候群」という副反応があります。こちらは、顔、首、上体幹部、背中、腕など主に上半身に紅斑がみられることがありますので、投与時には十分な注意が必要です。
その他にも黄色ブドウ球菌が原因の皮膚の病気もあります。
ブドウ球菌性熱傷皮膚症候群や毒素性ショック症候群がありますので、バカにはできない細菌になりますので、覚えておきましょう。
本日は、私の初めに覚えた細菌をご紹介しましたが、ここまでとします。
お腹いっぱいで眠いので寝ます。みなさん良い週末を!おやすMittsu💤
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