ネガティブと、ポジティブ [エッセイ]
大寒の季節になりました。
去年の夏の暑さがウソのように、短い秋から冬になり、普通に寒い日々が続きます。 私は冬生まれですが、大人になって、年を取ってから、寒さが苦手になりました。子供の頃は、正月も外に出て、凧揚げなどしていました。
羽根つきも、従姉妹や友人としていました。 最近は、羽根つきの姿も見かけないですね。 公園で、子どもたちが遊ぶ
様子も、昔より減った気がしています。
さて、タイトルのネガティブとポジティブですが、一般的にポジティブは良い意味で、ネガティブは、悪い意味に言われます。しかし実は、医療の世界では、
ネガティブは、[陰性]の意味であり、
たとえば検査をして、悪い結果が出なかった、ということで、何事もない、
無事である、ということです。
逆に検査結果で、ポジティブと出ると、
[陽性]の意味であり、悪い結果で、
なにか異常、または炎症反応が出た、
ということに、なります。
私は、この医療の世界だけでなく、
普通の生活でも、いつもポジティブが
良いとは、限らないと思っています。
人は完全無欠ではないし、たぶん、
そんな人はいない。
どんなに元気な人[そう見える人でも]
時には病気になったり、トラブルに
あったりする。そんな時は、後ろ向きな気持ちになり、身体も弱る。
けれど、病気やトラブルになり、その人は、少し休憩できるのはないでしょうか。 それまで、気づかなかったこと、
身体が自由に動けなくなり、初めて、
すぐそばにある、ささやかなものに
目を向ける。またはゆっくり休むことで、新たな気持ちや、目標が見えるんじゃないか、と。
もちろんポジティブに毎日、元気で過ごせることが、一番です。
でも時には、少し後ろ向きの[ネガティブ]に、敢えてなってみる、休憩を
先に取って、自分や周りのことを振り返る時間が必要なんじゃないか、
と思うのです。
京都の大徳寺の、住職だった一休和尚のアニメを昔、よく見ていました。
小僧の一休さんが、寝そべって、
[一休み、一休み]と目をつぶって、
話していたシーンが印象的でした。
そんな風に、一休みしながら、
前に進んでもいいんじゃないか。
年を取ってから、そう感じています。
少しずつ、日が長くなっています。
梅から桜の季節が来るまで、
暖かくしながら、花の春を、
今年も楽しみにしたいと、想います。
では最後に、私が人生で一番感動した
歌を。彼らの、美しいアカペラのハーモニーをライブで、何回も聴きました。
人の声の素晴らしさに、涙しました。
探してた 明日が 今ここにあるよ
追いかけてた 昨日を ぬりかえながら
二度とは 戻らない 今日だっていいよ
描いてた 未来の地図も
生まれ変わるさ
大丈夫 ずっと この歌を歌いながら
大丈夫 ずっと この歌と
ここまで 来たよ
あの日 見上げた星空より 高く
君が想うより 遥か 遠く
今夜 連れてゆくよ
ごらん 星屑の街へ
🎵星屑の街 [ゴスペラーズ]