アミュレットタイタン備忘録

ごきちゃです。
 今回はいつの間にか長年握っていたアミュレットタイタンというデッキについて、これまでや現状を整理するために(ついでに後から眺めてニヤニヤするために)備忘録としてnoteを書くことにしました。

あんま実のある話は書かないような気がするので、もしなんか聞きたいことがあったらXで聞いてください。

出会い

 時は灯争大戦が出る前頃(何年前....?)。当時スタンダードやリミテッドしか遊んでなかった僕は、休日大会のラウンドの合間に友人のS氏のモダンを後ろから眺めていました。その時にS氏が握っていたのがアミュレットタイタンでした。
 下環境の知識もうっすらとしかない僕は、なんかデカい緑のクリーチャーが出たと思ったらなんかデッキから取り出していきなり殴ってまたデッキ触ってなんか対戦相手が死んだ….下環境こわ.…という思いを抱いて次のラウンドに向かいました。

その後長年擦り続ける緑のなんかすごいやつ

 その後デッキの解説もちょっとしてもらいましたが、その時にはモダンに参戦する意欲も特に無く、そういうデッキもあるのかぁ程度の認識でした。初対面なんてそんなもんです。
 時は流れ、このデッキを組む契機は突然やってきました。
 エルドレインの王権が最新セットだった時のGPスタンダード1日目。禁止になるのが目に見えているオーコが大暴れしていた日です。

大暴れ

 その日の僕はもちろん、スタンダードでGP参加。
 オーコ高すぎて使いたくなかったので、アリーナで回していたゴルガリミッドを握りしめていました。
 結果は2-3からの3-3。オーコと創案にずたずたにされました。
 最近のメタに乗るのしんどいし、なんかもうスタンダードやりたくない・・・そんな時です。
「そのデッキ売ってアミュレット組まん?」そう声をかけられました。S氏です。
「実際安い」「人が死ぬ」「回すのはチョットムズイ」等の声に押され、スタンダードに嫌気がさしていた僕は、気が付いたらデッキを買い取りにぶん投げて会場でパーツを漁っていました。

これに限らずデッキのほとんどのパーツはGPの会場産

 2日目のスタンダードのイベントも申し込んでいましたがS氏と一緒にキャンセルしてきました。
 その後フリープレイでS氏にリモコンを握ってもらい、タイタンで人を轢く快感を体験した僕は、今日に至るまでその快感に取りつかれてこのデッキを握り続けています。

握り始めた頃のアミュレットタイタン

 アミュレットタイタンというデッキ自体は僕がアミュレットタイタンを握ったずっと前から存在しており、様々なカードが試されてきたらしいですが僕が知っているのは僕が始めたとこからなのでそこからです。
 では僕が始めたころのアミュレットタイタンというと、

  • 死者の原野

  • 樹上の草食獣

  • 不屈の巡礼者、ゴロス

  • むかしむかし

  • 王冠泥棒、オーコ

 これらのカードが試されていました。
 特にむかしむかしと死者の原野の加入は影響が非常に大きく、初動となるが除去に弱い1マナの生物の減量が可能になり、またロングゲームにも非常に強くなりました。このデッキのTierが上がった瞬間とも言えるかもしれません。

アミュレットタイタンにだけ返して1号

 オーコもスタンダード禁止直後は非常に安かったため、モダンでも禁止になるまで長らくお世話になりました。
 この時期にこのデッキを組んだのは金銭的にもモチベーション的にも正解だったと言えるでしょう。
 

死者の原野とむかしむかし、逝く(ついでにオーコも)

しばらくして、当然と言っては当然ですが、むかしむかし及び死者の原野、オーコは禁止となってしまいました。

アミュレットタイタンにだけ返して2号

 この頃からずっと同じ課題をこのデッキは抱えています。

  • ロングゲームへの適応

  • 初動の安定化

 このデッキにだけ死者の原野とむかしむかし返してくれないか?(無理)
 片手と片足を捥がれた感覚を味わいながらも、新しい戦力は追加されてきました。

  • イリーシア木立のドライアド

 出た当初は死者の原野もあったことから、採用実績は控えめでしたが原野禁止以降、このデッキの勝利手段の1つとして今日まで採用され続けています。

魂の洞窟でニンフ宣言してよく聞き返された思い出

 このカードは2killにはほぼ関わりませんが、3killの達成には大きく貢献してくれるカードで、土地加速及び勝利手段、色マナの安定化と役割は多く、非常に価値の高いカードです。土地が多く並んだロングゲームでトップからこのカードを引いて勝ったゲームは数えきれないほどあります。

 その後コロナが蔓延し、なかなか紙のMTGができない時期がありましたがアミュレットタイタン的にも停滞期が続きました。両面カード等ちょこちょこ試されるカードもありましたが、大きくデッキパワーを変えるカードはなく、凪いだ時期だったと思います。

 そしてその凪節も終わりを迎えます。

モダホラ2の到来

  • ウルザの物語

 「デッキからアミュレット持ってこれるやん!!」
 興奮しました。

なにこれつよ

 2章でのトークン生成も強く、3章ではアミュレットを持ってこれる。
 何なら3章でアミュレット持ってきたターンで勝てる。こんなカードもらったらアミュレットタイタン最強になっちまうよ!

と思っていた僕は想起サイクルにバラバラにされたのでした。

今でもバラバラになる

 今なお続くモダホラ環境はアミュレットタイタンにとって非常に厳しいものです。
 アミュレットタイタン的に得たものは非常に大きなものでしたが、周りのデッキはそれよりも多くのものを得ていました。特に赤黒スキャムやヨーグモス、オムナス、続昌といったデッキは苦手な部類に入り、それらはTier1でした。

 Tier1には弱いけどTier2以下には負けないデッキ

 その頃の僕はこのアミュレットタイタンというデッキをそんな風に評しました。実際のとこ、MOでは結果残していた人もいたので僕が未熟なのもあります。
 しかしアミュレットタイタンがもっていたゲーム速度的なアドバンテージが想起や優秀なマナクリーチャー、コンセプトカードによって埋められてしまったのは事実だと思います。
 それまでの、いわゆる一人回しで得られるようなデッキの回し方では勝ち切れないマッチが明確に増加したのを感じました。

 サイドボードやロングゲームプランに頭を抱える日々を送っていたところにも新たなる爆弾が投下され続けます。

指輪物語、投下

  • 一つの指輪

いつ手放すか決心つかないところまで原作通り

 な、なんだこのぶっこわれカードは?
 プ、プ、プ、プロテクション(すべて)~~~~????
 置いた次のターンには2枚ドロー~~~~????しかも使うごとに引く枚数が増えていくだと~~~~???????
 ・・・
 現在のアミュレットタイタンにはこのカードががっつり積まれています。
 しかし僕の個人的な評価では、このカードがアミュレットタイタンというデッキを強化しているかと言われると、断じてNOであると思っています。
 入れてないと少し長引いたゲームでカード差を埋められないから仕方なく入っているカードという認識です。
 他のデッキの方が明らかに受ける恩恵が大きく、しまいには僕にこのデッキをめぐり合わせたS氏も別のデッキを握っていました。
 
 早く禁止にならねぇかな(n回目)

 愚痴る間にも時は進み、やってきてしまいました。
 モダホラ3です。

モダホラ3の到来

ナドゥ。

そう、ナドゥ。

デザインに失敗しました。

 どこからどう見ても禁止一直線。
 なんならナドゥ採用したアミュレットタイタンもありました。
 手甲買いたくなさすぎて僕は試しませんでしたが、エキサイトできたゲームもあったとの報告も友人から受けました。
 結果として、速度と安定性で劣っているアミュレットタイタンはナドゥに滅ぼされました。
 しかし得たものもあります。

  • 春心のナントゥーコ

こいつ機能したゲームは9割勝った

 2t目に樹上の草食獣を無限に増やせる上に、このデッキにはコピーしたい生物しか入っていない、土地ばっかで上陸の誘発も簡単、とメリットしかない生物で、短い間でしたが結構気に入って擦ったカードです。 

 この時のメタゲームですが、実際のところナドゥに滅ぼされず残った他のデッキとは結構相性が良く、ナドゥを踏まなかったゆえに100人規模の店舗予選で権利獲得したりしました。

店舗予選抜けた時のリスト
コントロール踏まないなら指輪要らんしナドゥ踏まないなら勝てる

悪かったのはナドゥじゃねぇ、モダホラ3だったんだ・・・

 そしてめでたくナドゥは禁止となり、今日に至ります。

  • 洞窟探検

  • 事件現場の分析者

  • 森の轟き、ルムラ

  • 変容する森林

 これらが今アミュレットタイタンで試されているカード達です。
 特に事件現場の分析者は変容する森林と合わせ、アミュレット1枚で無限マナを生成できるということ、墓地対策がメタゲーム的に手薄なこと、サーガの使いまわし等でロングゲームが強くなること等のメリットが見込まれ、このデッキの準ギミック的に使用されています。

結構革新的

 ルムラも5枚目のタイタン的なポジションですが1度着地したら鏡の池を使用した準無限ループもあり使用感はなかなか良いです。

 メタゲーム的には、正直勝ててません。
 ぶっちぎりTier1のボロスエネルギーは、エルドラージ対策で血染めの月や溶岩の焦がし口といった土地メタががっつり入っており、速度的にもアミュレットタイタンとほぼ同速度やや遅めくらいで、除去も完備。

デッキが生まれた時から天敵です。

 実際のところサイド含めた相性は先手有利の5分やや悪いくらいと意外と悪くない相性してますが、問題は他のデッキ。
 ディミーアカエル、ウィザードには海の先駆けとかいうウィザーズの作ったクソ土地メタカードが豊富に採用され、エネルギーコントロールには空の怒りとかいうアミュレットを殺すためだけに刷られたとしか思えないラスが採用されています。さらにはエルドラージ対策という名目のもと、記憶への放逐というアミュレットタイタンにガン刺さりのメタカードもがっつり積まれているという有様。

・・・全部モダホラ3のカードじゃねぇか!!!!!!

存在を許すな
このデッキに恨みでもあんのか?
エルドラージ対策?エルドラージ相手にだけ入れてもらっていいですか?

 MOに存在するアミュレットタイタンの名人も最近姿が見えません。冬眠中かな?(現実から目を逸らす)

そして今後

 今後の禁止改定で一つの指輪及びボロスエネルギーの規制が予想されますが、それによって得られるメリットがアミュレットタイタンにあるのかと言えば・・・
 この厳しいメタゲーム事情に頭を悩ませる日々は続きそうです。

 まあ他のデッキ組む資金もないしこのデッキ回してて未だに味するので調整し続けるのでしょう。
 
 多分。

以上アミュレットタイタンに出会ってから今までのあれそれでした。
もしここまで見てくれた方がいたら感謝を。

文章書くの結構楽しかったのでまたなんかあったら書こうと思います。
                       終わり


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